ATAMブログ

2022.04.27

講師インタビュー 里春たえ先生アート編① ‐ オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY

1:簡単な自己紹介をお願いします。(HN、お仕事内容等)

里春たえです。

イラストレーション・アニメーション制作をしています。

もの・ことを見て考えて、作品として形作ることが好きです。
文字を書いたり、スケッチをして筆を持つ前に準備を整えることも大好きです。

色々なものを観察して、皆さんと一緒に楽しく絵を描くことができれば嬉しいです。

2:アートに関する経歴を教えてください。

5、6歳の頃から好きな絵をまねて、気がつけば絵を描くことが好きな人間になっていました。

小学校低学年のころには友だちに影の描きかたなどを教えていた記憶があります。
そのころからすでに絵を分析することが好きだったのだと思います。

高校生のとき、美大を目指し専門予備校に通いましたが、死ぬほどつらかった思い出があります。
毎日毎日低い椅子に座って競うように、みんなと同じものを描くことに「絵を描く意義」そのものを見失っていきました。
結果、希望した美術大学には入れませんでした。

ですが、実はその少し前から、都内の大人向けのアートスクールに通い初め、
そこで今の恩師と出会い、一気に視野が広がったのです。

高校卒業後は、毎朝9時半に教室に向かい、夜の8時まで好きな絵描いていました。とにかく楽しかったです。
美大の再受験も考えましたが、恩師に「お前は日本の大学向いてないよ」とアドバイスをいただき、
思いきって留学をしようと決意したのでした。

恩師からは抽象画を学んでいましたので、その頃個展を開くこともしました。
そこで初めて絵が売れたのです。海外の方が、小さな抽象の人物画を購入してくれました。

最終的には、イギリスの大学「Arts University Bournemouth」に進学し、
アニメーションのイロハや制作プロセスを学びました。

その後、東京芸大の大学院で短編アニメーションについて研究・制作を行いました。
現在は、大学時代にできなかった学芸員資格の取得を目指しつつ、
映像作品でのコラボレーションなどをしています。

3:アートに興味を持ったきっかけはなんですか?

とにかくマンガが好きでした。
とくに少女マンガが持つ幅広い世界観・裾野の広さ・繊細さが大好きです。

どんなときでも常に時代の先端を行っている一方、
’50年代ほどから脈々と続く少女ものの真髄というものが存在しているのが面白いですよね。

人生で初めて模写をしたのは小学生のころです。
風邪をひいた日に、ベッドの上で手塚治虫のマンガの模写をしていました。
「ミッドナイト」のカエデというキャラクターですが、我ながら渋すぎるチョイスですね。
しかもわざわざシールにしていました。自信作だったのでしょう。

高校生のころ、母のすすめで近畿大学主催の芸術教育に参加したこともありました。

まわりは優秀な美大の大学生ばかりだったのですが、ぽへーとした小娘を一生徒として囲んでくれました。
内容が難しすぎて直感勝負でしたが、圧倒的なロジックで分析する美術というものを肌で感じました

映像に興味を持ったのは、横山光輝原作の某有名ロボットアニメ映画がきっかけです。
作画がとにかく素晴らしく、初めて鑑賞したときは強く衝撃を受けました。

4:週にどれくらいアート作品を描いていますか?

週に多くて2枚ほどです。

描くスピード自体はそこそこ早いのですが、構成と内容を思考することに重きを置いているので、
全体を見ると1枚に時間をかけています。

趣味のマンガを制作するときは、平気で2ヶ月ほどかけてプロットを練り、
1ヶ月程かけ、ようやく16ページぐらいのネームを切ります。
そこからのスピードは早く、1ヶ月ほどで完成させるのがいつもの状態です。

仕事や人と関わる作品になるともう少しテンポも早いです。
1枚絵のイラストになると要望に沿うため、必死にリサーチに時間をかけます

他にはない良さを強調したく、少しでも面白いオリジナリティだすため設定を練るのが結構大変

だいたい3〜4日ほどでリサーチとラフスケッチ、もう1日かけてディティールの決定、
そして3日ほどかけて絵を完成させています。

5:おすすめの画材を教えてください。

普段はCLIP STUDIO PAINT(以下クリスタ)とPhotoshopおよびPremiere Proを使用しています。
クリスタは、前身のIllust Studio時代に、中学生のころ貯めたお年玉で買いました。それからお世話になっています。

クリスタのすごいところは、当時は分かれていたイラスト、漫画、アニメーションの制作ソフトがひとつにまとまっているところです。
これさえあれば何でも作れますし、なんでも描けます。夢がありますね。
その便利さにイギリスでも使っている生徒がちらほらいるほどでした。
Clip Studio Assetsという公式サイトもあり、ブラシ素材や背景素材など、無料・有料配布しています。

最近はクリスタでアニメーションを作成し、Photoshopで撮ってきた写真を編集・合成、
それらを素材としてPremiere Proに読み込んで、さらに合成といった編集を行っています。

ほかには、その場で反転ミラーリングをしてくれる無料アプリも愛用しています。
タップで画面が止まってくれるので、手を描くといったときに非常に便利。

アナログでは、アクリル画材、特にマイメリアムステルダムというブランドがお気に入りです。
発色がよく、軽いタッチで多彩な塗りかたができるので大好きです。世界堂で買えます。

6:好きな作家・作品はありますか?

漫画家の水野英子の「こんにちわ先生」がとにかく大好きで、私のバイブルです。

また幼稚園生のころに人生で初めて読んだ漫画は、手塚治虫の「やけっぱちのマリア」です。
今でもはっきりと覚えています。

美術では、ブリューゲルヒエロニムス・ボスといった北方ルネサンス美術が好きです。
不可思議で、わけのわからない世界が広がっているかと思えば、当時の人びとの営みが丁寧に描かれていたりと、
圧倒的な筆致の繊細さと脳の処理が追いつかないような世界観の連続。いつ見ても愉快で素晴らしいものがあると思います。

好きな映画は、ジャック・タチの「ぼくの叔父さん」です。
見ていてほっこりする一方、巧みな映像構成は大人になるほど見るたびに驚かされるものがあります。
小学生のころ母と映画館に観にいきまして、そのとき買ったサウンドトラックは擦りきれるほど聴きました。

 

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