イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!フリルのイラストの描き方

  • 描き方

フリルは衣装や小物に華やかな印象を与える装飾です。今回は、フリルの基本的な描き方から応用テクニックまで、初心者でも簡単に理解できるよう丁寧に解説していきます。

フリルのイラストの魅力や特徴

フリルとは、布の片側にギャザー(細かいひだ)を寄せて、波のようにヒラヒラさせた装飾のことです。ブラウスの袖やスカートの裾、可愛い小物などによく使われます。デザインにフリルを加えるだけで、ボリューム感と可愛らしさを一気に引き上げてくれるのが魅力です。

フリルと似た装飾に「プリーツ」があります。プリーツは布を折りたたんでできるひだで、均等な間隔で並んでいるのが特徴です。制服のスカートなどに多く見られ、フリルよりもシャープで知的な印象を与えます。

イラストでこの違いを意識すると、キャラクターの雰囲気をより的確に表現できます。

フリルのウェーブの種類

フリルは、布のやわらかさやギャザーの寄せ方によって見え方が大きく変わります。ここでは大きく2つのパターンに分けて紹介します。

丸型のフリル

やわらかい布で作られたフリルは、波が丸みを帯びた形になります。

ギャザーが少ない(ひだがあまり寄っていない)ときは、フリルの裾がゆるやかな波形を描きます。ギャザーが多い(ひだがギュッと集まっている)ときは、フリルの波が膨らんで、お餅のような形ができます。

キャラクターに優しい雰囲気や、衣装に可愛らしさを加えたいときにぴったりのフリルの形です。

角型のフリル

かたい布やしっかりした素材を使ったフリルは、波がカクカクと角ばった、折れたような形になります。

基本的な形は丸型フリルと似ていますが、ギャザーが少ないときは裾の波を角張った線で描き、ギャザーが多いときはお餅のような膨らみの両端を角ばらせて描きましょう。

プリーツのような整った印象にも近いため、気品のあるドレスやクール系の衣装にも合わせやすいです。

このように、フリルのウェーブは生地の硬さとひだの寄り方で変わるので、キャラクターや衣装に合わせて描き分けましょう。

フリルの描き方

基本の形を学んだところで、早速フリルを描いてみましょう。今回は、一般的によく見られる、やわらかい生地でギャザーがやや多いタイプのフリルを描いていきます。

フリルの線画の描き方

まず、アタリ(補助線)を描きます。台形をイメージして、上の辺を短く、下の辺を長く描きましょう。

次に、裾のラインを波打たせて描きます。コツは、お餅をいくつか横に並べたような形をイメージすることです。やわらかく丸みのある波を描くと、フリルのふんわり感が出せます。


波の形ができたら、上部から裾に向かって広がるように縦線を引きます。

さらに、ひだの裏側が見える部分も忘れずに描き込みましょう。慣れないうちは、点線などでガイドを引いてから清書すると描きやすいです。

ギャザーが寄っている密集部分にシワを描き込みます。シワは、布が集まる部分から放射状に広がる線や、アルファベットの「Y」のような形など、いくつかのパターンを組み合わせてリズミカルに配置すると、自然な仕上がりになります。

最後に、ギャザー部分の線を整えます。シワの流れに合わせて少し凹凸をつけると、布が引き寄せられているように見え、よりリアルになります。全体を見直して線の太さや布の重なりを調整すれば、可愛いフリルの完成です。

フリルの色の塗り方

線画が完成したら、次は色を塗りましょう。

  1. ベタ塗り
    まずは好きな色で全体をベタ塗りします。今回は例としてピンク色を使います。
  2. 陰影をつける
    次に、陰を入れて立体感を出します。シワの間や、ひだの奥に見える裏地の部分を少し濃い色で塗りましょう。影の先をやわらかくぼかすと、フリル全体がふんわりと優しい印象になります。
  3. 線画の色を調整する
    仕上げに、線画の色を変えてみましょう。黒のままでも良いですが、フリルに使った色に近い色(例:濃いピンクや赤みがかった茶色など)にすると、線が布になじんで完成度が高くなります。

