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人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!正面顔のイラストの描き方

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この記事では、初心者の方でも描きやすい「正面顔のイラストの描き方」をご紹介します。顔のパーツの配置や比率のコツ、正しいアタリの取り方を覚えれば、誰でもバランスの取れた正面顔が描けるようになります。一緒に顔の構造を学びながら、楽しくイラスト練習を進めていきましょう。

顔の基本的な構造

顔には目、鼻、口、耳などの主要なパーツに加えて、眉毛や髪の生え際が存在します。

描いたイラストに違和感を覚える場合、これらのパーツが骨格の正しい位置からズレて、顔全体のバランスが取れていないことがほとんどです。人間の目は他人の顔を見ることに慣れているため、わずかな左右の非対称や配置のミス、バランスの違和感を敏感に感じ取ります。特に真正面から顔を描く場合は、左右のバランスをそろえることが大切になります。

正面顔の基本的なバランス

バランスの整った顔を描くためには、顔の基本となる比率を理解しましょう。頭蓋骨の構造上、パーツの配置には一定の法則があります。

顔の縦の比率

まず縦の比率について解説します。

髪の生え際から眉まで、眉から鼻の下まで、鼻の下からあご先までの三つの区画は、同じ長さになるのが基本的な骨格のバランスです。また、耳の上の端は目の高さとそろい、耳の下の端は鼻の下のラインとそろいます。これは、頭蓋骨を横から見たときの耳の穴の位置が基準となっているためです。

顔の横の比率

次に横の比率です。左目の幅、両目の間の幅、右目の幅は、すべて同じ長さにそろいます。口の位置は、両目の目尻から斜め下に向かって線を下ろし、正三角形を描いたときの頂点にあたる場所に来るのが自然な配置です。

男女による顔のバランスと特徴の違い

男女のキャラクターを描き分ける際は、骨格や筋肉の発達の違いを理解することがポイントになります。

男性は骨格がしっかりしており、頭蓋骨全体が大きめになります。そのため、あごのラインや骨の角ばった部分を意識して描くと男性らしさが出ます。

一方で女性は、骨格が小柄であごのラインに丸みがあり、相対的に目が大きく見えます。骨の硬さを強調するか、皮下脂肪の柔らかな丸みを表現するかによって、顔の印象を大きく変えることができます。

年齢別による顔のバランスと特徴の違い

年齢によっても骨格の大きさが違うため、顔のバランスが変わります。

子どもの顔を描くときは、目の位置を顔の半分より下に置き、目や鼻、口を顔の真ん中に寄せます。人間は赤ちゃんの頃から脳が入る頭の上の部分が大きく成長しているのに対し、食べ物を噛むためのあごはまだ小さいためです。あごが小さいと顔の下半分が狭くなり、パーツが下へ集まって見えます。また、あごの筋肉も発達しておらず脂肪も多いため、輪郭はふっくらとした丸い形になります。

一方で、大人の顔を描くときは、目の位置を少し高くし、顔のパーツをそれぞれ離して配置します。成長するにつれてあごの骨が発達し、永久歯が生えそろうことで、顔の下半分が縦に長く伸びていくためです。

これにともなって丸かった輪郭も細長くなり、あごの線やほおの骨格がはっきりしてきます。骨の成長という内側の変化を知ることで、年齢による違いを説得力を持って描くことができます。

スタイル別による顔のバランスと特徴の違い

イラストの絵柄やスタイルによっても、顔の描き方は変わります。現実の人間のようにリアルに描く場合と、キャラクターのようにデフォルメして描く場合では、絵のなかで重要になる部分が違うためです。

リアルな顔を描くときは、皮膚の下にある骨や筋肉のふくらみを意識して立体感を出します。頭の骨の丸みや目のくぼみ、鼻の高さなど、現実の人間が持っている奥行きや影をそのまま形にします。

一方、イラストらしくデフォルメする場合は、キャラクターの感情や魅力を伝えるために、あえて現実の形を省略したり単純な形に変えたりします。とくに目は気持ちを一番よく表す部分なので、現実よりかなり大きく描かれます。

反対に、鼻や口は情報を減らしてシンプルにします。現実の鼻の高さや唇の厚みをそのまま描くと、顔の印象が重たくなったり不自然になったりするためです。目立たせたい部分を大きくし、それ以外の情報を思い切って削ることが、スタイルの違いを描き分ける基本になります。

角度別(斜め顔・横顔)のバランスの違い

真正面以外の角度を描く際も、頭が丸い立体であるという基本の考え方を応用します。

斜め顔を描くときは、手前にあるものは大きく、奥にあるものは小さく見えるという遠近感に注意しましょう。頭の丸みや目の縦の幅に注目し、目や口の形が平面的にならないように立体を意識して描きます。

参考記事:初心者も簡単!斜め顔のイラストの描き方

横顔を描く際も、頭部の丸みと目の幅に気をつけます。鼻の先からあご先を結んだラインのシルエットを整えることで、バランスの取れた美しい横顔を作ることができます。

参考記事:初心者も簡単!横顔のイラストの描き方

正面顔の描き方

ここからは、実際に正面顔を描く手順を解説します。いきなり細かいパーツを描くのではなく、順番にアタリを取っていくのが失敗を防ぐコツです。

参考記事:初心者も簡単!アタリの描き方

正面顔の輪郭のアタリの取り方

まずは土台となるアタリを取ります。

紙の上に円を描き、その中心に十字の線を引きます。この十字線は、顔の向きと目の高さを決める大切な基準になります。人間の頭は完全な球体ではないため、円の中心に合わせて正方形を描き込み、頭の横幅の基準を作ります。

