色塗り
初心者も簡単!透明感のある肌の塗り方
キャラクターにとって肌の色は大事。どうすれば透明感が出るのだろう、と悩んでいる人は多いと思います。 今回は、基本的な肌の塗り方も紹介しつつ、透明感を出す方法をお伝えしていきます!基本的な塗り方と透明感がでる塗り方の違いを比較しながら学んでいきましょう! 基本の肌の塗りの工程 まずは基本的な肌の塗りの…
「厚塗りをしてみたい」と思ってたけどなんだか難しそう。
そんなふうに思っている方必見!
絵の魅力をさらに引き立てる「厚塗り」のテクニックを、このブログで余すことなく解説します。
厚塗りのかんたんなコツを知って、一緒に厚塗りイラストを楽しみましょう!
厚塗りとは、絵画において絵の具を大胆に塗り重ねることで、色彩や質感、筆触などを強調する技法です。デジタルイラストでの厚塗りも絵画技法と同様に、デジタル絵画ソフトウェアを使用して絵の具を重ねて厚みを持たせる技法です。
デジタルイラストでは、色の塗り方にいくつか種類があり、「こんな感じの塗りかた」というイメージに対して一般的に呼ばれている名称があります。ただし、色の塗り方に明確な条件定義があるわけではありません。
まずはおおまかに4種類の色の塗り方について、イラストを交えながら解説します。
ぼかしやグラデーションを多用しない色がパッキリと分かれた塗り方です。
名前の通りアニメのようなシンプルな仕上がりになります。
エアブラシや水彩筆など多様なブラシを使って、影や色の変化をなめらかにつけていく塗り方です。
アニメ塗りと比べ、華やかな印象に仕上がります。
水を多く含ませたようなにじんだ質感と、淡い色彩を生かしたアナログ風の塗り方です。
ふんわりとしたやさしい印象に仕上がります。
アナログの油絵のイメージに近く、筆のタッチを活かしながら色を重ね塗りしていく塗り方です。
イラストの立体感や質感を引き立たせることが得意な塗り方です。
今回はこの中でも、厚塗りの描き方を詳しく解説していきます!
一口に「厚塗り」と言っても、その制作手順は作家さんにより様々ですが、今回はその一例を紹介します!
今回使用しているツールはibisPaintですが、他のペイントアプリやブラシでもOKです。
ブラシは基本「フェード」、ぼかしたいところだけ「エアブラシ」を使用しています。
アニメ塗りやブラシ塗りでいう、「下描き」の工程をイメージして描きます。
フェードブラシなどのぼかしのあるブラシが厚塗りと相性がいいのでおすすめです!
最初に作ったレイヤーの下に新規レイヤーを作り、ざっくりとべた塗りで色を置いていきましょう。
2つののレイヤーの上に、新規レイヤーを作り、暗いところと明るいところを描きます。
今回は暗いところはブレンドモードを「乗算」に、明るいところは「スクリーン」で描いています。
乗算…ほっぺた・ドーナツ・髪の奥・洋服のフリルなど
スクリーン…頭のてっぺん・髪のウェーブ・ドーナツ・瞳など
一番上に新規レイヤーを1枚作り、描き込みを行っていきます。
スポイトで色をとりながら、物や光、影の形を整える作業です。
この工程が、厚塗りイラストを上手に仕上げるうえで一番のポイントです!
細かいところを納得いくまで粘り強く、修正や描き込みをしていきましょう。
また、キャラクターイラストで一番注目が集まるのがキャラクターの顔です。
特に顔周りはしっかりと描き込みしましょう。
厚塗りの仕上げとして、キャラクターの輪郭を太いペンで囲みました。
イラストの輪郭やフチを囲むと存在感を強調できます。
次はキャラクターイラストで特に重要な、瞳や髪の毛を厚塗りする時のポイントをお伝えします!
下塗りから各パーツに影や光などをどのように入れるのか詳しく解説していきます!
瞳はキャラクターイラストにおいて、最も大切なパーツです。
ぱっちりしていてインパクトのある目にするために、細かいところまで気を配りましょう!
