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イラストレーターの仕事や流れ・就職について

今回は、近年よく話題になる「イラストレーター」という職業について、アタムアカデミーの講師でもあり、美術作家やイラストレーターとしても活躍するヨウ先生にご紹介いただきます。

イラストレーターって何?」「具体的にはどんな仕事なの?」「どんな就職先があるの?」といった疑問にお答えします。

イラストレーターって何?どんな仕事をするの?

イラストレーターとは、その名の通りイラストを描くことを仕事にしている人のことです。
主にクライアントの要望に合わせて絵を描きます。

イラストレーターが担当するイラストは多岐にわたり、ゲームのグラフィックや本の挿絵など、市場に広く出回るものから、説明書の中のイラストや社内で使用されるイラストまで、さまざまなものがあります。

イラストレーターの仕事例

イラストレーターのお仕事には、以下のような具体的な例があります。

一般的に良く目にするのは、雑誌の挿絵やアプリゲームのイラストなどです。また、機械の説明書に使われる専門的なイラストを描くイラストレーターもいます。

広告制作会社では、広告に使われるイラストだけでなく、CMを制作するためのイラストを社内やクライアントと共有するために描く仕事もあります。

これらのイラストは、私たちが生活する上で何気なく目にするものですが、実はイラストレーターのお仕事なのです。
イラストレーターに求められるスキルや要件は、個性的なイラストから正確性やスピードを求められるイラスト、そして専門知識を必要とするイラストまで、様々です。

イラストレーターとして活動する2つの方法

イラストレーターとしてのキャリアは、大きく2つの方法があります。

1つは企業に就職する方法で、自分が作成したポートフォリオを活用して就職活動を行います。
企業に就職すると、社内用や社外用のさまざまなイラスト制作案件の対応をすることになります。

もう1つは個人で活動する方法です。ただし、単に「イラストレーター」と名乗っても、お仕事が自然と舞い込んでくるわけではありません。
営業活動やSNSの運用など、独自の宣伝活動を行うことが必要です。

また、営業や経理などの業務も、個人で行う場合は自身で行う必要があります。

個人のイラストレーターの仕事の流れ

イラストレーターのだいたいの仕事の流れは大きく分けて3つあります。

1.クライアントの要望をヒアリングする。(個人活動の場合は、ここで見積書・契約書などを作ります。)
2.ラフスケッチを提出し、完成のイメージを共有する。(私の場合はここで請求書を作成します。)
3.適宜クライアントとコミュニケーションをとりながら完成をめざす。

個人で活動する場合、最初に支払いのタイミングや著作権、納品の期日などをしっかり取り決めておくことが大切ですね!

顧客からの依頼だけではなく、自分でグッズやコンテンツを作ってファンを増やしたり、販売することもできます。
イラストレーターになりたい人は、自分のできることから少しずつ始めてみるのも良いかもしれませんね!

イラストレーターになるために勉強すべきことは

イラストレーターになるために必要なこと:イラストスキル

イラストレーターに必要な能力は第一に必要なものは絵を描く力です。
依頼内容によってさまざまな物を描かなければならないのがイラストレーターという仕事です。

まずは基礎的な画力を身につけるために取り組みやすいことは、スケッチ・デッサンです。
 

外に出て風景をスケッチする、身近な人をモデルに絵を描いてみる、家にある果物などを描いてみるなどデッサンの練習をしましょう。
また、教室に通って先生に習ったり、デッサンの本を参考にしてみることもおすすめです。

また、プロになるには作風を確立することも大切です。

有名なイラストレーターさんはどなたも独自の作風をお持ちです。
一方で作風をもたず様々なテイストのイラストを描き分けるイラストレーターさんもいらっしゃいます。

作風を持つこと持たないことには、それぞれにメリットデメリットがあります。

独自の作風を持って活動するイラストレーター

メリット→覚えてもらいやすい、ファンが作りやすい、価格を高く設定しやすい
デメリット→作風によっては合う仕事が少なく発注が減る

作風を持たずに活動するイラストレーター

メリット→いろいろなテイストで描けるため、仕事をもらいやすい
デメリット→覚えてもらいにくい、ファンが作りにくい、価格が低く抑えられがち

 
どちらにもメリット・デメリットがあるのですが、長くイラストレーターとして活動したいならば、作風はやはりあったほうがよいと思います。

作風をつくるには、たくさん作品を作る画集や展覧会などで作品を見てどんなテイストが好きなのか考える、といったことが重要です。

イラストレーターになるために必要なこと:ソフトウェアスキル

近年はデジタルでイラストを入稿することがほとんどです。
アナログで描く場合でも、最後はスキャンし、PCに取り込み加工して納品します。

ですので、イラストレーターになるにはllustratorやPhotoshopといった、制作用アプリケーションソフトの知識や技術は必須スキルのひとつと言えるでしょう。
 

イラストレーターになるために必要なこと:コミュニケーションスキル

イラストレーターの仕事は自分の好きな絵を好きなように描く仕事ではなく、クライアントが必要とするイラストのイメージに沿ってイラストを作るお仕事です。

ヒアリングを行って「どのようなイラストを求めているのか」汲み取ることが非常に大切です。

また、フリーで活動する場合は営業をすることも必要になってきますので、コミュニケーション力は必須となるでしょう。
ここでいうコミュニケーション力はペラペラと流暢に話す力ではなく、相手が何を求めているか聞き取る力です。
普段から「どうしたらこの人は喜んでくれるか?」考え質問していると、自然と力がついてくるのではないかと思います。

イラストレーターになるためには、必要な資格や試験は特に無く、資格取得よりも見せられる作品を多数作ることが大切です。

また、イラストのコンペなどで受賞すると大きな実績・宣伝となります。

イラストレーターになるためにどんな進路に進むべき?

完全に独学でイラストレーターになる方もいますが、高校卒業後、大学や専門学校で美術やデザインを学んだ方が多いようです。

学部・学科はデザイン科や絵画科(油画・日本画・版画科など)で学んでいる方が多い印象です。

絵を描く仕事なので、デザインや絵画を学ぶ学部・学科卒業の方が多いのは納得ですね。

 
デザイン科が多いのはイラストレーターのお仕事はデザインと深くかかわるお仕事だからです。
デザイン会社でデザイナーとして働いたのちイラストレーターになる方や、デザイナー・イラストレーター両方やっている、という方も多くいらっしゃいます。

 
イラスト+デザインができるとデザイン会社や出版社などの法人だけでなく、個人からも仕事が取れるようになります。
仕事の幅が広がるので、デザインの勉強もしておくのは大変メリットがあります。

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