
パース・背景の描き方
初心者も簡単!地面のイラストの描き方
地面はイラストの中で目立たない部分に見えますが、実は画面全体の説得力を左右する大事な要素です。地面がしっかり描けていると、そこに立つ人物や建物も自然に「その場に存在している」と感じられます。 この記事では、土の地面、草の生えた地面、砂場の地面という三つのパターンを、なぜそう描くとよいのかという理由も…
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今回は、イラストの魅力を高める俯瞰(ふかん)構図の描き方について、基本の考え方やパースの仕組み、よくある失敗例とその解決策をわかりやすく解説します。
構図の基本を体系的に学びたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。
参考記事:初心者も簡単!構図の基本
俯瞰構図とは、キャラクターや景色を高い位置から見下ろして描く構図のことです。カメラを高い場所に置いて下を向いている状態を想像してください。この視点を使うと、地面や床が広く画面に入るため、キャラクターがどのような場所に立っているのか、周囲に何があるのかという空間全体の状況を一目で伝えることができます。空間の広がりや位置関係を正確に見せたいときにおすすめの描き方です。

俯瞰構図で人物を描くと、カメラを見上げる形になるため、キャラクターが自然と上目遣いになります。上から見下ろすことでおでこの面積が広く見え、あごが小さく見えるため、幼児のような骨格のバランスに近づきます。これにより、見る人に安心感やかわいらしさ、親近感を抱かせることができます。俯瞰構図は、キャラクターのあどけなさや、やわらかい雰囲気を引き出したいときに選ぶとよい構図です。

似た場面でも、カメラを置く高さによってイラストの印象は大きく変わります。
俯瞰構図の場合は、カメラの高さを示すアイレベルが頭より上にあります。そのため、頭の頂点や肩の上の面がよく見え、足元に向かって物体が小さくすぼまっていくため、全体の状況を把握しやすくなります。
アオリ構図の場合は、アイレベルが足元など低い位置にあります。下から見上げるため、足元が大きく頭に向かって小さくなり、見上げるような威圧感や強さ、迫力を出すことができます。
参考記事:初心者も簡単!アオリ構図の描き方

俯瞰で描くためには、まず、画面の基準となる目の高さ(アイレベル)をキャラクターの頭より高い位置に設定しましょう。このアイレベルの線より下にあるものは、すべて上から見下ろす形になります。アイレベルを高くすればするほど、上から見下ろす角度がきつくなり、遠近感の縮み方が強くなります。これにより、頭と足の大きさの差がはっきりとし、より立体感のある画面を作ることができます。

いきなり人間の複雑な形を描き始めると、立体の辻褄が合わなくなります。まずはアイレベルに合わせて、空間に四角い箱を思い浮かべ、それをアタリとして描きます。奥に向かって線が集まっていく消失点を設定し、手前にある面を大きく、奥にある面を小さく描くことで、空間のゆがみを正確に紙の上に再現できます。この箱の上の面がしっかり見えている状態を作ることが、自然な俯瞰の土台になります。
参考記事:初心者も簡単!パースの考え方

空間に描いた箱のなかに、人物の体を当てはめていきます。胸のあばら骨の部分と、腰の骨盤の部分をそれぞれ別のブロックとしてとらえ、腕や足は円柱として考えます。
上から見下ろしているため、円柱である腕や足は、上の切り口の円が見えるような角度になります。体のパーツが奥へ行くほど短く圧縮されて見える現象を意識して、箱の遠近感に合わせて各パーツの長さを慎重に調整していきます。
参考記事:初心者も簡単!人物パースの描き方

顔を下向きの角度で描くときは、頭の丸みを球体としてとらえます。上から見下ろすため、頭の頂点が広く見え、顔のパーツである目、鼻、口は全体的に下半分に集まります。
鼻の頭の上の面がよく見え、鼻の下に隠れるようにして口との距離が縮まります。また、顔が前に傾くことで、顔の側面にある耳の位置は、目尻の延長線上よりも高い位置に持ち上がって見えます。この骨格の傾きによるパーツのズレを正確に描くことで、違和感のない顔になります。
参考記事:初心者も簡単!斜め顔のイラストの描き方

