イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!バリエーション豊かなキャラクターの表情の描き方

  • 描き方

キャラクターの表情は、眉や目、口、輪郭、シワなど、顔のパーツをどう組み合わせるかで大きく印象が変わります。また、キャラクターの表情が豊かになると、イラスト全体の魅力が一気にアップします。

そこで今回は、表情イラストの描き方を分かりやすく解説し、初心者の方でもすぐに描ける実践的なコツやアイデアを紹介します。

表情を描く基本

無表情を描く

キャラクターの表情は、眉や目、口、輪郭、シワなど、顔のパーツをどう組み合わせるかで大きく印象が変わります。いろいろな感情を描く前に、まずは“無表情”を描いてみましょう。

眉・目・口のパーツを動かしてみる

無表情を基準に少しずつパーツを動かし、表情の変化を観察すると、表情の描き方のコツがつかみやすくなります。

たとえば眉毛を吊り上げたり下げたりしてみるだけでも、キャラクターの雰囲気は大きく変化します。

同じようにを細めたり、逆に大きく見開いたりすると、より強い感情表現が可能です。目はキャラクターが何を考えているかを伝える重要なパーツなので、描き込む際にこだわってみましょう。

の形も、少し変えたり、口角の上げ下げをするだけでも印象はガラッと変わります。

基本となる無表情に、こうしたパーツの変化を組み合わせることで、バリエーション豊かな表情を表現できるようになります。

効果線や漫画的要素を付け加える

さらに、感情をよりわかりやすくするために効果線漫画的な要素などを追加する方法もおすすめです。

笑い顔ならにぎやかな雰囲気の効果線、怒り顔なら怒りマーク、驚いているなら縦線を入れるなど、漫画的な要素を取り入れるとより感情が伝わりやすくなります。

喜ぶ表情・笑顔のキャラクターの描き方

最初に、キャラクターが喜んでいる表情を描いていきましょう。

特徴とコツ

喜ぶ表情や笑顔を描くときは、目を細める(あるいは閉じる)イメージで下瞼に少し力を入れ口角をキュッと上げるのが基本です。さらに口を開く場合は三日月形を意識すると自然な笑顔になります。頬に斜線を描いて照れ感や赤面をプラスするのも表情を豊かに見せるポイントです。

感情の強さによって目や口、眉の動きが変わります。感情が高まっているときは、眉や口に力をこめたように描いてみてください。基本は常に口角を上げて描くことで、笑顔だと一目でわかるようになります。

いろんな笑顔の表情のアイデア例

  1. さわやか 日常生活で仲間と会話するシーンにぴったり
  2. ピキリ  怒りながら笑ってしまうようなギャグシーンで活用可能
  3. 照れ   好きな人に褒められてドキドキしている場面におすすめ
  4. 嘲笑   敵キャラが優位に立っている場面で印象的に使える
  5. 爆笑   仲間同士で大はしゃぎしているコメディシーンに最適
  6. ゲス   ダークなシーンや裏のあるキャラの本性を表現するときに便利

怒る表情・怒り顔のキャラクターの描き方

次に、キャラクターが怒っている表情の描き方を説明していきます。

特徴とコツ

怒りの表情を描くときは、眉間に力を入れ、口角を下げるのが基本です。目尻を吊り上げるように描くと、より怒りのニュアンスが強まります。全体的に顔に力を込めるイメージを持つと、自然に迫力のある怒り顔になります。

眉間や口元にも力をいれると、強い怒りを表現できます。さらに「怒りマーク」を入れたり、影を落としてみたりすると、怒りの感情が視覚的に伝わりやすくなります。クライマックスシーンなど、激しい感情を強調したいときに便利です。

いろんな怒り顔の表情のアイデア例

  1. ため息  イライラを抑えつつも吐き出すときの演出に使いやすい
  2. 舌打ち  嫌な相手に対してイラ立ちを示すリアルな表情におすすめ
  3. ピキピキ 感情が爆発寸前の状況をマンガ的にわかりやすく表現
  4. にらみ  対峙シーンで敵を威嚇するときに効果的
  5. 微笑み  怒りを隠しながら笑う、腹の底が読めないキャラ表現に最適
  6. 真顔   内に秘めた怒りを表すときにあえて無表情にするテクニック

悲しむ表情・泣き顔のキャラクターの描き方

次に、キャラクターが悲しんでいるときの表情を描いていきます。

特徴とコツ

悲しむ表情や泣き顔では、眉や目尻、口角が下がるのが基本です。怒りと同じくネガティブな感情は口角や目尻が下がりがちですが、涙を加えるだけで一気に「悲しい」という感情が際立ちます。涙の描き方はこちらの記事も参考にしてください。

最初に基本的な悲しい顔を描いたら、眉や口などのパーツを少し動かしたり加えてみたりして、いろいろなパターンを試してみると簡単に変化をつけられます。基本がしっかりしていると、応用してたくさんのバリエーションを描けるようになります。

いろんな泣き顔の表情のアイデア例

  1. 嬉し泣き サプライズで喜びが爆発した瞬間にぴったり
  2. 怒り泣き 悔しさがこみ上げる感情を際立たせたいときにおすすめ
  3. 号泣   大切な存在を失ったシーンなど、思い切り涙を流す場面で活躍
  4. 絶望泣き 希望を失った極限状態の演出に向いている
  5. 感動泣き 仲間の優しさや絆に胸を打たれたときに最適

驚く表情・びっくり顔のキャラクターの描き方

最後に、びっくりした表情のキャラクターを描きましょう。

特徴とコツ

驚いた表情は、目を大きく見開き眉を上げ口を開くことで簡単に描けます。感情が高まっていくほど口を大きく開き瞳孔を小さくすると驚きが強調されるので、焦りやすいシーンなどで使うと効果的です。

さらに斜線を加えたり、「びっくりマーク」を描き足したりすると、よりリアクションをわかりやすくできます。

いろんなびっくり顔の表情のアイデア例

  1. ビクッ 小さな衝撃に驚く日常シーンに使いやすい
  2. ドキッ 急に好きな人が近づいてきてドキドキするシーン向け
  3. ギクッ 秘密を見られてしまったときの焦りを表現
  4. 混乱  状況が飲み込めず頭が真っ白になる場面に最適

さまざまな表情のアイデア例

基本の表情以外にも、よく使うキャラクターの表情をご紹介します。

赤面顔

赤面顔は、恋愛イベントや恥ずかしい失敗シーンで活用しやすい表情です。

頬に斜線を入れると、一気に赤面したような印象に変わります。描き込みすぎると全体がごちゃごちゃしてしまうこともあるので、場面の雰囲気に合わせて調整しましょう。

焦り顔

焦り顔は、登場人物の心情に“切迫感”や“困惑”を持たせたいときに描く表情です。

眉を寄せ、汗や縦の斜線を多めに描くと焦っている雰囲気が出ます。困り顔に焦りが加わるイメージで描くとわかりやすくなるので、シリアスな場面からギャグパートまで幅広く応用可能です。

絶望顔

絶望顔は、絶体絶命のシーンや大きなショックを受けた場面にぴったりの表情です。

目のハイライトを消して、顔に影を落とすとキャラクターの絶望感が強まります。口を半開きにして力が抜けたように描けば、呆けたような表情に仕上がります。

アタムアカデミーでキャラクターの表情を学べる

アタムアカデミーでは、キャラクターの表情の描き方を学ぶことができます。

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