イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!袴のイラストの描き方

  • 描き方

袴(はかま)は日本を代表する伝統衣装の一つで、時代劇の武士や卒業式の学生など、特別なシーンのキャラクターを描くときによく登場します。

この記事では、「袴のイラストの描き方」について初心者にも分かりやすく解説します。袴と着物の違いや種類、男女別の構造の違いをはじめ、アングル別の描き方(正面・横・後ろ姿)のコツをマスターしましょう。

袴と着物の違いとは?

袴と着物はどちらも日本の伝統衣装(和服)ですが、役割と形状に違いがあります。イラストを描く際は、この違いを意識することで説得力が増します。

  • 着物:帯で締めるタイプの衣服で、全身を筒状に包むように着用します。
  • :着物の上から腰に穿く、ズボンまたはスカートのような形状の衣装です。

着物に袴を組み合わせることでシルエットが末広がりになり、より格式高く凛とした印象を与えます。袴は卒業式や結婚式などフォーマルな場面に最適で、武士や時代劇キャラクターのイラストを描く際にも欠かせない衣装です。

参考記事:初心者も簡単!着物のイラストの描き方

袴の基本的な構造

袴を描くときは、全体を大きく3つのパーツに分けて構造を理解すると、アタリが取りやすくなります。

前紐と後ろ紐

腰をしっかり固定するための重要なパーツです。特に、前紐の結び目(十文字結びなど)は、正面のイラストを描く際、視線が集まる良いアクセントになるため丁寧に描き込みましょう。

前布と後ろ布のひだ

袴は前後の布を両脇で縫い合わせた構造です。前側には特徴的なひだ(プリーツ)があり、この直線を意識して陰影をつけることで、袴特有の美しいシルエットや布の重みが表現できます。

腰板

主に男性用の袴の背中側(腰の位置)にある、台形の板のことです。姿勢を整える役割があり、後ろ姿を描く場合には必ず描き入れましょう。

袴の種類と特徴

袴は主に「馬乗り袴」「行燈袴」「たっつけ袴」の3種類に分けられます。キャラクターの設定や職業に合わせて選びましょう。

馬乗り袴(うまのりばかま)

中が左右に分かれているズボン型の袴です。足を大きく開くことができ動きやすいため、武士や剣士など、アクションシーンのある男性キャラクターのイラストに最適です。

行燈袴(あんどんばかま)

中が分かれていないロングスカート型の一体型の袴です。主に卒業式の女学生など、女性の袴姿によく使われます。ふんわりとしたAラインのシルエットが特徴です。

裁付袴(たっつけばかま)

膝下からふくらはぎ部分が細く絞られた形状の袴です。足さばきが良いため、忍者や職人など、アクティブな和風キャラクターの描写に向いています。

男女別の袴の違い

男女の袴は、主に構造、帯の着用位置、腰板の有無が異なります。

男性は股が分かれた馬乗り袴を腰骨の低い位置で穿くため、直線的なシルエットになります。一方、女性はスカート状の行灯袴を胸下(アンダーバスト)の高い位置で穿くため、脚長効果のあるふんわりとしたAラインになるのが特徴です。

項目男性用の袴女性用の袴
形状馬乗り袴行灯袴
着用位置腰骨あたりの低い位置アンダーバストの高い位置
腰板ありなし
紐の幅細め太め
主な用途礼装、武道(剣道・弓道など)卒業式、結婚式、舞踏など
シルエット直線的、足を開きやすいふんわりとしたAライン

アングル別の男性袴の描き方

ここでは、男性の袴姿(馬乗り袴)のイラストの描き方をアングル別にステップで解説します。

正面向きの男性袴の描き方

まず、人物の大まかなアタリを描いて、着物と袴の位置を決めます。袴の紐は腰の低い位置に設定し、裾は足首あたりを目安に広がっていく末広がりの台形を意識すると綺麗なシルエットになります。

次に、袴の特徴である「ひだ」を前面に5本描き入れます。お臍の下あたりに前紐の結び目を加えましょう。重なった余計なアタリ線はこの段階で消しておきます。

最後に色を塗ります。黒や紺色、グレーなど落ち着いた色を使い、ひだの奥まった部分に濃い影(陰影)を入れると、布の立体感とリアル感がアップします。

横向きの男性袴の描き方

横向きの袴姿は、袴の側面上部が大きく「Vの字」に開いている部分(笹襞:ささひだ)を描きましょう。

笹襞の先から脚の真横に沿ってすっと1本の直線を引くと、シルエットがきれいに演出できます。

次に、上から紐の結び目を描き、紐が重なっている部分の線を整理します。

脇のV字の隙間からは、下に着ている着物や帯がちらりと見えるため、袴とは別の色で塗って区別させると本格的になります。

腕を下ろしているポーズの場合は、着物の袖でVの字の開きが隠れることもあります。

後ろ姿の男性袴の描き方

後ろ姿を描く場合は、背中側の腰にある特徴的な台形の腰板を必ず描きましょう。

また、馬乗り袴は左右の足が分かれているため、お尻から裾に向かって逆V字(またはハの字)のシワや割れ目を描き入れると、ズボン型の構造が正しく伝わり形が整います。

シチュエーション別の袴の描き方

袴は、着る場面や目的によって、色や模様、組み合わせる着物が異なります。シチュエーションに合わせて描き分けることで、イラストのクオリティが上がります。

フォーマルな場面での袴(第一礼装)

結婚式の新郎など、最も格式が高い場面では「黒紋付羽織袴(くろもんつきはおりばかま)」を着用します。

  • 袴:縦の細かい縞模様(仙台平など)が入っている。
  • 羽織:黒地の羽織で、背中・両胸・両袖の後ろの合計5カ所に白い家紋が入る。
  • 着物:羽織の下に着る着物も、同様に5つの紋が入った黒い着物を着る。
  • 小物:胸元で結ぶ白い羽織紐や、手に持つ白扇(白い扇子)などの小物を組み合わせる。

セミフォーマルな場面での袴(準礼装)

パーティーや友人の結婚披露宴など、少しカジュアルなお祝いの場面では「準礼装」となります。

基本的なシルエットや構造は第一礼装と同じですが、黒ではなく、好きなカラーの着物や羽織を組み合わせることができます。また、紋の数が少なくなるほどカジュアルな印象になり、3つの紋を描く場合は背中と両袖の後ろに配置しましょう。

アタムアカデミーのオンラインイラスト教室で袴の描き方を学べる

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袴と着物の違いや種類、男女別の構造の違いをはじめ、アングル別の描き方(正面・横・後ろ姿)のコツまで、袴のイラストの描き方を基本から応用まで、講師とやりとりしながら練習できます。

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