
講師インタビュー
講師インタビュー 仁平春希先生
アートに興味を持ったきっかけと経歴を教えてください。 幼いころから、美術館や体験教室、観劇に連れて行ってもらったのが、私のアートに興味を持つきっかけでした。職人である父の作業を見ていたことで、影響も受けたかもしれません。 もうひとつのきっかけは、保育園の先生や家族が私の絵を褒めてくれたり、地域の公民…

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物心ついた頃から母に美術館に連れて行くようになったのがアートに興味を持ち始めたきっかけです。
中学生頃に見たボストン美術館所蔵の浮世絵展は今でもよく覚えていますし、2017年の国立新美術館開館10周年に行われたミュシャ展も、作品の迫力に圧倒されました記憶があります。東京には大小様々な美術館があるので、今でも毎月何かしらの展示には行っています。
美術館には漫画やアニメ、絵本などのわかりやすい展示もあり、それぞれが自分のペースでアートを楽しめるのが好きです。
美術館に通い始めた幼稚園の頃から、将来の夢は「漫画家」で、小学校高学年ではマウスでデジタルイラストを描き始めました。中学生の頃にペンタブを買ってもらい、高校生の頃には日常的にイラストを描くようになっていました。
高校3年の冬に、幼馴染が美大に進学すると聞き、わたしも絵が描きたい!と進路変更をし、東京学芸大学の図工選修に進学しました。大学ではグラフィックデザイン研究室に所属し、イラストやポスター制作の仕事、グループ展示、小学生向けの図工ワークショップ、個人で同人誌を作成しました。
社会人になってからは広報にイラストを使ってもらったり、学童保育で児童と絵を描いたり、絵を描くことと離れることはありませんでした。仕事が休みの日はだいたい絵を描いて過ごしています。
言葉が不要なところが絵の良さだと思うので、私がイラスト創作するうえでは、誰が見てもわかる絵、説明不要でいいねと思われる絵を目指しています。
例えば、ファンアートを描くときはそのキャラクターを知らない人にも、そのキャラクターの魅力が伝わることを意識しています。そのキャラクターを知らない鑑賞者もいるので、このイラストは”かわいい”を伝えたいんだな、と描き手の意図が伝わるように心がけています。
万人受けする絵には、モチーフを正確に描写するデッサン力が必要不可欠なので、定期的にドローイングやデッサンの練習をしています。正確なデッサン力がないと、あえて雑に描く描き手の意図が伝わらないなどといったことにもつながります。
個性的な絵は魅力的ですし、正確さだけで固められた絵はつまらないという考えも理解できますが、基礎ができていない上に個性は出てきません。そのため、スポーツや勉強と同じで、絵を描くときにもドローイングやデッサンなどの基礎練習を大切にしています。
これは、キャラクターデザインを依頼していただいた実況者さんのデビュー記念イラストです。
私のイラストはリアルテイストではないので、花などのモチーフを添えることで身近な感じを出そうとしています。イラストの情報量を多くしすぎて鑑賞者の目線を散らさないように、瞳の色と花束の色味をそろえたり、背景と髪の色を同系色にしています。
私の絵の一番のこだわりは瞳の描写です。ピンクのグラデーションに、反射光に水色や黄色を入れるなど、奇抜にならない程度にたくさんの色を使用しています。まつ毛も中心部を明るくして、立体感が出るようにしています。この絵で一番見てほしい部分は女の子の顔なので、顔以外の塗りはあえてシンプルに影を置く程度に抑えています。
今回のイラストはキャラクターのお披露目が目的のため、デザインに忠実に色を置きましたが、普段のイラストではもっと色で遊ぶ感覚で塗りを楽しんで描いています。
アタムアカデミーでは、入塾前にイラスト講座を体験できるオンライン無料体験レッスンを行っています。講師とビデオ通話をしながら授業を体験していきます。
オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
オンラインであっても、対面型の教室と同じように学ぶことができます。
インターネット・カメラ機能のある端末1台
タブレット&タッチペン