講師インタビュー 砂森先生

アートに興味を持ったきっかけと経歴を教えてください。

物心ついた時から鉛筆で絵を描くことが好きでしたが、母親が絵画教室に通わせてくれたおかげでさらにアートに興味を持つことができました。初めて絵の具を使って描いた大きな桜の木の絵を、今でも覚えています。

そのおかげで何度か絵画コンクールで賞を取ることもできましたし、周りの人に褒めてもらえることがモチベーションに繋がりました。

小学校でもイラスト漫画クラブに入っていました。毎週クラブ活動で漫画の絵を模写したり、オリジナルのイラストを描いたりしてすごく楽しかったです。

中学校、高校も美術部に所属していて、放課後は友達と一緒に作品制作に努めました。大学進学のため高校一年生の夏から美術予備校に通っていました。今は多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科に所属していて、ポスターや本のデザイン、イラストレーションやタイポグラフィなどを学んでいます。

創作をする上でのテーマを教えてください。

創作する上で大事なのは、イラストを描くこと自体を楽しむことだと考えています。描き手自身が楽しんでいなければ、鑑賞者に訴えかけるような魅力的な作品は作れません。

私自身もうまく描けない時期が続いたり描くのが楽しくなくなったりしたことがありましたが、そんな時は思い切って描くことをやめてみました。イラスト以外の、他の楽しいことに意識を向けてみると、イラストを楽しめる気持ちが戻ってきます。

また気持ちが戻ったタイミングで、自分の中にあるものを剥き出しにして描く作品は、素晴らしいものになります。

最近描いた作品の解説をお願いします。

好きなアイドルのファンアートを描きました。
アイドルを知らないひとにもこのアイドルの良さが伝わるようなことを意識して描きました。

イラスト的には、袖のボリューム感と影の中の色の変化に注意して描きました。顔に強い影を落とすことによって、そこに目がいくように視線誘導を意識して描いています。

アイドルの服のイラストも可愛いので是非見てほしいです。