俯瞰構図で体を描くときは、手前にあるものが奥にあるものを隠すという重なりの法則を意識します。
カメラに一番近い頭部が最も大きく、次に肩や胸がきて、お腹、足元へと向かうにつれて少しずつ面積が小さくなります。また、鎖骨の上や肩の上の面が見えるようになり、逆に胸の下側やあごの下側など、下を向いている面はすべて見えなくなります。手前を大きく、奥を小さくするという遠近法の基本を体の厚みにもあてはめて描いていきます。

地面に座っているポーズを上から描くときは、人物全体を画面の中央に収めるよりも、ひざや頭など手前にある部分を画面いっぱいに配置し、あえて一部を断ち切るように描くと画面に動きが出ます。
さらに、手前に本やマグカップなどの小物を配置すると、手前にある小物、中間にいる人物、奥にある床という三つの距離感が生まれ、空間の奥行きとそこにある物語を強く感じさせることができます。

キャラクターがカメラに向かって顔を近づけ、下から覗き込んでくるような構図です。この場合は、顔がもっともカメラに近づくため、顔全体と頭頂部を大きく描き、肩から下の体は顔の後ろに隠れるように急激に小さく描きます。
視線をまっすぐこちらに向けることで、絵を見ている人とキャラクターの目が合い、まるで同じ空間にいるかのような強い引き込み力を生み出すことができます。

上に向かって手を伸ばしているポーズは、手前の手と奥の顔との距離の差がもっとも大きくなる構図です。カメラの近くにある手や指を極端に大きく描き、その奥に続く腕を短く圧縮して描きます。
カメラの超広角レンズ効果を意識して、手前から奥へと繋がる腕の円柱が、重なり合いながら顔に向かって小さくなっていく様子を丁寧に描くことで、画面の奥から手前へ飛び出してくるような強い迫力を表現できます。

形を正しく描くだけでなく、ペン入れの線の太さを変えることでも空間の深みを表現できます。空気の層を通してみるため、遠くのものは輪郭がぼやけ、近くのものははっきり見えるという性質を利用します。
カメラに近い手前のパーツである頭の頂点や肩の線を太くはっきりと描き、奥にある足元の線を細く薄く描きます。また、一番見せたい顔の周りの線を太くすることで、見る人の視線を自然に誘導することができます。
参考記事:初心者も簡単!キレイな線画の描き方

より正確で説得力のある空間を作りたいときは、三点透視図法という技法を使います。左右の奥行きに加えて、下に向かって垂直に落ちていく線にも消失点を設ける方法です。これにより、足元に向かって狭くなっていく建物の壁や、人物の体の縮み方を論理的に計算して描くことができます。まずはこの三つの点に向かって線を引いて空間の箱を作り、その箱の形に合わせて人物の体を削り出していくように描きます。
参考記事:初心者も簡単!パースの考え方

遠近感をつけようとするあまり、頭だけが不自然に大きく、足が小さくなりすぎてしまうことがあります。これは、首から肩にかけての厚みや、胴体の長さを省略しすぎていることが原因です。
描いている途中で絵を遠くから眺めたり、反転させたりして、頭の大きさに対して胴体や足の体積が極端に減っていないかを確認します。骨盤やひざ関節の位置をしっかりと意識して、極端すぎる縮みを緩やかに調整しましょう。

顔のパーツが歪んでしまうのは、顔の表面を平らなものとしてとらえているためです。頭を丸い球体として考え、その表面を包み込むように縦と横のカーブした補助線を引きます。
上から見下ろしているため、横の補助線は下向きの深いカーブを描きます。このカーブに沿って目や鼻を配置することで、顔の丸みに沿った自然な配置になります。耳の付け根の位置を目の高さよりも上にずらすことも忘れないようにしましょう。
参考記事:初心者も簡単!斜め顔のイラストの描き方

体や顔を上手に描けても、全体が平らに見えてしまう場合は、人物と地面の接している部分が曖昧になっていることが多いです。人物の足元やお尻の下に、床に落ちる影を描き足すだけでも、そこに地面があることがはっきりと伝わります。
また、床のタイルや壁の線など、簡単な背景の線を透視図法に沿って一本引くだけで、人物がどのような角度の空間に存在しているのかが明確になり、奥行きが生まれます。


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基本の考え方やパースのコツ、よくある失敗例とその解決策など、俯瞰構図の描き方を基本から応用まで、講師とやりとりしながら練習できます。


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