瞳の下塗りが終わり、ここから描き込みしていきます!
瞳の縁を乗算レイヤーで暗くし、スクリーンレイヤーで瞳孔の中心を明るくしてハイライトを入れます。
瞳の上から下へ徐々に明るくなるようにグラデーションをかけます。
この時点で瞳の形なども整えながら描き込んでいきましょう!
瞳の輝きを出すために、上部と下部にハイライトを入れます。
また、ハイライトを囲むように黄色を入れることで瞳が強調されておすすめです。
まつ毛を真っ黒で塗りつぶさず、上を向いている部分を少し明るい色にしたり、目頭と目尻に茶色を加えましょう。
まつ毛の輪郭を丁寧に描いてあげることで目力がアップします。
続いては、髪の毛の描き込みについて解説していきます!
髪を塗る時は、髪の毛がどこから生えて、どこに向かって毛が降りているかなどの「毛流れ」と「立体感」を意識するのがポイントです。
下塗りをして、髪の土台ができたら描き込みをします。
この段階から、「毛流れ」と「立体感」を意識し始めてください。
髪の奥を乗算レイヤーで暗く、頭の上部と髪のウェーブのハイライトをスクリーンレイヤーで明るくします。このイラストの場合、見た人にウェーブヘアの髪のうねりが伝わるように光と影をつけました。
先ほど入れた影と光の形を整えていきます!
まずは頭の上部の光と影をスポイトで色をとりながら整えます。
この時に、線画の要らない部分や変更したい線も上塗りしていくように整えていきましょう!
頭の上部同様にツインテールも整えていきます!
カールが立体的に見えるよう、毛流れにあわせて筆を重ねていきましょう。
ここまでの厚塗りの工程はどうでしたか?
厚塗りイラストに挑戦したい気持ちが一層強くなったかと思います。
ではここで、もう少しだけ厚塗りのことを知ってもらうために、厚塗りのメリット・デメリットについて解説していきます!
まずは厚塗りのメリットについてお伝えしていきます!
一つ目のメリットとして、絵にリアリティや重厚感が出ることが挙げられます。
光と影や質感を表現しやすいため、リアリティや重厚感を持たせることができます。
次に、きれいな線画を用意する必要がないのも厚塗りのいい点です。
描き進め方にもよりますが、必ずしも線画を用意する必要がなく、人によってはおおまかなシルエットだけ捉えたら早速色を塗る人もいます。
なので厚塗りは、線画作業が苦手な人にもお勧めの塗り方だと言えます!
そして、後から手直ししやすいこともメリットの一つです。
ブラシ塗りやアニメ塗りの場合、線画を描き終えて色を塗っているタイミングで不自然な点に気づくと修正がとても大変です。
線画レイヤーまで戻って、修正する必要が出てきます。
一方で厚塗りは、新規レイヤーを1枚作り上から塗りつぶして修正してあげればいいだけです。
また後から小物を追加したくなった時も、同様に上から塗りつぶして追加できます。
メリットをお伝えしましたが、デメリットもあります。
ここではデメリットについてもお伝えします!
まず、一つ目のデメリットとしてシンプルなイラストには、厚塗りの『重厚感』が合わない場合があることです。
シンプルでキャッチーなキャラなどは、アニメ塗りやブラシ塗りなどのほうがマッチする場合があります。
次に最大のデメリットとして制作時間が長くなることが挙げられます。
イラストの細部にわたる多くの質感表現などを描き込もうと思ったらいつまでも描き続けられるのが厚塗りです。
そのため、手数が増えて制作時間が長くなる傾向があります。
厚塗りは徐々に細かいところに注目し、上から描き込みを重ねていくことが基本的な描き進め方です。
今回紹介した厚塗りの描き方はあくまで一例です。
下描きをしっかり描いてから色を乗せ始める人もいますし、下描きを全くしないという人もいます。
また、描くものの素材によって複数のブラシを使い分ける人もいますし、人物キャラクターはブラシ塗りで描き、背景は厚塗りで描く方法もあります。
このブログで厚塗りの基本が理解できたら、自分のスタイルに合った描き方を研究してみましょう!
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