フリルに立体感を出すためのコツ

立体感を出すためのアングル別描き分け

フリルは、付いている面に対してどのような角度から見ているかを意識することが大切です。

  • 正面から見たとき
    フリルの波は低くゆるやかになります。波の間から少しだけ裏地が見えるように描くと立体感が出ます。
  • 上から見たとき
    波はさらにゆるやかになります。裏地はほぼ見えず、ギャザーによるシワでフリルらしさを表現します。
  • 下から見たとき
    波が大きくなり、お餅のような膨らみが強調されます。裏地が大きく見えるのが特徴です。

フリルの立体感を強調する塗り方

塗り方を一工夫すると、フリルはさらに立体的になります。

フリルの裏側は、表よりも濃い色で影を入れましょう。光が当たりにくいため、しっかり暗くすることで奥行きが生まれます。

フリル同士が重なる部分は、奥にあるフリルにさらに影を加えることで、凹凸がはっきりします。このとき、乗算レイヤーなどを使って影を重ねると、深みを自然に表現できます。衣装のイメージや場面の明るさに合わせて濃さを調整してください。

服へのフリルの描き方

襟や袖などにフリルを描くコツ

フリルは、付ける場所によって大きさを調整することが大切です。

例えば、肩に付ける場合はやや大きめに描くと存在感が出て、シルエットが華やかになります。

一方、襟や袖口などの小さなパーツには、細かく小さめに描きましょう。大きく描きすぎるとバランスが崩れるので注意が必要です。

パーツごとにサイズやボリュームに変化をつけることで、衣装全体にメリハリが生まれます。

スカートに描くコツ

スカートが風になびくような、手前から奥に流れるフリルも基本の応用で描けます。

まず、スカートの裾のラインに沿って、少し下に線を引きます。この線が、フリルの裾が来る「台形の下の辺」になります。

このラインに沿って、フリルの波を描きます。両端の波は、奥行きを意識して形を調整すると自然です。

フリルの波の流れに沿って縦線を入れます。このとき、手前のフリルの縦線は上のスカートの線から、奥のフリルの縦線は下のガイド線から伸びるように意識しましょう。

最後にギャザー部分にシワを描き足せば、風になびくスカートのフリルの完成です。

髪飾りや小物にフリルを描くコツ

リボンのフリルを描くコツ

リボンにフリルを付ける際のポイントは、手前と奥で見え方が違うことを意識することです。

手前のフリルは波がはっきり見え、お餅のような膨らみも大きく描きます。一方、奥側のフリルは角度的に裏地が見えにくく、波も小さく控えめに描くと、自然な奥行きと立体感が生まれます。

ロゼットのフリルを描くコツ

推し活グッズとしても人気のロゼットは、異なる素材や形のフリルを組み合わせることで、より華やかにできます。

例えば、中央の丸から角型のフリルを2列描き、その外側に丸型のやわらかいフリルを加えます。内側のかたいフリルにはギャザーのシワをあまり描かず、外側のやわらかいフリルにはギャザーを細かく描き込むことで、素材感の違いと豪華さを演出できます。

フリルを描くときのよくある失敗と改善ポイント

フリルがのっぺりして見える

立体感が出ない場合、ギャザーや波の膨らみが足りないのかもしれません。イラスト表現としては、波の膨らみを少し大げさに描き、その中心をわずかにへこませるように描くと、奥行きと柔らかさが出て見映えが良くなります。

フリルのバランスが不自然になる

フリルの一つひとつに集中しすぎると、全体の大きさや細かさにばらつきが出がちです。これを防ぐには、ときどき絵から目を離して全体を俯瞰し、各フリルの幅や高さがそろっているか確認しましょう。

元の生地とフリルの向きが合っていない

フリルを描くときは、必ず元の布がどの方向を向いているかを意識してください。生地が下を向いているのに、フリルの波だけが正面を向いていると違和感が生じます。元の布の延長線上にフリルが付いているように描くと、自然で美しい仕上がりになります。

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