イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!肩のイラストの描き方

  • 描き方

ほっとしたときに「肩が軽くなる」と言ったり、引け目を感じた時に「肩身が狭い」と言うことがありますよね。このように肩は人間の感情を表す重要な部位です。

そこで、今回は初心者でも簡単に肩のイラストを描くコツを紹介します!

肩の基本構造を理解しよう

肩は体の中でも大きく動きやすい部位です。そのため、肩の骨や筋肉の動きが分かっていないと、肩の位置が不自然になったり、腕の動きがぎこちなく見えたりします。

動きや姿勢を正しく表現するために、まずは肩の基本的なつくりを理解しましょう!

肩の役割と構造

肩は頭や腕を支え、腕をスムーズに動かす役割があります。そんな肩がどのようなパーツでできているのか紹介します。

まず土台となっているのは骨です。肩をつくっている骨は大きく分けて、鎖骨(さこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)の二つがあります。鎖骨が肩の位置を決める基準になるので、イラストを描くときには鎖骨の位置を意識するとバランスよく描くことができます

鎖骨や肩甲骨の周りには、三角筋(さんかくきん)や僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉があり、これらが肩の形を作っています。三角筋は正面から見ると三角の形をしていて、肩の丸みを作っています。僧帽筋は首と肩の間の筋肉で、首から肩にかけてのなめらかな曲線を作っています。

イラストを描くときには、骨や筋肉をすべて描く必要はありませんが、体がどのような構造になっているのかを知るとバランスを整えることができるので、ぜひ覚えておきましょう!

肩のイラストの描き方

さっそく肩のイラストの描き方を説明します。今回は、片腕を上げている女の子をもとに描いていきます。

①胴体のアタリを描く

まずは、胴体と腕の動きが分かるような簡単なアタリを描きましょう。肩がある位置には〇をつけると、腕をどこから描けばいいのかが分かりやすくなります。

②骨格や筋肉を意識して肩のラインを描く

骨格や筋肉を意識して、実際の肩のラインを描きましょう。首から肩にかけてのラインは僧帽筋があることで、ゆるやかにななめになっています。肩には三角筋があるので、少し盛り上がった形になります。

ここでポイントですが、筋肉を意識しすぎると盛り上がりすぎてしまうので、滑らかに一筆書きで肩を描くようにしましょう。

また、水色のまっすぐなラインが鎖骨の位置になります。上げている腕の方向に向かって、少し上に傾くことをイメージしましょう。

③腕や鎖骨を描く

肩とのつながりを意識して腕を描きましょう。先ほど水色で示したラインに沿って鎖骨も描き加えます。

④服を描いて仕上げる

ステップ③までで描いた体のラインに沿って服や顔などを描いて仕上げましょう。

服を描くときに体の線をなぞって描いてしまうと、服が体にピッタリしすぎてしまうので、体より少し外側に服のラインが来るように描きましょう。

また、制服のシャツのように硬い生地の服では肩のラインが少し角ばるので、ここを意識すると質感をリアルに表現することができます。

肩を描くときの注意点

ここからは、初心者が肩を描くときの注意点を説明します。

①肩の位置に注意する

肩の高さや肩幅によって、キャラクターの印象が変わります。例えば、穏やかな表情の女性を描きたいときは肩が下下て描くと、リラックスしている様子を表現できます。

ただし、肩を下げても鎖骨は下がらないように注意しましょう。肩の描き分けによる他の表現方法は、図を参考にしてみてください。

②鎖骨の角度が不自然にならないように注意する

初心者によくありがちなミスですが、鎖骨が「へ」の字になっていたり、角度が極端になっていることがあります。

鎖骨の角度は基本的には水平で、肩を上げたときにやや上を向くことを覚えておきましょう。

③左右の肩の長さに注意する

体が正面を向いているとき、体の中心から肩までの長さは左右で同じになっています。一方、斜めを向いているときは遠近法によって、手前にある方の肩は長く、奥にある方の肩は短く見えます。

鎖骨の長さも同じように、遠近法の影響を受けます。また、だんだん横を向くにつれて肩幅が短くなって見えることもポイントです。

初心者向けの肩のイラストの練習法

はじめのうちは正面や真後ろ、真横を向いているポーズを練習して、基本的な方の位置を覚えるのが良いでしょう。それができたら、斜めを向いていたり、腕を前や上にあげているポーズにチャレンジしてみましょう。

参考画像の上から、鎖骨や肩、腕の骨格を描きこんでみる方法もおすすめです。これによって、上手い人がどのようなバランスで肩を描いているのかを知ることができます。

色んなポーズの肩のイラストを描こう

肩の基本的な描き方を覚えたら、色んなポーズの肩を描けるように練習しましょう。

ここでは肩や腕を上げるポーズ、横向きのポーズ、フカン、アオリのときの肩の描き方を図を使って紹介します。

動きのある肩を描く練習もしよう

腕を上げたり、体を上から見るときなどには、肩の描き方が複雑で難しくなります。

そんな時には今回紹介した肩の骨格や筋肉を思い出しましょう。肩の筋肉が引っ張られる感じを意識したり、骨格がどの方向に動いているか、胴体と肩や腕の位置関係はどうなっているのかを考えると、よりリアルな動きを表現することができます。

腕とのつながりを意識しよう

肩と腕はつながっているので、腕の位置や角度によって肩の動きが決まります。肩の周りだけを描きたい場合でも、腕がどのように動くのかを意識して描くことが重要です。

肩の描き方をマスターすることで、より自然でダイナミックなポーズが描けるようになります。肩の動きや肩甲骨の位置、腕とのつながりを意識しながら練習を重ねて、さまざまなポーズに対応できる力を身につけましょう!

アタムアカデミーで肩の描き方を学べる

アタムアカデミーでは、肩の描き方を学ぶことができます。

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