ATAMブログ

2022.04.14

講師インタビュー 日永先生アート編② ‐ オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY

1:簡単な自己紹介をお願いします。(HN、お仕事内容等)

日永です。
厚塗り系やリアルなイラストが得意で、普段は少し暗い雰囲気の作品を制作しています。

「絵が上手くなりたい!」「表現したい事がある!」そんな皆さんの中にある絵に対する情熱的な気持ちを支え制作をサポートします。一緒に頑張りましょう!

2:創作をする上でのテーマを教えてください。

どこか閉鎖的な場所でがんじがらめになった人たちを描いています。

社会的な閉塞感・肉体的精神的に、社会に縛られる私たちも含め誰もが持つ一面を表現しています。洗面台に立つ女の子がお風呂で泣くのは、人前で泣けない理由があるから。そういった女の子が隠れて泣いていたり、路地裏を歩いていて誰かの協力のもとで旅が成り立っていたりーー安心と自由の中でしか生きられない自分は、本当の意味で自由ではないのでは…?みたいなことを考えていそうだなと想像しながら制作しています。

背景のストーリーは人物を描きながら、その子が着そうな服を考えていると浮かんできます。服と人格にはとても強いつながりがあると思っているので。
基本的にどこか暗いテーマを持った絵ばかり描いています。

3:最近描いた作品の解説をお願いします。

 

お風呂場で泣いている女の子です。社会的や精神的な閉塞感をイメージして描きました。

この作品はグリザイユ画法で描かれています。背景を今まで描くことを避けてきた自身にとっては、初めてしっかり背景を描いたイラストです。
光がいろんなところから差し込んでいたりするので、どんなふうに光が当たっていたら不自然じゃないか考えながら描いています。

グリザイユ画法とは、白黒で明暗を描いたあと上から色付けをする技法の事です。
色を考えながら絵を描くと混乱してしまうことがあるのですが、グリザイユ画法は色に引っ張られずに頭を整理しながら描けるのです。なおかつ厚塗りにかかる制作時間を短い時間で完成させられるようになります。
一方でグリザイユ画法で描くと、どうしてもその画法で描いた感じが出てしまうので、修正を加えつつ制作します。

私は色を扱うのが不得意だったのですが、厚塗りからグリザイユ画法に変えてからは絵のクオリティが格段にあがりました。自分の弱点をカバーできるような描き方を探すことも大切だと思います。
ただあまり直感的に描けないこともあったり、レイヤーも人によっては細かく分けるので、ゴリゴリ描いていきたい人には、モチベーションが上がらず合わない人もいるかもしれません。

4:絵が上手くなるためにどのように勉強しましたか?

デッサンや人体クロッキーをひたすらやりました。
絵の基本なので、これをやるだけでリアルな表現をするには何が足りないのかが分かるようになると思います。

あとは好きな絵描きの画像を集めてファイリングし、絵を描くときに参考にしました。真似することは悪いというイメージの方が多いかもしれませんが、何事も真似して上手くなるので、気に入った作家さんがいればその人のメイキング動画や絵をじっくり眺めて真似しながら描くと上達します。
そこから自分の描きたい構図や物に合わせて、絵柄を調節していく形になると思います。

5:制作をする際に必ずやることはありますか?

とにかく作品の参考になる資料を集めます
トイレを描くならトイレのいろんな画像を集めて「どう描いたら汚く見せられるだろう」を考えたり、景色を描くときは散歩して写真を撮り資料を集めます。

人は違和感にはすぐ気が付くのですがどこがおかしいのか、物足りないのかに気がつくのは意外と難しいです。自分を過信せず、しっかり資料を集めることが大切です。

あとは自然な絵にするために、登場人物の精神的背景を考えたりもします。なぜこの女の子はこの服を着て、この季節にこんなところで立ってカメラ目線なのかなど。
デフォルメが効いているとあまり不自然に感じないことも、リアルに描くとおかしいところがたくさん出てきます。そんなときは、精神的な背景を考えて制作すると自然におさまります。

6:どんな時に作品のアイディアが浮かびますか?

散歩中や電車移動中など景色を眺めているとき

絵を描き始めるとき、白い画面に向かうと思いつかないことも多いです。意外と関係ないことをしているときにふと思いつくので、簡単な構図やメモなどをとっているとキャンバスの前で迷いにくくなります。
メモはiPhoneのメモ帳にその場で詳しく書いたり、参考になりそうな画像があれば撮影しています。

作業に飽きたら筋トレや散歩をすると、体が軽くなって頭もすっきりします。適度な運動も大切です。
普段から運動してるとフットワークが軽くなるので、なんとなく絵に向かいやすくなるかと。

あとは、集中力を妨げない静かな音楽を聞きながら作業すると、音楽に合った場面の風景や絵の雰囲気が思いついたりします。
また普段から美術館や好きなイラストレーターさんのSNSなどで、イラストをじっくり観察してインプットしています。

7:絵が上手くなりたい!思っている方へアドバイスなどがあればお願いします

とにかく絵のことを考えている時間を長く持ち、時間のあるときは絵を描き続けると良いと思います。
考える時間が長ければ長いほど、詰まっている部分の解決策が思いつきやすくなります。

しかし、義務感を感じていやになったときが来たら、しばらく絵から離れてみることもアーティストには大切な時間です。
自分ではしばらく描くことをやめて、人の絵をたくさん見て学ぶ時間をとってみてください。たくさんインプットすることで、アイディアが浮かびやすくなります。

 

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