
人物・キャラクターの描き方
初心者も簡単!バリエーション豊かなキャラクターの表情の描き方
キャラクターの表情は、眉や目、口、輪郭、シワなど、顔のパーツをどう組み合わせるかで大きく印象が変わります。また、キャラクターの表情が豊かになると、イラスト全体の魅力が一気にアップします。 そこで今回は、表情イラストの描き方を分かりやすく解説し、初心者の方でもすぐに描ける実践的なコツやアイデアを紹介し…
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形や角度によってバランスを崩しやすい足は、人体の中でも描くのが難しいとされるパーツです。しかし、足の構造を理解し、ポイントさえ押さえれば、誰でもバランスよく描けるようになります。
今回は、足の基本構造から描き方のコツ、さまざまなポーズへの応用まで、「足の描き方」を丁寧に解説していきます。足が描けるようになったら、人物イラストや身体のイラストにもぜひ挑戦してください。
足を描く前に、まずは基本の構造を理解しましょう。
足は、特に太ももから下の部分の脚と、足首からつま先までを足に分かれます。脚には「股(また)」「膝(ひざ)」「足首」という三つの主要な関節があり、股から膝、膝から足首まではほぼ同じ長さです。
さらに、足首から先には「足の甲」「かかと」「くるぶし」「足の指」など、足にはさまざまなパーツがあります。これらを意識することで、足のイラストにリアルな立体感が生まれます。
まず、立っている状態の人間の脚を描き方をご紹介します。
ずは、立っている脚の大まかな形をとらえるアタリから描き始めましょう。
最初に、体の中心を意識して1本のまっすぐな線を描きます。これは脚の軸となるラインです。次に、足元の位置に向かって台形のような形を描き、足先の広がりを表現します。
続いて、太ももやひざ、足首などの関節部分に円を描きましょう。このとき、左右の足で関節の高さがそろうよう意識すると、立っている姿が安定して見えます。
中心線を基準にして、四角い形を使いながら太ももやふくらはぎの厚みを加えていくと、足の立体感が出てきます。この時点で、大まかな足のバランスやシルエットが見えてくるはずです。
足の描き方の手順は、①軸線+足の形 → ②関節 → ③肉付け という順番が基本です。足の描き方に慣れてくれば、①軸線と②関節を同時に描いても構いません。また、線ではなく四角や円を組み合わせて足のアタリをとる方法もあります。
新しいレイヤーを1枚出して、アタリの上から、足を肉付けしていきましょう。
特に膝は骨が出っ張っているので、骨の形や影を描き加えることでリアルさがアップします。自分の膝をさわってみると、膝の骨がどうなっているかわかりやすいので、参考にしてみてください。また、膝の描き方はこちらの記事も参考にしてください。
初心者の場合、足の指を無理に描こうとせず、まずは、つま先の部分をお椀のような形でシンプルにとらえることから始めてみましょう。お椀のシンプルなアタリを描くだけでも、足の形がぐっとわかりやすくなります。
このとき、地面に接する足裏の部分を意識して、しっかりと平らになるように描きましょう。しっかりと平にすることで、立っているときの重心が安定し、自然なポーズに仕上がります。
お椀型のつま先の奥に、台形を重ねて描いていくと、より立体感が出てきます。足先の形が整ったら、このアタリを土台にして、靴を描き始めましょう。
アタリを先に描いておくことで、さまざまな靴に応用しやすくなります。スニーカーやスリッパのような柔らかい靴は、アタリに沿った形でそのまま描いていくとスムーズです。ローファーのように素材が硬めの靴は、全体的に少し四角いシルエットを意識すると、リアルな印象になります。
靴ごとの特徴を意識しながら、アタリを活かして描き進めていきましょう。例えば、スニーカーの描き方はこちらの記事を参考にしてください。
裸足を描くときは、足先をつぶれた三角形と考えてみましょう。指のアタリとして、親指の大きい丸一つ、他の指の小さい丸四つを描いておくと、足の指の形も描きやすくなります。
親指から順に足の指を描き入れ、足の側面の丸みもしっかり表現することで、立体感のある足になります。
基本的な足の描き方に慣れてきたら、次はさまざまなポーズの足に挑戦してみましょう。動きのあるポーズを描けるようになると、キャラクター全体の表現力も格段にアップします。
