2022.01.05
Wさんの作品(担当:戸田ゆうか先生) ‐ オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY
11月授業「場面に合わせた構図で、物語を描こう!」 グループコース Wさん
Wさんのレッスン担当講師の戸田ゆうかです。
今回は、11月テーマの「場面に合わせた構図で、物語を描こう!」で制作したWさんの作品をご紹介します。
11月は、10月に制作したオリジナルのキャラクターを使って、ものがたりを作るレッスンを行いました。
まず、Wさんが10月に制作したキャラクターをご覧ください。
3匹の動物が描いてありますね。
うさ丸、三太吉(さんたきち)、バツオと、名前もついています。
そして、キャラクター同士の物語の欄には、とてもたくさんの文章が。
ここを要約すると、
「動物園にいるキツネ、ウサギ、猫が脱走して広い世界で冒険する物語です。
檻を抜け出したことは大したことですが、動物園はそう簡単には抜け出せません。
さあ彼らにはどんな試練が待ち受けているのでしょうか」
と書いてあります。
先生は、すでにこの文章でワクワクしてしまったので、
「11月は、ぜひこのキャラを活躍させてほしい」とお願いしました。
キャラクターの場所のワークシート
そして、ここからが11月の授業です。
まずキャラクターの場所のワークシートには、もちろん、動物園を描いてくれました。
「ZOO」という看板だけでは伝わらないので「動物も描いてね」とお話し、
チャーミングなお馬さんとお猿さんを制作。物語の表紙のイラストのようになりましたね。
まえ・よこ・うしろを描く練習ワークシート
続いて、まえ・よこ・うしろを描く練習ワークシート。
「先生、横向きがわかりません!」と何度も質問があり、先生が描いたイラストを見て頑張って描いてくれました。
これで、漫画になったときに色んな角度からキャラが描けるね。
あるくキャラクターを描くワークシート
あるくキャラクターを描くワークシートも、
横向きを応用して足は歩いているように変更し、完成させました。
このワークシートは、右向き/左向きの両方の向きを練習したので、なかなか大変だったと思います。
キャラクターのあたまの中を描くワークシート
キャラクターのあたまの中を描くワークシートでは、
うさ丸ちゃんがふだん何を考えているのかを描き出してもらいました。
うさ丸はご飯のことばかり考えているようで、第一回 好物大会を思い出しています。
この後に4コマ物語を制作するので、それに繋がる布石になりました。
キャラクターの物語を制作
いよいよ、11月のレッスン仕上げとして、キャラクターの物語を制作に取りかかります。
Wさんは、なみなみならぬ熱意で、暖めていたストーリーを書き上げました。
それでは、1コマずつご紹介しますね。
【1コマ目】
動物園の餌はバツオの口に合わないようです。
動物園の外には美味しいご飯があることを知っていたバツオは
その日の夜、仲の良い2人を連れて檻を脱出します。
職員はこの時間寝てるはずでしたが、
「ねぇあれ、職員さんじゃない?」「見つかったら捕まっちゃうよ!」
と最初からハラハラの展開。
【2コマ目】
職員さんからはなんとか逃げ切れた3人。
ライオンのライ爺(じい)の檻に近づき、起こします。
「なんじゃお前達かい、どうしたんじゃ」
「この動物園から脱走するんだ。いつもだったら寝ている職員が起きているんだ。どうすればいい?」
「脱走? ガッハッハよかろうおしえてやる。俺が暴れるからそのうちにこの動物園から出ていけ」
おお、頼もしい味方が現れましたね。
【3コマ目】
ライ爺が暴れ、職員たちは驚き、警察まで来てしまい、一大事になってしまいます。
しかし、その警察にライ爺は飛びかかります。
【4コマ目】
警察は急いで逃げていきました。
その頃には晴れ渡った朝になっていました。
今度こそ、と門をくぐり、3人は脱走成功します。
そして最後に謎の人間が登場し、
「なぜ不自由なのか、なぜ餌がおいしくないのか、時間がある。
考えてみるんだな。この謎。君たちには解けるかな?」
という台詞を残して物語はいったん終了。
というわけで、壮大な物語が展開し始め、まだまだこの後ずっと続きそうですが、
ここまで制作できたことに拍手を送りたいと思います。
また、一貫して同じキャラクターの同じ世界観で統一できたことも、Wさんの素晴らしいところですね。
また別の授業の時に、ぜひこの3匹を登場させてほしいな。
まってますね!!