ATAMブログ

2022.11.29

講師インタビュー ユイ先生アート編② - オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY

ユイ先生が創作をする上でのテーマを教えてください。

自分の制作しているイラストは、K-POPの影響を強く受けています。
K-POPも幼い頃から母の影響でずっと触れてきた文化なのですが、芯の強くかっこいい印象がすごく魅力的に感じて、それをイラストで表現できればと考えるようになりました。

元々描いていたアニメ系からリアル路線に転向したのですが、その決め手としては制作するイラストが自分の分身・自己表現だと考えるようになったからです。
自分の印象とイラストの印象を近づけたかったのが大きな要因です。

具体的にどのようなテーマかというと、「他人の価値観に縛られることなく自分を表現すること、見栄を張ったり他人を妬んだりせず自然体で生きる自立した人」がテーマだといえます。
ただ強さだけを表現するのではなく弱い所も持っていて、その弱さをさらけ出せる本当の心のつよさ、しなやかさ、余裕といった絶妙なニュアンスを表現するのが目標です。

ちなみに先ほど自己表現、自分の印象に近いイラストを描きたいと言いましたが、自分がこのような人間かというと全く違い、あくまで理想の姿を描いているということになります、、。

また、リアル路線のイラストではありますが、あまり現実世界を思い起こさせるような描写をするというよりは、それこそアイドルのような、あまり想像が及ばないイラストを描きたいという気持ちもあります。
なんでも自由に表現できるイラストであるからこそ、現実は持ち込まず、非現実的な世界に飲み込まれるようなイラストが描きたいと思い活動しています。

ユイ先生が最近描いた作品の解説をお願いします。

 
こちらが最近描いた作品です。
まず一つのテーマとしては、冬らしいイラストを描きたいという思いで描き始めました。
お恥ずかしい話未だ理想的な絵柄を模索しているのですが、最近しっくりきた絵柄があったので一度その絵柄でイラストを制作してみようという試みも兼ねています。
タレントの写真集のような、おしゃれで人物にクローズアップした画面作りを意識して制作しました。

今回の絵柄でガラッと変えた所の技術的なポイントとしては、線画を太め、かつ淡めに描いている点が大きいです。
こうすることで、全体的にはボヤッとした印象になりリアル目な絵柄に溶け込みやすくなりますし、目元など目を持っていきたい所にのみしっかりとした暗い色や明るい色を持ってくることで視線誘導もしやすくなります。

また、以前から気を付けている点としては、反射光をしっかり入れる事です。
反射光というのは、キャラクターが受けている主な光の他に、テーブルからの光の反射など、間接的に受けている光の反射です。
これはリアルなイラストでなくても活躍する塗りのコツなのですが、特にリアルなイラストには必須だと思います。
この光を入れることで実際にそこに人がいるような錯覚を生み出すことができますし、距離感や立体感も表現できます。

ユイ先生は絵が上手くなるためにどのような勉強しをましたか?

私は完全に独学なので、本の挿絵やネットの拾い画像、動画投稿サイトのお絵描き解説動画などから少しづつ情報を集めながら勉強しています。

幼少期から高校生までは、自分の好きなイラストを参考にしながら、ひたすら描きたいイラストを描いていました。
イラスト制作というよりは「らくがき」に近いものです。
作品としてかき上げたものといえば、美術部の地区展に出すために制作したものくらいだったなと思います。
アタリをとることもせず、とにかく我流でただただ楽しく描いていました。
今となっては、この経験が私の観察力を養い、後にしっかりイラストを学ぼうという時役立ったように感じます。

大学に入ってからは、ほぼお絵描きをすることはなくなり、再開したのは大学4年、2021年9月頃でした。
当時は設備も何も無かったので、アナログ中心で勘を取り戻し、少しづつイラストを制作する上での知識を取り入れ始めました。
線画を描く上での技術を中心に、当時参考にしたのは動画サイトでした。
アニメーターの方が分かりやすく解説されていたので、すごく助かった事を覚えています。
無意識でしたが、最初にアニメーターの方の基礎的な技術を参考にしたのは順番としてとても効率的だったと思います。

2021年11月頃からデジタルのイラスト制作に触れ、そこで色塗りの大きな壁に衝突しました。
線画に関しては幼いころからのらくがきの経験から比較的早く質を高められましたが、デジタルの色の選び方から塗り方まで、かなり手探りの状態でした。
好きなイラストを参考にする他、ここではイラストレーターさんの解説動画で、アニメーターさんの技術に+αより映える画面作りの方法を学んでいきました。
そして現在においてもまだまだ勉強中です。

ユイ先生が制作をする際に必ずやることはありますか?

