
人物・キャラクターの描き方
初心者も簡単!手のイラストの描き方
手は関節がたくさんあり、指の長さもマチマチなので、イラストを描くときに難しいと感じる絵描きさんも多いです。日常でもよく見るパーツのため、違和感も目立ちやすいので、苦手意識を持っている方も多いでしょう。 今回は、イラストを描くときに難しいと感じやすい少しリアル寄りな「手」を描く方法について解説していき…
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キャラクターを描くとき、必ずといっていいほど服も一緒に描くことになります。その際、イラストのクオリティを左右する大きなポイントが「服のシワ」です。今回は、特に初心者が悩みがちな“服のシワ”を簡単に描くコツをご紹介します!
シワを描くことでイラストにリアルさや立体感が加わり、「布がどう動いているのか」「生地の硬さはどれくらいか」といった質感を表現しやすくなります。また、キャラクターの体の形やポーズをより説得力のあるものに見せる効果もあります。
逆にシワをまったく描かないと、イラストが平面的でのっぺりとした印象になり、素材感や動きが伝わりにくくなってしまいます。
それでは、服のシワに関する基本的なポイントを解説していきます。
服のシワは、布に力が加わることで生まれます。引っ張られたり押されてたまったりした部分が変形し、そこにシワが現れます。つまり、どこにどんな力が加わるかを知ることで、シワができやすい部分や形をイメージしやすくなります。
服にシワが生まれやすいのは、体を曲げ伸ばしする関節周辺など、布に力が集中するところです。たとえば、ひじやひざなどの関節部分、袖口がキュッとしぼられている部分、ズボンに服がしまわれるウエスト周りなどにシワができやすくなります。
シワの形は、「どこにできるか」「どんな力が加わるか」によってある程度パターン化されます。大きく分けると、次の4つのタイプに分類されます。
シワが一点に集中するような場面では、「X」「Y」「Z」のような形を組み合わせると描きやすくなります。特に、ひじを曲げたときや布がたまったときに見られるシワにはこの基本形がよく当てはまります。
ここからは、実際にシワを描くときのステップを紹介します。今回は上半身の服を例に解説します。
まずは服を描く前に、キャラクターの体を描きましょう。ポーズや動きを決めたら、体のラインに沿って補助線を引いたり、関節部分に丸印をつけたりすると、後で服を描くときにシワをイメージしやすくなります。
体のラインを意識しながら、服のアタリ(下書き)を取ります。「布がたまりそうな場所」や「布が引っ張られる方向」を印や矢印で軽く示しておくと、どんなシワができるか想像しやすくなります。
アタリが描けたら線画を入れましょう。布が引っ張られてできるシワは線で表現し、シワが集中する部分には「X」「Y」「Z」形を意識して描くと自然な仕上がりになります。
色を塗る際は、シワに合わせた影の入れ方が重要です。深いシワには濃い影を入れて立体感を強調し、浅いシワには薄い影、あるいは影なしで線だけにするとメリハリがつきます。
次に、生地によって変わるシワの描き分けを見ていきましょう。
生地のタイプと具体例は次のようになります。
男性と女性では体型が異なるため、シワの流れも変わります。
男性:肩幅が広く、腰回りはまっすぐな傾向です。シワも直線的になりやすいです。
女性:胸元や腰周りに丸みがあるので、それに沿ってシワも曲線的に流れます。
体型の差にあわせてシワの向きや量を調整しましょう。
ここでは、具体的なアイテムごとにシワの描き分けを見ていきます。
ワイシャツ:硬めの生地が多いので、シワははっきりと出やすく、直線的になることが多いです。
Tシャツ :柔らかい生地でフィット感も薄め。シワはゆるやかな曲線がメインになります。
長ズボン:脚全体を覆うため、太もも・ひざ・股関節など、動きの大きい部分にシワが目立ちます。
半ズボン:丈が短いため主に股関節周辺にシワができます。
いずれもフィット感によってシワの入り方は変わるので、ピッタリとしたズボンか、ゆったりしたズボンかで描き分けましょう。
ロングスカート:腰回りからすそにかけて、縦方向に流れるシワが発生しやすいです。
ミニスカート :丈が短いためシワは少なめですが、腰回りにシワが集まりがちです。
キャラクターの動きや風の影響によって、服は大きく変形します。それに伴ってシワも目立ち方が変わるので、いろいろなポーズで観察してみると理解が深まります。
たとえば、ひざを曲げたポーズだとひざ裏にシワがたまりやすくなります。ズボンを描くときは、この部分をしっかり描き込むとぐっとリアルになります。
また、体をひねるポーズの場合は、ウェスト部分にシワができます。体をひねる向きに合わせてシワを描き込めば、体をひねるポーズの説得力が増します。
強風や激しい動きで服が大きく揺れたり引っ張られたりすると、それに合わせてシワも大きく入ります。風で布が引っ張られる方向には直線的なシワが生じやすいのが特徴です。
腕をまくったときも、袖口に生地がたまって特有の細かいシワができます。こうした布の重なりや寄りを丁寧に描き込むと、質感がぐっとリアルになります。
ここでは、初心者が陥りがちな失敗と改善のコツをご紹介します。
体が曲がっていない部分にも過剰にシワを描いてしまうと、服がだぶついてだらしない印象になりがちです。もし描き込みすぎたら、シワができる位置とパターンをもう一度確認してみましょう。
服全体に均一なシワを描くと、どこに力が加わっているか伝わりにくく、質感も弱くなります。シワが集中する部分とほとんどない部分のメリハリを意識すると、より説得力のある表現ができます。
シワを上手に描けるようになるには、次のポイントを押さえて練習するのがおすすめです。
服のシワの形は体の動きや生地、状況によって変わるので、正解はありません。
しかし、絵を描くのが上手い人は「この場合にはこんなシワが現れるだろうな」という予想をすることができるので、違和感のないシワを描くことができます。
では、なぜ予想できるかというと、シワの基本的なパターンを覚えているからです。今回紹介したシワができる場所や基本のパターンを覚えれば、イメージ通りのシワを描きやすくなります。
服を描く際、下書きとして先に体を描いておくのもおすすめです。
そうすることで、腕や脚の長さを正確に捉えるだけでなく、関節の位置も分かるので、どこにシワができやすいのかが分かります。
シワを正確に描くには、実際の服を観察して模写することが良い練習になります。
描きたいポーズや様々な動きで自分の写真を撮ってみましょう。写真を見て、シワになっているところを描きだすと、シワの流れを理解することができます。
また、他の人のイラストを参考にすることもおすすめです。イラストでは、服のシワを実際よりも簡略化して描くことが多いので、写真を見てシワを描くよりも’’イラストとして’’のシワの描き方を学ぶことができます。
陰影をつけて立体感を強調しましょう。シワが深く刻まれた部分には濃い影を入れ、浅い部分には薄い影をつけることで、シワの凹凸をはっきりと見せることができます。
また、光が当たる部分にハイライトを入れると、シワが持つ質感を強調できます。例えば、サテンやレザーなどの光沢のある生地には強めのハイライトを加えることでリアルな表現が可能です。
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簡単にリアルに描ける服のシワの描き方も学べるよ。
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