まずは足全体のアタリをざっくりと取っていきます。このとき、関節の位置を示す楕円と、足の輪郭を表す線を合わせて描いておくと、ポーズの流れがつかみやすくなります。
足同士が重なって見えなくなる部分も、構造を意識してしっかり描いておきましょう。見えない部分も描いてから見えない部分を消すことで、自然な繋がりになります。ひざの裏側には、くい込むような線を加えると、リアルな肉付きに仕上がります。
アタリが整ったら、足のボリュームを意識して肉付けし、最後に線を整えて完成です。
座っているポーズの足を描くときは、椅子のアタリと足の流れをセットで描いていきます。まず、椅子に腰かけている状態を想像しながら、お尻の位置と足のアタリをとっていきましょう。
お尻からひざにかけては、なだらかなカーブを描くと座り姿勢が自然になります。また、ひざやくるぶしなど骨の出っ張りを意識すると、リアリティが出てきます。
アタリが描けたら足にも肉付けを行い、自然な流れになるように整えていきましょう。
体育座りのように地面に座っているポーズでは、足の裏が見える構図が多くなります。アタリを取る際は、足全体のバランスに加え、足の裏の形も意識してみましょう。
足の裏は、横に寝かせた台形の立体としてイメージすると描きやすくなります。足の裏の底面は四角形に近く、そこに指やかかとの位置もざっくりとアタリで配置しておきましょう。
アタリに沿って自然に肉付けをしていけば、角度のついた足裏もしっかり描くことができます。
まずは座る位置とお尻の位置を描き、次に下側の足をバランスよく描きます。最後に上側の足を重ね、重なり部分の線を整理すれば完成です。
足首の角度によって足裏が見える場合もあります。足の裏は、角度やポーズによっても雰囲気が変わるので、しっかり観察して描きましょう。他のポーズに挑戦したいときは、こちらの記事も参考にしてください。
動きのあるポーズとして、走っている足にも挑戦してみましょう。まずは片足を前に振り上げ、もう片方の足で地面を蹴っているような姿勢を想像しながら、ざっくりとアタリを描きます。
関節の位置や体のバランスを意識しながら肉付けを進め、ポーズ全体に躍動感を出しましょう。横向きの構図では足の指が見えにくいため、描き込みすぎないよう注意が必要です。
男性の足は直線的で、ふくらはぎが発達しているのが特徴です。筋肉のラインを強調して描くとより男性らしさが増します。
一方で、女性の足は丸みがあり、太ももがやや大きめな点が特徴です。柔らかい線で描くと女性らしさが出ます。男女の足の違いは、こちらの記事も参考にしてください。
子供の足を描くときは、頭身と足の長さのバランスに注意しましょう。たとえば3〜6歳の子どもは4〜5頭身くらいで、足も短く、全体的にぷにっとした印象です。膝まわりの肉感も描き入れると、年齢らしい雰囲気が出せます。頭身とバランスの記事も参考にしてください。
足を描く際は、骨格だけでなく筋肉のふくらみも意識してみましょう。特に太ももやふくらはぎの外側には丸みがあるため、やや大きめにカーブを描くことで、より自然な足のシルエットになります。
また、足のアタリの線だけに頼らず、肉付けを意識して少し外側にはみ出すように描くと立体感が出ます。作業工程では、アタリ、線画、影などをそれぞれ別のレイヤーに分けて進めると、調整しやすく効率的です。
さらに、立っているポーズを描くときは、重心の位置も大切なポイントになります。片足に体重がかかっている場合や、両足でバランスをとっている場合など、重心の違いを意識すると説得力のある足が描けるようになります。
足の指を描くときは、いきなり細かく描き込むのではなく、まずは大まかにパーツごとに分けてアタリをとりましょう。足の甲からつま先にかけての流れを意識しながら、全体のバランスを見て配置していきます。
その後、足の指を一本ずつ描き分けていくことで、よりリアルで自然な足になります。特に親指と小指の向きや角度に注意すると、違和感のない足に仕上がります。
アタムアカデミーでは、足の描き方を学ぶことができます。
アタムアカデミーでは、入塾前にイラスト講座を体験できるオンライン無料体験レッスンを行っています。講師とビデオ通話をしながら授業を体験していきます。
オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
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