とにかく資料を探すことは欠かせないと思います。
具体的な服装・ポーズの資料はもちろんですが、描きたい雰囲気の色使いを探すために、理想的な雰囲気のポートレート写真を探すこともあります。
これは、リアル寄りのイラストを制作する私だからこその習慣かもしれません。

また、イラストのクオリティを上げるためには、定期的に制作中のイラストを小さくして見栄えがするかどうか確認することがかなり大事だと思っています。
細かい所の描きこみはもちろん大切ではありますが、殆どの場合イラストを見る人はスマートフォンを使っているので、引きで見た時のシルエットのキレイさやバランス、分かりやすさなどはかなり重要なポイントだと思います。
私はかなり一点に集中して全体のバランスをないがしろにしがちなので、この確認の行動は特に意識して行うようにしています。

バランスや遠目に見た時の魅力という点でいえば、イラスト制作に入る前に、まずは小さいサイズの大ラフ(下書き・アイデアだし・構図決めのようなもの)を、できるだけシルエットを意識しながら必ず描くようにしています。
そうすることで、大きい画面のiPadやパソコンでイラストをいきなり描きだすより、小さい画面で見た時に魅力的に見えるイラストづくりができると考えています。

ユイ先生はどんな時に作品のアイディアが浮かびますか?

大抵はイラストを制作する前に、どんな用途で使用されるイラストなのかを仮定してから描き始めます。
例えば、ファッション雑誌に使われる所を想像しながら、またはSNS映えするようなイラストで、どのような客層を想定する、などです。
このような想定から入れば、ある程度は構図が限定されてきますし、イラスト制作のとっかかりにはなりやすいとおもいます。

また、私のイラストはK-POPにかなり影響を受けているので、K-POPのライブ映像を見て「こんなテイストの絵がかきたい」と思うきっかけになることもあります。

他にも、何らかの好きなファッションアイテムを見つけた時(買い物や動画での紹介など)で、こんな感じの服を着たイラストを描きたいなと思うこともありますし、美しい景色や退廃した景色など、特徴的な景色をみれば、そのような雰囲気のイラストを描きたくなりますし、新しい季節を感じればその季節のイラストを描きたくなったり、イベントごとに合わせたイラストも描きたくなります。

たまにアニメ絵を描きたくなるのですが、そういったときは推しのVtuberのファンアートを制作することが殆どでしょうか。
私が作品であまり迷うことがないのは、イラスト制作をするならこの子達というオリジナルキャラクターのようなものを持っているのも1つの要因かもしれません。

絵が上手くなりたい!思っている方へユイ先生からアドバイスなどがあればお願いします。

絵の得意不得意な部分は本当に人それぞれなので、具体的な技術としてのアドバイスはできません。
ただ、どのような絵柄、得意不得意を持っていたとしても必要となるのは、「観察力」だと考えています。

よく「〇〇を描くときのコツ」を知りたいというのをよく聞くのですが、例えば手をうまく描きたいとして、ポーズや角度も無限にありますし、絵柄によっては女性らしいしなやかな手を描きたいのか、男性らしいゴツゴツした手を描きたいのかも変わってきます。
そういう意味では、理想の手を描くにはその理想の資料を探してきて勉強し続けるしかないのが現実だと思います。

しかし、手を単純化したパーツで考えるなど、その観察力を補助するコツは全体を通して使えるものですし、もちろんコツが全く他のイラストに役立たないという訳ではありません。
まさに、資料の観察を続けて、その観察で立体を把握するコツや、その立体をイラストに落とし込むコツを知れば知るほどイラストは上達していくものです。
ですので、イラストに触れて間もない方は詳細な質感(ゴツゴツさやしなやかさ)などを覚えるというよりは、全体的な体の構造を何となく理解しながら、どのくらいのリアルさで絵に落とし込むか、その差し引きの感覚などに意識を向けられるようになれば、かなり効率的に絵を上達させることができると思います。

もう完全にこういう絵しかかかない!と決まっているのであれば、質感の練習も1要素として行うと良いですね。

 

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