イラストノウハウ
パース・背景の描き方

初心者も簡単!果物のイラストの描き方

  • 描き方

今回は果物のイラストのかわいい描き方を紹介します。いちご・レモン・りんご・キウイ・バナナ・柿の6つの果物について、果物の外観と断面の2パターンずつ説明します。ぜひ参考にしてみてください!

いちごのイラストの描き方

いちごはツヤツヤした表面や小さな種、ぷっくりした形が、描くときは少し難しく感じるかもしれません。でも、いくつかのポイントを押さえれば、初心者でも可愛いいちごが簡単に描けます。

今回は、左側をいちごの外観、右側をいちごの断面にして説明していきます。

いちごのアタリの描き方

いちごの実の形は、角の丸い逆三角形をイメージして描きましょう。
その上にいちごのヘタの葉を描きます。いちごのヘタの葉は上に向かって跳ねているように描くと上手に描くことができます。

いちごの線画の描き方

アタリに沿っていちごの線画を描きます。いちごのヘタの葉で隠れる実の部分を消して、線画を整えます。

いちごの色の塗り方

まず、ベースの色塗りとして、いちごの実を赤色に塗り、葉を緑で塗ります。

次に、左のいちごの外観のイラストでは、いちごの実の下側の影となる部分に濃い赤色を塗ります。右のいちごの断面のイラストでは、いちごの中央をスプレーツールで白く塗ります。

いちごの表面には、いちごの種をつけます。上から2列ほど種を描いたら複製して形を整えると早く描くことができます。その際、いちごの種の影も描くとよりリアルになります。

一方、いちごの断面には、中央から広がる白い線を数本描きます。さらに、いちごの芯となる部分に赤色を描き込みます。

いちごの表面にハイライトを入れます。種の間を囲むように白色で塗り、外側をぼかしましょう。

いちごの断面には、芯の真ん中に白い線を描きます。最後に、いちごの葉に線を描き込み、線画の色を実や葉の色に合わせて変えたら完成です。

レモンのイラストの描き方

レモンはシンプルな形ながら、鮮やかな色合いや質感が特徴的です。初心者でも簡単にレモンが描けるコツを紹介します。

レモンのアタリの描き方

まず、左側のレモンの外観のアタリは細長いだ円形を描きましょう。右側のレモンの断面のアタリはお椀をイメージした形を描きましょう。

レモンの線画の描き方

レモンの外観は、アタリをもとにそのまま線画を描き込みます。

一方で、レモンの断面を描く際は、直線ツールや円を描くツールを活用すると良いでしょう。まず、ツールを使って断面を描きます。それをレモンのアタリにはめ込めば、簡単にキレイな断面を描くことができます。

レモンの色の塗り方

まずは、レモン全体を黄色で塗り、スプレーでハイライトを描きます。レモンの外観には斜め上にスプレーをし、レモンの断面には中央にスプレーをします。

レモンの表面をザラザラした質感にするために、皮の部分に細かい点を描き込みます。細かい点を吹き付けることができるスプレーツールを使うと早く描くことができます

レモンの断面に、薄皮の部分に白色で線を描き入れます。

最後に線画の色を変えたら完成です。レモンの外側の線はベースの色より濃い色に変え、断面の線画は白に変えましょう。

りんごのイラストの描き方

りんごのイラストは、丸みを帯びたシンプルな形ながら、光沢やグラデーションを加えることで豊かな表現が可能です。りんごは、基本の形を捉えやすいだけでなく、光の当たり方や影を意識するなど、初心者のイラスト練習にも使われます。

りんごのアタリの描き方

りんごのアタリは、角の丸い四角形をイメージして描きましょう。アタリを描く段階でヘタを描く位置も大まかに決めます。

りんごの線画の描き方

次に、アタリに沿ってりんごの線画を描きます。ヘタは内側に色を塗れるようにヘタの輪郭を描きましょう。

りんごの色の塗り方

りんごの実を赤色にぬり、実の下の部分とヘタの付け根に影をつけます。りんごのヘタも茶色で塗りましょう。

ここからりんごの外観と断面に分けて描いていきます。

リンゴの表面にはハイライトを入れてツヤ感を出します。

リンゴの断面は薄い黄色でりんごの断面を塗りましょう。

リンゴの表面には、少し明るい赤色で中央部分を塗ります。水彩系のブラシを使うとりんごの質感を演出することができます

リンゴの断面には、りんごの蜜が入っている中央の部分に濃い黄色のスプレーをかけます。

リンゴの表面全体に、少し明るい赤色で点々を描き加えます。

一方で、リンゴの断面には真ん中に濃い黄色で縦線を描き、種を二つ描きます。線画の色をリンゴの色に合わせて変えたら完成です。

キウイのイラストの描き方

キウイは、その独特な形と細かな種、毛のある表皮が特徴です。シンプルに見えますが、表皮の質感や内部の放射状に広がる種を上手く描くことで、よりリアルな仕上がりにすることができます。

