ATAMブログ

2023.11.13

講師インタビュー 710先生アート編②

710先生の簡単な自己紹介をお願いします。(HN、お仕事内容等)

710です。表現を創意工夫するのが好きです。
油画をはじめとするアナログから、デジタルイラストまでツールを選ばず色々描いています。
特に厚塗りイラストを描くことが多いです!

710先生の創作をする上でのテーマを教えてください。

見た人の感情に刺さるような作品にしたいと思っているので、
その絵は何を伝えたいのか、見た人が「どんな感情になるか」を考えることが多いです。
例えば、暗いシリアスな作品ならば「しんどい」「重い」と感じさせたり、ふわふわでかわいい作品ならば「癒される」「あったかい」などを感じさせる絵です。
人の感情・情緒に刺さる作品の方が長く印象に残っているなと感じるため、そのような考え方になったのかなと思います。
また、そういったテーマを補完するうえで、絵柄やタッチ選びであったり、どんな色にするかといった部分も重要なので考えながら制作しています。

710先生の最近描いた作品の解説をお願いします。


グラフィックデザインをメインにした2022年の寅年年賀状です。
「丸すぎないけど尖りすぎない」をテーマに制作しました。
トラの丸っぽい尻尾部分などの丸さと、三角やちょっと悪そうなトラの表情などの尖っている部分を合わせました。
トラの表情はかなり試行錯誤しました。
トラは強くかっこいい方向性よりシンプルで洋風でスタイリッシュな方向性が良いと考えました。
一方で、かわいくなりすぎるとトラっぽくなくなりそうだったので、ちょっと強くて悪っぽい表情に調整しました。

絵が上手くなるためにどのように勉強しましたか?

具体的な練習方法を上げるならば、石膏・静物デッサンと写生(見て描くこと)、人物・静物油彩でしょうか。
ドローイングといった方法も、「形を見る目」を鍛えるにはとても良かったと思います。

今思い返すと、とにかく学生時代は描いて描いて描いて、寝て、描いて、という生活でした。
たくさん絵を描いて、切磋琢磨できる環境に身を置く、というのが上達の最短ルートだと思います。
また、早いうちに自分の絵を色んな人に見てもらうことも大切かなと思います。
私の場合は、お絵描き掲示板などで自分の絵を投稿したり、色んな人の絵を見て試行錯誤していました。
もちろん他者と比べて落ち込むこともありますが、そんな時は、自分自身に「下手だ」と言えるくらい観察できる目があることに対して、まず「ちゃんと判断できてすばらしい!」と自分を評価していました。

制作をする際に必ずやることはありますか?

まずノープランで始めることはなく、クロッキー帳などでアイディアを考える時間を必ず作ります
もしくはメモしておいたアイディアを整理して使用し、おおよその構成が見えるまで考えます。
構図や効果・演出を決め、ざっくり形が見えてきた段階で制作に必要となる情報集めをします。
たとえば、お花を描くならその花の画像や情報を収集します。
また、2人の人物を描くならば現実に並ぶとどんなふうになるのか?といった部分も可視化して認識するようにします。
そうして制作を開始しますが、実際に手を動かす中でいいアイディアが出れば手書きでメモしたり、その思いつきを試してみることもあります。
そのため、制作する際はしっかりとした事前準備と、考え続けながら作業を行うことを必ずしています。
その方がより良いものが作れますし、仕事になると時間制限があり、そのスケジュール管理においても無駄を省けるためです。

どんな時に作品のアイディアが浮かびますか?

よく浮かぶのは入浴中、お手洗い中、寝る前や寝起き、といった瞬間が多いように思います。
あとは、面白い作品や映画を見ている時にもアイディアが浮かぶことが多いです。
そういった時に浮かぶアイディアは、スマホなどにメモを残すようにしています。

アイディアが浮かばない時は、ずっと集中して考えても出てくることは少ないので、頭のどこかにそのタスクを置いておきながら、別のことをしたり別のアプローチを考えたりします。
ずっと考え続けるわけではないけれど、頭のどこかに留めておくことで、ふとした瞬間に浮かぶことが多いです。

また、考えるクセがあるといいと思います。
例えばCMとかでも、どうやって撮ってるんだろう?など、
普段から考えるクセを持っているとアイディアが出てきやすくなります。

絵が上手くなりたい!と思っている方へアドバイスなどがあればお願いします。

私も「絵が上手くなりたい!」といまだに思っていますし、そう思えていることで成長を続けられると考えています。
デッサンやドローイングなどの分かりやすい技術・スキルの習得も大切ですが、
「観察する目」「見分けられる目」といった見る力を身につけるところも大切だと思います。
日常の視界に入る家の花、持ち歩く傘、信号機やガードレールなど、
よく見ないと気づけない色や形に気づける目をもつことも大事です。

たまに休憩するつもりで色んなことを体験したり、見たりすることも大切だと思います。
映画をみたり、漫画や小説を読んだり、ゲームをしたり、美術館に行ったり、キャンプをしてみたり、散歩をしてみたり…。
そういった「インプット」の時間がないと描き続けていくことは難しいと思います。
私は絵を描くことに行き詰まったら、「インプット」をたくさんして、また捻り出して「アウトプット」しています。

 

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アタムアカデミー講師一覧
講師インタビュー 710先生アート編①

 
 

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