
人物・キャラクターの描き方
初心者も簡単!8頭身キャラクターのイラストの描き方
この記事では、初心者でも簡単に実践できる8頭身キャラクターの描き方を、基本的な比率から構図、アタリ、線画、色塗り、仕上げのコツまで解説します。 頭身比率とバランスの取り方は、初心者も簡単!イラスト・キャラクターの頭身比率とバランスの取り方の記事でも詳しく解説しています。 8頭身キャラクターの魅力や特…
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魅力的なキャラクターを生み出す秘訣は、頭の中にある漠然としたイメージを、一つひとつ「設定として言語化」していくことです。
この記事では、初心者の方でも魅力的なオリジナルキャラクターをデザインできるよう、設定の考え方から設定画の描き方までを7つのステップで分かりやすく解説します。
それでは早速、キャラクターデザインの具体的な手順を見ていきましょう。今回は例として「サビ猫」をモチーフにしたキャラクターを作っていきます。
最初に、キャラクターの核となる「テーマ」を決めます。テーマは、デザイン全体の方向性を決める重要な土台です。
例えばテーマを「ネコ」にする場合でも、
など、様々な方向性が考えられます。

テーマを決めるときは、「何を」「どのように」キャラクターに取り入れたいのかを具体的に掘り下げることが、オリジナリティを生むための大切なポイントになります。
今回は「サビ猫のまだら模様」をデザインに取り入れることにします。
次に、そのキャラクターの「性格」や「特徴」を決めます。
ここで大切なのは、たくさんの要素を詰め込みすぎず、最も伝えたい性格を1つか2つに絞り込むことです。性格の核が決まることで、キャラクターの表情やポーズ、ファッション、配色といった、後のデザイン工程でイメージがブレにくくなります。

今回は「楽天的で明るい性格」という設定にしてみましょう。
絞り込んだ性格をもとに、キャラクターの「衣装」や「持ち物」を考えていきます。これらは、キャラクターの性格を視覚的に表現するための重要な要素です。
今回のキャラクターは「楽天的で明るい性格」なので、きっちりしたスーツよりも、親しみやすいカジュアルな服装を選びました。窮屈すぎないオーバーサイズの服で、リラックスした雰囲気を出します。
さらに、「陽気な音楽を聴いていてほしい」というイメージから、ヘッドホンを持たせてみることにします。

この段階では、細かく描き込む必要はありません。「こんな服を着せたいな」「これを持たせたいな」というアイデアを、メモする感覚で決めていきましょう。
ここまでの設定で頭の中に固まってきたイメージをもとに、キャラクターの印象を決定づける「イメージカラー」を決めます。
たくさんの色を使いすぎると、全体の印象がぼやけて散漫になってしまいます。そこで、基本となる3色「メインカラー」「サブカラー」「アクセントカラー」に絞って選んでみましょう。

今回のキャラクターでは、これまでの設定を元に以下のように色を選んでみました。
このイメージを、3つのカラーに落とし込んでいきます。
このように、設定と連動させて色を選ぶことで、キャラクターデザインに一貫性が生まれます。配色については、初心者も簡単!配色・色選びの基本の記事を参考にしてください。
いよいよ、これまでの設定を「絵」に起こしていく工程です。いきなりリアルな等身のイラストを描くのは大変なので、まずは簡単なミニキャラ(デフォルメキャラクター)で設定画を描くのがおすすめです。

ミニキャラで描くことには、以下のようなメリットがあります。
設定画を描くときは、体のパーツが重なってデザインが見えなくならないよう、手足を少し広げたシンプルな立ちポーズを意識しましょう。自分が描きやすい角度で構いませんが、デザインを「設定」するためのイラストなので、奇抜なポーズは避けるのが無難です。
ミニキャラの描き方は、初心者も簡単!ミニキャラ・ちびキャラのイラストの描き方の記事を参考にしてください。
キャラクターの印象をより強くするために、「シルエット」を意識してみましょう。魅力的なキャラクターは、シルエットだけで誰だか分かるものです。
一度、描いたキャラクターをグレーで塗りつぶしてみて、そのシルエットが魅力的か、特徴が伝わるかを確認します。

シルエットが決まったら、グレートーンで色の配分を決めます。カラーで塗る前に明暗のバランスを確認することで、まとまりのある配色にしやすくなります。この段階で、配色パターンをいくつか作ってみて、最もイメージに近いものを選ぶのも良い方法です。
正面のイラストが完成したら、ぜひ「後ろ姿」のデザインにも挑戦してみましょう。正面のイラストをコピーして左右反転させると、それをベースに簡単に描くことができます。

後ろ姿まで設定しておくことで、キャラクターが様々なポーズをとるイラストを描く際に非常に役立ちます。キャラクターの存在感がぐっと増し、設定に深みが出るのでおすすめです。

ここで解説した基本のステップは、Vtuberや漫画など、様々なキャラクターデザインに応用できます。それぞれの媒体で特に意識すべきポイントをご紹介します。
Vtuberのキャラクターは、Live2Dなどで動かすことが前提となります。そのため、動かしやすいデザインを意識することが重要です。


漫画のキャラクターは、何度も繰り返し描く必要があります。そのため、作画コスト(描く手間)と個性の両立が重要です。



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