正面顔の輪郭の整え方

人間の頭部には、こめかみのあたりに平らな面が存在します。そのため、先ほど描いた正方形の両端を削るようにして顔の側面の直線を作ります。

次に、十字のガイドラインを円の下まで伸ばし、あご先に向かう輪郭のアタリを作ります。髪の生え際、眉、鼻の下、あご先の長さが均等になるように整えることで、自然な顔の土台ができあがります。

正面顔の輪郭の描き方

作成したガイドをもとに顔の輪郭線を引き、目や鼻を配置する場所のアタリを取ります。ここでは、あごの長さによってキャラクターの印象を操作できます。

あごの骨が発達していない子供のようにあごを短く描くと幼く可愛らしい印象になり、骨格が成長した大人のようにあごを長く描くと、大人っぽく現実的な印象になります。

正面顔のパーツのアタリの取り方

土台ができたら、眉、目、鼻、口、耳、首の順番でパーツを配置します。

眉は目の幅よりも少し内側から始まり、目より少し長めに引きます。首は重い頭を支えるための筋肉の束です。女性の場合は目の中心より少し内側の幅で細くしなやかに描き、男性の場合は首の筋肉を意識して太めに描くと、それぞれの性別らしさが引き立ちます。

正面顔の髪の毛のアタリの取り方

髪の毛を描くときは、最初に描いた頭蓋骨の円よりひと回り大きなアタリを取ってボリュームを出します。髪の毛の一本一本が集まった束には厚みがあるため、頭の骨に直接張り付くことはありません。頭蓋骨の上に髪の毛の層が乗っている空間を意識することで、自然な髪の膨らみを表現できます。

参考記事:初心者も簡単!髪の毛のイラストの描き方

正面顔の線画の描き方

すべてのアタリが取れたら、ペン入れを行います。あご先などの角ばった部分を丸く滑らかに整えながら線を引いていきます。髪の毛に隠れて見えなくなる部分の線や、不要になったアタリの線をきれいに消すことで、線画が完成します。アタリをしっかりと作ったことで、迷わずに線を引くことができるはずです。

角度別の正面顔の描き分け(アオリ・フカン)

正面顔の基本構造が理解できたら、上下に角度のついた顔の描き方も見ていきます。考え方は正面と同じですが、見ている視点の高さによってパーツの見え方が変化します。

下を向く俯瞰の正面顔

上から見下ろす角度を俯瞰と呼びます。顔を下に傾けると、顔の上部にあるおでこや鼻の頭が手前に来るため大きく見え、奥へ遠ざかるあごは小さく短く見えます。耳は頭部の横の中央付近についているため、顔を下に向けると、相対的に目の位置よりも耳が上にあるように見えます。目頭と耳の付け根、鼻の下と耳の付け根の距離感を立体として捉えることが重要です。

参考記事:初心者も簡単!視点・アングル別の構図の描き方(俯瞰・煽り・正面・斜め・横・後ろ)

上を向くアオリの正面顔

下から見上げる角度をアオリと呼びます。俯瞰とは逆に、あごが手前に来るため大きく見え、鼻の裏側やあごの下から首へ繋がる面が見えるようになります。頭のてっぺんは奥に隠れて見えなくなり、おでこが広い面積を占めます。アオリのあごのラインを濃い線で描くと不自然に目立ってしまうため、首に落ちる影の形で輪郭を表現すると、自然な立体感を出すことができます。

参考記事:初心者も簡単!視点・アングル別の構図の描き方(俯瞰・煽り・正面・斜め・横・後ろ)

正面の顔をバランス良く描くコツ

どうしても顔のバランスが崩れてしまう場合は、以下のポイントを再確認して骨格のズレを修正します。

「正三角形」を意識する

両目の中心と口の中心を結んだときに、きれいな正三角形になる配置を意識します。この形が縦に長すぎたり横に広がったりして二等辺三角形になると、福笑いのようにパーツが散らかって見え、顔全体のバランスが崩れる原因になります。

キャンバスを左右反転してゆがみを確認する

イラストを描いている本人は、自分の描いた絵の歪みに目が慣れてしまい、頭の中で自動的にバランスの不自然さを補正してしまいます。デジタルツールを使っている場合は、こまめにキャンバスを左右反転させて新しい視点で絵を確認します。反転したときに生じる違和感は、骨格が歪んでいる証拠です。

参考記事:【アイビスペイント】移動変形ツール・左右反転ツールの使い方

顔のバランスが崩れる失敗例と改善案

目の位置が高すぎる

目は頭のほぼ中央の高さに位置しますが、細い目を描く際などに無意識に目の位置が高くなりすぎることがあります。これは、顔を平らな紙として捉え、定規で引いたような直線で高さを決めていることが原因です。

顔は丸い球体であることを思い出し、その球体の表面に沿うようなゆるやかな曲線で目の位置のアタリを取り直すことで、自然な配置になります。

左右の目や耳の高さがズレている

左右の高さにズレが生じるのは、頭の丸みや顔の角度を見失い、平面的にパーツを置いているためです。

目と耳、鼻の位置関係がしっかりと正面を向いているかを確認し、目の高さ、口、あごが十字のガイドライン上でズレていないか、常に立体を意識して描き進めます。

頭が大きすぎる

顔のパーツを細かく描き込むことに集中しすぎると、あごと輪郭のつながりが定まらず、頭の骨格全体が不自然に大きくなることがあります。

頭の大きさに対してあごのサイズが適切か、目が下がりすぎていないかを見直します。細部を描き込んでいる途中でも、時々キャンバスの表示を縮小して画面全体を引きの視点で確認する癖をつけることで、全体のバランスを保つことができます。

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顔のパーツの配置や比率のコツ、正しいアタリの取り方など、正面顔の描き方のポイントを基本から応用まで、講師とやりとりしながら練習できます。

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