キウイのアタリの描き方

キウイのアタリを描くときは、レモンと似たようなアタリを描きます。レモンは実の両端が少しとがっているのに対して、キウイはレモンより丸い形をしています

キウイの線画の描き方

アタリに沿ってキウイの線画を描きます。キウイの外観には、上部に小さな出っ張りをつけると、よりリアルなキウイの線画を描くことができます。

キウイの色の塗り方

キウイの皮は茶色、断面は緑色で塗りましょう。キウイの外観を描く際は、皮の下側には影もつけておきます。

キウイの表面には、レモンと同様に、皮全体に細かい点を描き込みます。
これでキウイの外観のイラストは完成です。

次に、キウイの断面には明るい緑色で丸を描きます。

キウイの断面には、皮と実の堺を濃い茶色でなぞり、立体感を出します。キウイの断面には濃い緑色で真ん中から広がるように塗ります。水彩系のブラシを使うと良いでしょう

キウイの断面の芯の部分を白色で塗り、同じ白色を使って芯の部分から広がるように細い線を描いていきます。

断面の真ん中の白い部分を囲むようにキウイの種を描き、表面にハイライトを描きます。線画の色をキウイの色に合わせて変えたら、キウイの断面の完成です。

みかんのイラストの描き方

みかんは、丸いフォルムと明るいオレンジ色が特徴です。滑らかな表面や少し凹んだ茎の部分、皮の光沢感を上手に表現するように意識してみかんのイラストを描きましょう。

みかんのアタリの描き方

みかんの外観は横につぶれた楕円をイメージして描きます。みかんの断面はレモンと似たように断面のアタリを描きましょう。

みかんの線画の描き方

次に、アタリに沿ってみかんの線画を描きます。みかんの断面は、レモンのように、丸と線を組み合わせて描くと良いでしょう。

みかんの断面では、レモンと違い、実の角を丸く描くとよりリアルになります

みかんの色の塗り方

最後に、みかんの全体をオレンジ色に塗ります。みかんの外観は、みかんの実の下側に影をつけ、ヘタも緑で塗りましょう。

みかんの断面は、外側の薄皮を薄いオレンジで塗り、みかんの実は濃いオレンジで塗ります。

みかんの表面は、皮の部分にレモンやキウイと同じように細かい点を描き込みます。

みかんの断面は、真ん中を明るいオレンジでスプレーします。

次に、ハイライトを入れていきます。みかんの表面には上側に大きく光を入れます。これでみかんの外観のイラストは完成です。

みかんの断面には実の真ん中や外側に細かい光を入れましょう。

最後に、みかんの実の外側の線をオレンジに、断面の線を明るいオレンジに変えればみかんの断面の完成です。

パイナップルのイラストの描き方

パイナップルのアタリの描き方

まずは、パイナップルのアタリから描いていきましょう。

シンプルにパイナップルの大きさでアタリを取ります。

パイナップルのイラストを描くときは、まず実の輪郭を大きめのだ円で描きます。葉の部分は外側に広がるように意識して描きましょう。

丸ごとだけでなく、輪切りやカットされたパイナップルも同時に描いてみると、よりバリエーション豊かなイラストになります。

パイナップルの線画の描き方

パイナップルの線画を描くときは、パイナップル特有の網目模様を意識しながら、下から順番にモコモコとした形を一つずつ丁寧に描いていきます。パイナップルの葉っぱも同様に、根元から先端に向かって描くと自然な仕上がりになります。

