ATAMブログ

2022.09.03

講師インタビュー 藤有未子先生アート編② - オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY

1:簡単な自己紹介をお願いします。(HN、お仕事内容等)

藤有未子です。

金属による表現と物語性の関係について研究しています。
架空の国で使われた道具を金属で制作し、その世界観をより伝えるためのイラストレーションと物語の制作を行っています。

2:創作をする上でのテーマを教えてください。

地上、地中、地底に生きる者たちの物語で、いくつか世界ががあるので、それぞれの物語でテーマは変わっていきます。
それぞれの世界が独自の文化や思想、価値観をもっていて、これらが現実世界とリンクするように作るということは一貫しています。

例をあげますと、昨年制作した地中の物語では「全てが完璧ではない」ということをテーマにしています。
良いことには悪いこともあって、そしてその2つだけでもない、ということです。

地中の物語は、人公が永遠の命を手に入れる物語ですが、それと一緒に永遠の心をも得ることについて、作者である自分自身がどう捉えるかを大切に制作しました。
これは人によって、意見が分かれると思いますし、人には自分の意志を大切にしてほしいです。

実は「自分の意志を大切に」ということは、地上の物語でテーマにしていたということを今思い出しました。ガバガバです。
まだ未完成な部分があって、自分でも迷っていることは多いのですが、言語化してみました。

3:最近描いた作品の解説をお願いします。

地中の物語のワンシーンです。

地底人の主人公が、地中の道具である『記憶のうつわ』を見つめています。
辛いことばかりが起こり、楽しかったことを思い出そうとしても思い出せないとき、主人公は『記憶のうつわ』にこれまでの楽しかった思い出を全てしまいこもうとしました。

描くときはしっかりした参考資料を用意して、厚塗りを主に行い、写真も部分的に使用してテクスチャをつけて描いています。
この時はペンタブレットが壊れていて、途中までiPadのプロクリエイト、後半は直ったペンタブレットを使ってPhotoshopで描きました。

4:絵が上手くなるためにどのように勉強しましたか?

友達をスケッチをしに行ったり、勉強会に参加したりしました。

この勉強会でも教わったことですが、私は絵は描くことだけではなくて、観たり考えたりすることも大事だと思うようになりました。
例えば私の場合は、映画を一時停止した時にどんな画面になっているかを見て、その画面に似せるにはどう描いたらいいか?ということを考えるような感じです。

日常的にも、ノートを持っていないときは光のつき方や影の色を観察したりしています。
上手くなるためにやったほうが良い方法はたくさんあるので、私ももっと勉強しないといけないと思っています。

5:制作をする際に必ずやることはありますか?

金属造形の制作では、とりあえずスケッチをして、同時に物語を想像するようにしています。
どうにも形が思いつかないときは、物語を作ることに没頭するとうまくいくことがあるので、とにかく集中して物語の世界に入り込むことも多いです。

イラストの制作では、イメージに近い画像をできるだけたくさん探しつつ、自分で参考資料も撮るようにしています。
アーモンドミルクをいれたコーヒーを飲みながら描くと集中できます。

また、制作するときはいつでも、イメージに近い音楽を聴く事をとっても大事にしています。
そうすると世界観を想像しやすくなって、完成させたいという気持ちも高まります。が、本当は自分で音楽を作った方がいいと思います。

6:どんな時に作品のアイディアが浮かびますか?

友人や家族との会話がきっかけになっていることが多いです。

皆さんもそうかもしれませんが、特にどうしようもない悲しいことや辛かったことを聞くと、「物語の中だけはそうはならないようにしよう」と、アイディアを浮かばせることがあります。
私が今創作している物語も、こういったことがきっかけで思いついたものがほとんどです。

良すぎる音楽に出会ったときにも若干思いつくこともありますが、その音楽の世界観に引っ張られてしまうので、形にはしないことも多いです。
私が作りたいものがこの世界ではないので、そういうときはここに引っ張られたらアカン!と思っています。

7:絵が上手くなりたい!思っている方へアドバイスなどがあればお願いします。

よく、デジタルでばかり描いたらアナログは上手くならないのか?と聞かれることがあります。
逆は、聞かれることが意外とありませんが、それはアナログが古典的で信頼された方法だからだと思います。
ですがデジタルは、絵の具や鉛筆のような道具の1つですので大丈夫です。

確かに、昔から続いているやり方でデッサンをしたり勉強をしたりすることは大事ですが、今興味がある描き方をたくさんしてみてください。
そうすると他の描き方に興味をもったり、やらなければいけないような気分になる日がきたりするかもしれません。
そうなったら、他の描き方をたくさん試してみればいいと思います。

今、デジタルに興味があるのであれば、どんどんデジタルで絵を描いていってみてくださいね。

 

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