イラストノウハウ
動物・モンスターの描き方

初心者も簡単!翼のイラストの描き方

  • 描き方

「翼のイラストを描いてみたいけど、なかなか上手くいかない…」と悩んでいませんか?本記事では、鳥の翼をはじめ、天使やドラゴンなどファンタジーイラストにも応用できる“翼の描き方”を初心者向けに解説します。

イラストの基礎知識として、羽(はね)と翼(つばさ)の違いや、骨格構造、よくあるミスの改善策まで網羅しているので、ぜひ参考にしてみてください。

羽根・羽・翼の基本構造

羽根・羽・翼の違い

  • 羽根(はね):1本の羽根を指す
  • 羽(はね) :昆虫や鳥などの羽全般を指す

漢字で「羽根」と表記する場合は、一本ずつの羽を意味します。一方で「羽」とだけ書くときは、鳥や昆虫を含めて動物がもつ羽を示すことが多いです。

  • 翼(つばさ):飛ぶための構造をもつ部分を指し、鳥だけでなく飛行機の翼も含まれる

「翼」は鳥以外にも航空機などの飛行用の部位に使われます。つまり、飛ぶために存在する“構造そのもの”というイメージです。

翼の基本構造

鳥の翼を簡略化すると、赤線が骨、赤丸が関節にあたります。イラストとして描くときには、以下のポイントを押さえておくと構造を理解しやすいでしょう。

  • 四角い部分:人間の肘から先(前腕部分)に相当。
  • 扇型の部分:人間の手首から先(手)に相当。開き閉じの動きをする。

翼の骨格

鳥の翼には、腕や肘、手首や指に相当する部分があり、羽の大きさも部位によって異なります。描く際は、内側の羽は小さく、外側にいくほど大きな羽が配置されることを意識しましょう。

翼の描き方

ここでは、鳥の翼を「表側から広げた」形で描く方法を解説します。

アタリを取る

まず、四角(前腕部)+扇型(手の部分)でざっくりと翼の形をとりましょう。

翼を3つのエリアに分ける

翼の形を、手前の小さな羽、中央の中くらいの羽、先端の大きな羽の3つのブロックに分割します。

羽先を描き込む

ステップ2で分けたラインに沿って羽先を加えます。その際、内側の羽は短め、外側の羽は長めにすると自然な翼になります。

翼の形を整える

翼の形を整えます。翼の上部(付け根側)はカーブがあり、内側には羽が束(たば)になっているのにも注意しましょう。

羽のラインを入れる

体側(付け根)から羽先へ向かう曲線を意識して、羽が重なり合うように線を入れていきます。一番上の段の羽は細かくモコモコした形で描きましょう。

ペン入れして完成

アタリ線をもとにペン入れ・ラインを整えましょう。

鳥以外の翼の描き方(コウモリ・ファンタジー)

コウモリの翼

コウモリの翼は骨格が浮き出て見えやすいのが特徴です。鳥とは異なる以下の点に注意しましょう。

  • 浮き出る骨格
    指の骨が透けて見えるような形をイメージしましょう。
  • 大きな凹み
    鳥の場合はなだらかなカーブですが、コウモリは関節部分が大きくへこむ形を描きます。
  • 3本の骨のライン
    翼の関節から下向きに3本ほど伸びる骨(指)があり、それが膜状の翼を支えるイメージです。

ファンタジー系の翼(ドラゴン・天使・妖精など)

ファンタジーイラストで描く翼も、鳥やコウモリの構造を参考にすると描きやすくなります。

  • ドラゴンの翼
    コウモリの翼をベースに、筋(骨格)を強調したり、爪を生やすことで力強い印象を演出できます。
  • 天使・妖精の翼
    鳥の翼をベースに、やや柔らかい曲線で描きましょう。肩甲骨あたりから翼が生えているように描くと、リアルな見た目になります。また、サイズを小さめにしたり、羽のフチを曲線的にして可愛らしさを強調しても◎。

翼のイラストでよくある失敗例と改善策

羽根の重なりが不自然になる

翼のイラストを描くときに陥りやすい失敗の一つとして挙げられるのが、羽根の形が不自然になることです。これは表と裏で羽根の重なり方が違うことを意識せずに描いてしまうことが原因です。

羽の表側は上向きに、裏側は下向きにそれぞれカーブする羽根の動きを理解しておけば、より自然な重なりを表現できます。

翼が硬く見える

次に、翼全体が硬く見えてしまうケースも多く見られます。こうした場合は、羽のラインに曲線を多用すると柔らかな印象が出せます。

もし曲線を描くのが苦手であれば、作業中にキャンバスや紙をくるくる回して、自分の手や腕が描きやすい方向を探す方法がおすすめです。あるいは短い線を連続して描いた後で、いらない線を消しゴムで消して調整するのも有効な手段となります。

翼の大きさが体に合わない

翼の大きさのバランスがキャラクターの体と合わないこともよくある失敗のひとつです。たとえば、翼を小さく描きすぎると、可愛らしさを狙うことはできても、「本当に飛べるの?」と疑問を抱かせるような説得力に欠けるイラストになる可能性があります。

逆に、翼を大きくしすぎると迫力は出るものの、重たそうな印象を与えかねません。もし迷った場合は、キャラクターの首から足のかかとまでの長さと翼の長さを同じくらいにしてみましょう。

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