初心者も簡単！牡丹のイラストの描き方

牡丹は、大輪の花びらが何重にも重なり、豪華で気品のある花として古くから愛されています。イラストに取り入れると、一気に華やかさや上品さを演出できる点が魅力です。

一見むずかしそうに見えますが、基本の手順を押さえれば初心者の方でも美しく牡丹を描くことができます。ぜひ一緒に練習していきましょう。他の花の描き方は、「初心者も簡単！花のイラストの描き方」の記事も参考にしてください。

牡丹のアタリの描き方

まず牡丹の大きさくらいの丸を描き、花の中心を示す目安として、丸の中央より少し上にバツ印を入れます。バツ印の位置を意識することで、後から描く花びらの向きが整いやすくなります。

そのあと、ざっくりと外側の花びらや葉っぱの形を大まかに配置しましょう。

次に、バツ印の周囲へ小さめの花びらを描き込みます。

中央の花びらの位置が決まったら、外側の花びらと中央部分のあいだに花びらを重ねるように足していき、立体感を出します。ここでは向きを少し変えた花びらを挿し込むと、自然な重なりが表現しやすくなります。

花びらを描き込みます。

最後に、葉っぱの先が三つに分かれる形を意識しながら葉脈を入れ、花の中心部にはモコモコしたドーナツ状のかたまり（おしべとめしべ）を描き加えます。これで牡丹のアタリが完成です。

牡丹の線画の描き方

アタリが取れたら、線画を描いていきます。手前にある花びらから描きはじめるのがコツで、奥の花びらを後から追加することで自然な重なりが出せます。

中央から外側へと順番に花びらを描き足していきます。

最後に、葉っぱやおしべ・めしべを描き込むと牡丹の輪郭が完成します。

牡丹は花びらが多く複雑に見えますが、花びらを描く順番を意識すると描きやすくなります。線画の段階で輪郭をしっかりとらえておくと、着彩するときも色が塗りやすくなるでしょう。

牡丹の色の塗り方

線画ができあがったら、下塗りから始めます。牡丹にはさまざまな色がありますが、ここでは薄いピンクの花びら、濃い緑の葉、やまぶき色の中心を例に進めてみましょう。

下塗りを終えたら、まずは周りにある花びらから色を重ねていきます。花びらの内側を下塗りよりやや濃いピンクで塗り、外側は白で抜くように色を塗ります。内側と外側で色を変えることで、立体感が強調されます。

続いて中心部に近い花びらも同じように塗っていきます。

葉っぱやおしべ・めしべにも、濃淡をつけながら色を重ねることで深みを表現できます。

仕上げに、好みに合わせて線画の色を調整しましょう。たとえば少し薄い色合いの線にすると、柔らかい印象の牡丹になります。

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