輪切りやカットされたパイナップルを描くときは、断面の切れ込みをはっきり描くとリアルな印象が出せます。

パイナップルの色の塗り方

色を塗るときは、オレンジ・黄色・緑をベースに使い、全体をベタ塗りしておきます。

次に、パイナップルの実の中央部分に薄いオレンジを塗って立体感を出しましょう。葉の影やカットした部分には濃いめの色を入れて奥行きを加えます。

仕上げに実の表面にトゲトゲした模様や葉っぱのスジを入れ、最後にハイライトを加えれば完成です。

特に輪切りやカットされたパイナップルは、ハイライトを多めに入れることでジューシーでおいしそうな仕上がりになります。

バナナのイラストの描き方

バナナは細長い三日月形や、厚い皮に斑点のついたような模様が特徴的な果物です。シンプルな形ですが、皮の斑点や影の入れ方でより本物のバナナらしいイラストが描けるようになります。

バナナのアタリの描き方

まずはバナナのアタリを描いていきましょう。

中心に柔らかな曲線を一本引き、その周囲にバナナらしい細長い外形を描きましょう。

皮をむいたバナナを描くときは、果肉が見える位置を意識しながら、真ん中あたりから皮がめくれるように線を入れるとバランスよく仕上がります。

バナナの線画の描き方

次にアタリに沿ってバナナの線画を描いていきます。

バナナの皮の部分は少しだけ角張ったようなイメージで描いてみてください。

一方で、皮とは逆に、バナナの中身を描くときは丸まった柔らかいイメージで描いてみましょう。

バナナの色の塗り方

それでは、バナナの色を塗っていきましょう。

バナナの皮は黄色、バナナの中身は薄い黄色で塗っていきましょう。

また、バナナの皮の裏側は中身の薄い黄色よりも明度が低い色を塗ってみてください。

バナナの先端部分は柔らかいエアブラシを使って、オレンジ色をぼんやりのせます。

また、バナナの斑点はスプラッシュ水彩ツールや、濃い滲みをするツールなど、飛び散ったようなテクスチャができるツールを使うと簡単に表現することができます。

バナナの中身や皮の裏側は、ハッチングできるツールを使ってテクスチャをつけるとバナナらしい質感になります。ハッチングできるツールがない場合は自分で描いてみましょう。

最後にバナナの陰影とハイライトを少し足していきます。影はバナナの面で分かれるような形で塗っていきましょう。

また、ハイライトを入れるときは、バナナを回り込むような光を入れるとより立体的になります。線画の色をバナナの色に合わせて変えたら完成です。

柿のイラストの描き方

柿は少し四角く硬いイメージのある果物です。形や色はみかんにも似ていますが、みかんよりも少し角張ったシルエットになっています。柿のイラストを描くときは、みかんとの違いを意識しながら描いていきましょう。

柿のアタリの描き方

柿を描くときは、ヘタから描き始めると実のバランスも取りやすくなります。まずは十字のガイドラインを描き、中央にヘタを配置しましょう。ヘタのガイドラインに沿って柿の葉を加えていきます。

柿の実の部分は、内側から外側へふくらむような形を意識して描くと自然な仕上がりになります。柿全体としては、少し四角い輪郭を意識するのがポイントです。

また、柿の断面のアタリを描く場合は、タネの位置も描いておくと、構造が分かりやすくなります。

柿の線画の描き方

アタリが完成したら、柿の線画を描いていきます。

柿は左右対称の形をしているので、左右対称ツールを使うと効率的です。また、葉の先端が少し跳ねているように描くと、より柿らしい印象になります。

柿の色の塗り方

最後に、柿の色を塗っていきます。

柿の皮は渋みのあるオレンジ色が基本です。また、柿の葉っぱは少し深めの緑色で塗るとリアルに近づきます。

また、柿の断面の果肉部分は薄めのオレンジ色タネは濃い茶色を使いましょう。ヘタの中心や葉の先は濃い緑色でグラデーションをかけると、色に深みが出ます。

柿の葉っぱには黄緑よりの色でラインを加えると、リアルな質感になります。

柿の下側やタネ部分には、エアブラシを使って柔らかく影を加えましょう。柿の立体感がぐっと増します。

最後に、柿に光が回り込んでくるようなハイライトを描き足し、線画の色も柿に馴染むように調整すれば、柿のイラストの完成です。柿の断面にもツヤを加えると、瑞々しさがより伝わります。

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アタムアカデミーでは、果物の描き方を学ぶことができます。

いちご・レモン・りんご・キウイ・バナナ・柿以外にも、スイカ・オレンジなど好きな果物イラストの描き方を学べるよ。

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