イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!着物のイラストの描き方

  • 描き方

今回は着物のイラストの描き方を紹介します。

和風なキャラクターを描くときには欠かせない着物の描き方を覚えて、キャラクター表現の幅を広げていきましょう。

着物の特徴

まずは、着物の特徴をご紹介します。

着物の各パーツの名称

着物には各パーツにそれぞれ名称がついていますが、全てを覚える必要はありません。

イラストを描くにあたっては、下記の3つの特徴を意識しましょう。

  1. 着物の下に半衿を着ている
  2. 着物は右前で着る
  3. 女性はおはしょりを作り、男性はおはしょりを作らない

着物と振袖・浴衣との違い

着物は振袖・浴衣と形は似ていますが、袖の長さがそれぞれ違います。

振袖の袖が一番長く、ふくらはぎくらいまであります。次いで、着物の袖は、腰あたりの長さです。また、一番短いのが浴衣です。浴衣の袖は、着物よりも短く描きます。

着物の描き方

それでは、着物の描き方を紹介していきます。

まず、着物のアタリを描いていきましょう。

着物のアタリを描くときは、全体のシルエットを寸胴気味にすると綺麗に見えます。また、着物の衿は、キャラクターから見て左が上になるよう描きましょう。

左右の衿が逆になると死装束の意味になるので気をつけてください。

次に、アタリに沿って着物の線画を描いていきます。まずは胴体の上部分までを描いていきます。

衿は気持ち太めに描き、着物の下には半衿も描いておきましょう。帯は胸よりも下の位置に描いていきます。

女性の着物を描く場合は、おはしょりも一緒に描いていきます。
おはしょりが長くなりすぎないように気をつけて描いていきましょう。

続いて、胴体から下部分を描いていきます。胴体全体のシルエットが寸胴気味になるように、凹凸をつけずに描いてみましょう。紙をくるくる巻いたものをイメージして描いてみてください。

また、着物の裾の長さは足首が隠れるくらいを目安にしてください。

次に、着物の袖を描いていきます。手を出す袖口から描き始めると描きやすいです。

まず、輪っかと線で袖口を描き、その輪っかと線に四角を足していくイメージで描いてください。

最後に帯揚げと帯締めを描けば着物のイラストの完成です。

帯揚げの形は基本的にイラストの通りですが、帯締めにはいろいろな種類があるので、キャラクターや描きたい着物に合わせて変えていきましょう。

着物に小物(扇子・髪飾り・草履)を加えてみる

先ほどの着物のイラストに小物を描き加えてみましょう。

草履や髪飾りを加える

着物が描けたら草履や髪飾りを加えてみましょう。

草履は白足袋と一緒に履いていることが多いです。ほぼ真ん中で草履の鼻緒が分かれています。

着物の髪飾りはお花やかんざしを使うと合わせやすいです。描きたいイメージに合わせた髪飾りを選びましょう。

扇子を加える

さらに和風な雰囲気をアップさせるために扇子を持たせてみましょう。

扇子の描き方はこちらの記事で紹介しています。着物の色に合わせて、扇子の色を塗ったら完成です。

着物に和柄を取り入れる

さらに、ベースの着物に和柄の模様を取り入れてみましょう。

市松模様

市松模様は四角を交互に組み合わせていく模様で、比較的簡単に描けます。ベースの色よりも少し濃い色で市松模様を作って模様を足します。

千鳥柄

千鳥柄は、鳥のような模様がランダムに散りばめられている柄です。帯締めより少し暗めの色で模様を足します。市松模様のものよりも可愛らしい印象になります。

和柄によっても着物の印象が変わってくるので、イメージにあった柄を取り入れてみましょう。

着物のイラストのよくある失敗と改善ポイント

ここでは、着物のイラストを描く際に初心者によくある失敗とその改善ポイントをご紹介します。

体のラインを強調しすぎる

着物のシルエットは基本的に寸胴気味になるように描きましょう。体のラインに合わせて描くと不自然な着物になります。

実際に着物を着るときも、体と着物の間に隙間が生まれそうな場合はタオルを体に巻いています。タオルを巻くため、着物を着たときのシルエットは寸胴に近くなります。

上のような事を理解して描いていくと、綺麗な着物のシルエットが描きやすいです。

着物の帯の位置がずれている

帯の位置は、女性の場合は胸よりも少し下の位置です。帯の位置を下げすぎず、また胸よりも上に上げすぎないように気をつけましょう。

また、男性の場合は帯の位置は腰辺りで結ぶのが粋だとされてます。

袖や裾の動きが不自然

袖や裾の動きがどうしても不自然になるときは、袖や裾をわっかと線に分けて描いていきましょう。流れとしては、袖口や裾をわっかで描く、袖の場合はわっかに線を足す、肉付けする順番になります。

どうしても上手くイメージできないときは、写真を確認してみたり、実際に着てみるのも参考になります。

アタムアカデミーで着物の描き方を学べる

アタムアカデミーでは、着物の描き方を学べます。

関連記事

人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!マントのイラストの描き方

キャラクターイラストを描くうえで、マントの描き方を覚えると表現の幅がぐっと広がります。この記事では、マントの基本的なシルエットの捉え方から、風になびく動きのあるマントの描き方までを詳しく紹介していきます。初心者の方でも簡単にマスターできるポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。 マン…

人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!腹筋のイラストの描き方

腹筋は、男性・女性の性別、筋肉量の差や体型によって、大きく印象が変わるパーツです。今回は、イラスト初心者にもわかりやすいように、腹筋の基本構造から描き方、体型別のポイント、さらに影の入れ方のコツまでを詳しく紹介します。キャラクターの表情や雰囲気を引き立てるために、ぜひ参考にしてみてください。 腹筋の…

人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!背中のイラストの描き方

今回は背中の描き方をご紹介します。キャラクターの背中を描けるようになることで、キャラクターが取れるポーズの幅がかなり広がります。背中の構造を知って、リアルに見える背中を描いてみましょう。 背中の基本的な構造 まずは、背中の基本的な構造を確認しましょう。 背中は骨や筋肉が複雑に重なり合う部位で、イラス…

遷移する 記事一覧に戻る

オンライン
無料体験レッスン

 
アタムアカデミーの
カリキュラムを体験できる
オンライン無料体験レッスンを毎週開催
タブレットでイラストを書いている子供

アタムアカデミーでは、入塾前にイラスト講座を体験できるオンライン無料体験レッスンを行っています。講師とビデオ通話をしながら授業を体験していきます。
オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
オンラインであっても、対面型の教室と同じように学ぶことができます。

  • 費用 無料
  • 時間 60
  • 人数 11
  • 場所 全国可
無料体験申込みはコチラから

受講に必要な機材

通信用デジタル端末

インターネット・カメラ機能のある端末1台

インターネット・カメラ機能のある端末
描画用デジタル端末

タブレット&タッチペン

タブレット&タッチペン
紙とペン
でも
参加OK!

現役のクリエイターが教えます!

  • 久遠
    久遠
    Kudou
  • すぴか
    すぴか
    Supika
  • 茉莉絵
    茉莉絵
    Marie
  • 矢代
    矢代
    yashiro
iPad・Apple Pencil
初月無料レンタル実施中!
無料体験申込みはコチラから