カテゴリーから選ぶ
キーワードから選ぶ
今回は、グラフィックデザイナーとは何なのか、どういった仕事をしている人のことを指すのかご紹介します。
また、グラフィックデザイナーになるために何を勉強すれば良いのか、どういった進路に進めば良いのかも解説します。
グラフィックデザインとは、紙媒体を中心にしたデザイナーのことです。
例えば、はがき、チラシ、冊子、装丁、ポスター、広告全般など、紙で作る製品のデザインをする人をグラフィックデザイナーと言います。
昨今では紙媒体がウェブチラシに置き換わっていたり、CGでの制作物を紙にしたりする場合もあるので、グラフィックデザイナーの領域に限らず、CGデザイナーやWEBデザイナーなど、他のデザイン領域と行き来する人もいます。
以前までは、グラフィックデザイナーは、クライアントから依頼されたものをより綺麗に見せたり、効果的に作る職業でした。
現在は、それよりもデザインの価値や見方が変わり、より幅広い範囲の業務を行っている人がほとんどです。
実績が上がるにつれて、ディレクションやマネジメントも同時に求められる仕事になりました。
例えば、とある会社のロゴマークを作る場合、クライアントの理念、今後の方向性などのヒアリングを詳細にします。
コミュニケーションを測ったり、ロゴがどこに・どんな時に使用されるかを把握した上でプランを3つ程度出します。
この時、ロゴマークはあらゆる場所に使用されるため、「大きく引き伸ばしたり、小さくなった時にも視認性があるか」「今後も長く消費者に愛用される普遍性があるか」を想定して提案します。
また、カタログ制作の場合もクライアントの想い、売りたい商品をヒアリングします。
そして大まかな流れを確認し合いながらクライアントと、他の職業担当者と内容を確認・共有してお仕事をしていきます。
1冊のカタログを制作する上で、ディレクター・デザイナー・カメラマン・コピーライター・イラストレーター・DTPデザイナーや、文字校正者・印刷会社など多くの職業が関わり、プロジェクトチームでお仕事を進めていきます。
グラフィックデザイナーは、会社に所属する場合とフリーランスや独立して仕事をする場合があります。
会社の中にはデザイナーとして経験を積んだ先輩がいる場合も多いので、流れとしては会社などでデザインのノウハウを吸収してから独立する方が多く、オススメです。
デザイナーの場合は会社の常識・一般的知識を把握している前提で仕事が進んでいきます。
いきなり独立するよりも、会社が小さくてもいいので、デザイン事務所などで少し経験を積んでから独り立ちするのが良いでしょう。
人脈づくりやコミュニケーションを取ることもデザインの仕事のうち、とより多く学びを吸収して、より良い社会づくりができるといいですね!
グラフィックデザインナーにおける重要なデザインスキルは多岐にわたります。
まずは造形力が重要で、形や構図、バランスなどを適切に配置し、見やすさを構成する能力です。対象物の形状を正確に捉え、効果的に配置するセンスが求められます。
次に重要なのは色彩感覚です。色彩の持つ効果や心理的な影響を理解し、目的やコンセプトに合った配色を提案する能力は、メッセージを効果的に伝えるために必要不可欠です。色の組み合わせ、明度・彩度の調整などを通して、伝えたいメッセージを視覚的に表現します。
また、タイポグラフィも重要なスキルで、文字の選択、配置、サイズ、間隔などを適切に調整して、読みやすさと視覚的なインパクトを両立させる能力が求められます。フォントの特性を理解したうえで、目的に合わせて適切なフォントを選択するセンスが必要です。
そして、複雑な情報を整理し、分かりやすく視覚的に表現する情報整理力も必要です。情報を階層構造で整理し、優先順位をつけて配置することで、見る人に情報をスムーズに伝えられるようにデザインします。
グラフィックデザイナーは、印刷物からWebまで、幅広い媒体のデザインを手がけるため、多様な表現に対応できるソフトウェアスキルが求められます。特に、以下のAdobe Creative Cloud製品は、業界標準として広く使用されています。
Adobe Photoshop
画像の編集、加工、合成、レタッチなど、写真や画像の処理全般に不可欠です。色調補正、切り抜き、合成など、高度な画像編集技術を習得する必要があります。
Adobe Illustrator
ロゴ、イラスト、図形など、ベクター形式のグラフィックを作成するためのソフトウェアです。拡大縮小しても画質が劣化しないベクターデータを作成できるため、ロゴやイラスト制作には欠かせません。
Adobe InDesign:
複数の要素を組み合わせてレイアウトを作成するためのソフトウェアです。書籍、雑誌、パンフレットなどのページレイアウト、文字組み、画像配置など、出版物の制作に広く用いられます。
これらのソフトウェアに加え、プレゼンテーションツール(Keynote、PowerPointなど)のスキルも、デザインの意図を効果的に伝えるために重要です。
グラフィックデザイナーにとってのコミュニケーションスキルは、クライアントの要望を的確に捉えて、意図を伝える上で不可欠です。
ヒアリングで要望を丁寧に聞き出し、提案でデザイン意図を明確に伝えて、調整で双方の意見を擦り合わせ、プレゼンテーションで関係者への理解を深める能力が求められます。
グラフィックデザイナーになるために必要な資格や試験は特にありません。デザインに必要な技術や知識さえあれば、誰でもグラフィックデザイナーになることができます。
しかし、取得しておくことでスキルの証明となり、グラフィックデザイナーになるために有利にはたらく検定などはあるため、いくつかご紹介します。
取得する過程もスキルアップにつながるため、自分の学びたいことや必要なことに合わせて勉強してみても良いかもしれません。
では実際に、グラフィックデザイナーを目指すにはどのような進路に進めば良いのでしょうか?
前述の通り、取得必須の資格などが無いこともあり、
デザインや芸術に関する学歴が無くてもグラフィックデザイナーになることは可能です。
グラフィックデザインについて学べる学校に通う人もいれば、完全に独学の人もいるのです。
しかし、広告代理店やデザイン事務所などでは美術系の学校に進学し、
グラフィックデザインの技術と理論を総合的に学んだ人を採用する傾向にあるようです。
また、専門学校などで経験豊富な講師やプロから実践的な知識や技術を学んでおくことは、
社会に出て実際に仕事をする上で必ず役に立つでしょう。
美術系の学校を卒業することは、スキルが身につくだけでなく、その証明にもなります。
そのため高校卒業後、グラフィックデザインを専攻できる美術大学や芸術大学
または専門学校に進学というパターンが多いようです。
高校は普通科に通っていたという人も多いですが、私の場合は中学生の頃には芸術系の仕事がしたいと考えていたので、
デザイン科のある工業高校を卒業後、芸術大学の短期大学部デザイン美術学科に進学し、
グラフィックデザインやイラストについて学びました。
一度違う職について、社会経験を積んでからグラフィックデザイナーを目指す方もたくさんいます。
アタムアカデミーの講座で、グラフィックデザイナーのお仕事を体験できます。
グラフィックデザイナーの仕事の流れを体験することで、情報と見た目のデザインをうまく組み合わせて、会社や商品のイメージを伝え、良くしていくための方法を学ぶことができます。
アタムアカデミーでは、入塾前にイラスト講座を体験できるオンライン無料体験レッスンを行っています。講師とビデオ通話をしながら授業を体験していきます。
オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
オンラインであっても、対面型の教室と同じように学ぶことができます。
インターネット・カメラ機能のある端末1台
タブレット&タッチペン