イラストノウハウ
パース・背景の描き方

初心者も簡単!扇子のイラストの描き方

  • 描き方

今回は扇子のイラストの簡単な描き方を紹介します。和風のイラストや、和服を着たキャラクターにアクセントとしてセンスのイラストを加えるとより魅力的になります。ぜひ練習して描けるようになりましょう。

扇子の基本構造を理解しよう

早速、上のイラストを元に、扇子のパーツをそれぞれ紹介していきます。

扇子の骨で一番長い骨を「親骨」、それ以外の内側の骨を「中骨」といいます。また、この親骨と中骨を含めて「扇骨(せんこつ)」といいます。

また、扇子を広げたときに、骨が丸く見える部分を「要(かなめ)」といい、仰ぐ際に風を送る部分は「扇面(せんめん)」といいます。

扇子には「夏扇子」や「飾り扇子」、「舞扇子」など、複数種類があります。基本的な形は同じですが、扇骨の数が違います。扇子のイラストを描くときには、扇骨の数に気をつけて描いていきましょう。

扇子のイラストの基本的な描き方

扇子のアタリの描き方

扇子の形は、いわゆる扇形になります。扇形は基本的には左右対称なので、今回は対象定規を使って描いていきます。扇形だけではなく、要の部分まで繋げて扇子のアタリを描いておきましょう

次に、扇面を細かく描いていきます。今度は、骨が集まる部分を中心にして分割していきます。分割した幅は大体で大丈夫です。扇の幅が均等になるように分割していきましょう。

扇面と扇骨を分けていきます。まず、扇骨の部分の線を消してから、改めて中骨を描いていきます。中心となる中骨を描いたら、等分になる感覚で他の中骨を描いていきます。このとき、一緒に要の部分も描いていきましょう。

対称定規を使っているときに、親骨を描く場合は、①一度レイヤーを分けてから親骨を描く、もしくは、②対象定規を使って端っこを描いた後に余分な線を消す、のどちらかがおすすめです。①か②の自分のやりやすい描き方で親骨を描いていきましょう。

それでは、扇面を描いていきます。扇面も中心となる線を決めて山→谷→山の順に描いていきましょう。

これで扇子のイラストのアタリが完成です。

このアタリをを元に線画を描いていきます。要の留め具や、親骨の端の余白を描くと、よりリアルな扇子になります。

扇子の模様を描く

今回は、市松模様を使っておしゃれな扇子を描いていきます。

まず、正方形を1つ用意して、そこから1つ間隔を空けた隣にまた正方形を繋げていきます。この正方形をどんどん繋げていく事で市松模様が作れます。

同じやり方で鱗(うろこ)柄の模様も作れます。鱗柄の場合は、正方形ではなく正三角形を使いましょう。

作った市松模様を使って扇面に模様を描き、影をつけたら扇子の完成です。

扇子の模様は、市松模様や鱗柄などの和柄以外にも、

  • シンプルな物(無地に金箔、桜の花びらなど)
  • 動物(生き物)
  • 植物(花や、竹など)
  • 風景(山、富士山、滝が流れる様子など)

など、様々な種類があるので、描きたいイラストのイメージに合わせて変えていきましょう。

扇子のイラストを描くコツ

扇面と中骨のバランスに気をつけよう

扇子のイラストを描くときは、中骨の配置のバランスが大事です。中骨のバランスが崩れると、全体が不自然な形の扇子になってしまいます。

扇子のモチーフをよく観察すると、扇面よりも中骨の幅の方が小さいです。

扇面と中骨の大きさのバランスは、中骨の幅が1だとしたら扇面の幅は1.5くらいに考えましょう

扇子特有の立体感を出そう

扇子は扇面がギザギザ折り曲がっているので、特有の影がつきます。

扇子の影を描くときは、①扇面の山と谷に気をつけながら影を入れる、②光源の位置に気をつける、2点を注意しましょう。

この2点を押さえておけば、扇子特有の立体感が出ます。

扇面をおしゃれにデザインしよう

最後に、初心者でも挑戦しやすい扇子の柄をご紹介します。

花柄の扇子

花柄の代表例として、桜の柄の描き方を紹介します。

まず桜の花びらを一枚描き、5枚分コピーペーストして桜の花の形にしていきます。中心部分に黄色で、花びら1枚につき3本線でおしべを描いたら簡単な桜の完成です。

桜は単体でも、枝付きでもイラストとして映えるのでオススメの扇子の柄です。

幾何学柄の扇子

次に、亀甲柄の描き方を紹介します。

まず、多角形ツールを使って六角形を1つ用意します。

最初に用意した六角形より一回り大きな六角形を描き、中の六角形は全て塗ります。作ったパーツを少し間隔を空けて繋げていくと亀甲柄ができます。

和柄は基本的に同じパーツを繋げていく柄が多いです。1つパーツを作り繋げていくと簡単に和柄ができます。

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