2022.07.26
妖精の女の子のお絵かき帳グッズをデザイン!生徒イラストのご紹介
今回はアタムアカデミー担当講師の里春たえ先生が、5月のイラストレッスン「身の回りのものをデザインしよう!」で制作したOさんの作品や制作過程をご紹介します。
このカリキュラムでは自分が買いたい!と思えるグッズのデザイン制作を通して、イラストレーターやデザイナーのお仕事体験ができます。
ノート・ハンカチ・ポーチの3種類から好きなものを選んでデザインをするという課題の中で、「どれだけグッズの形態に沿ったデザイン」かつ「楽しい見た目にできるか」ということに着目して授業を行いました。
ノート制作の始まり!Oさんのための魅力的なデザイン考案
今回Oさんはノートの制作を希望してくれたので、ノートのためのデザインを考えることから始まりました。
Oさんの最初のアイデアは「絵を描いている女の子」でした。
ノートができたら自分のお絵かき帳にしたいという理由で、目的に沿ったイラストにしようと考えたそうです。
しっかりとしたアイデアだったので、次はできるだけ具体的にラフスケッチをすることに。
バランスの良いデザインへ! 構図と衣装の再考と手直し
ラフスケッチを描こう
まずはいきなり本番用のテンプレートに書き込むのではなく、別のキャンバスで作業を行いました。
「絵を描いている女の子」というテーマを一緒に深掘りしていきながら、どんどん具体的なモチーフが浮かび上がっていきます。
「木の上で」「絵を描いている」「妖精の女の子」というアイデアはご本人によるものです。
構図は私がお手本としてお手伝いしながら仕上げていき、最後はおおまかな色の設定をしてラフは終了です。
イラストの要素をさらに進化させよう
ここで一つ問題が浮かび上がりました。
「女の子にもう少し何かさせたい」という話になり、二人でとても頭を悩ませました。
一度決めた絵を考え直すというのはとても難しいものです。
いくつか付け足したい案を出してもらい、その中から「虹を描く」「女の子をブランコに乗せる」という要素を絵に足すことにしました。
女の子をブランコに乗せることで、ふわふわと宙に浮く妖精らしい絵にするアイデアが出ました。
Oさんも元から「木の上」といった軽やかなイメージを絵にしたかったようで、イラストが進化していく様子に満足げでした♪
イラストの構図をバランス良くしよう
新しいラフスケッチに合わせて構図も作り直すため、全体的にもう少し絵を縮小させ、ノートの表紙に対してバランスの良い見た目になるようアドバイス。
ついでに妖精の衣装も再挑戦してくれて、ラフの時点では少し人間の洋服っぽさがあったところを、妖精が描かれた絵画を参考に、自然の草花を使った服装に変更しました。
上の絵は妖精の足のポーズのみ講師が手直ししたラフ、下はそれを踏まえて描き込んでもらった下書きです。
勢いと遜色ない完成! 下書きから素晴らしい絵が誕生!
いよいよ下書きの清書、および色塗りです。
とはいえ、ここまで何度もブラッシュアップしてきましたので、完成への時間はそんなにかかりませんでした。
これ!という絵をあらかじめ決めておけば、最初からいきなり本番の絵を描くよりもより丁寧で目的のあるしっかりとした線を描くことができます。
下書きでの勢いと遜色ない絵が出来上がりました!
最後に虹の描き方(ぼかすと遠くにあるように見える)をお伝えして完成です。
今回の絵の工程は以下の通りでした。
ラフ
↓
ラフ(2回目)
↓
下書き
↓
本番!
プロの方も行うような工程と同じことができていて、素晴らしかったです。
また頑張って何度も絵を描いたことで情報の整理ができ、全体的にすっきりとまとまった完成度の高い構図になったと思います。
絵の完成自体は早かったものの、そこに至るまでのプロセスの繰り返しがとても大変だったと思います。
しかしOさんは一生懸命アドバイスを受け止めながら、何度も工夫を凝らしてくれました。
グッズとなって手元に届くのがとても楽しみですね!
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