
特殊効果・テクニック
初心者も簡単!背景と奥行きを活かした構図の描き方
今回は、背景と奥行きを活かした構図について、それぞれの構図の特徴や効果を具体例を交えてわかりやすく解説します。 構図の基本を学びたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。▶ 初心者も簡単!構図の基本 背景を活かしたイラストの構図とは? 背景を活かしたイラストの構図では、背景をただの…
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今回は、パーツ別の構図について、それぞれの特徴や効果を具体例を交えてわかりやすく解説します。
構図の基本を学びたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。
▶ 初心者も簡単!構図の基本
全身を描く場合は、画面の中央にキャラクターを配置することが多く、自然と中央に視線が集まります。そのため、全体を囲むような円形構図や安定感のある三角形構図が効果的です。特に動きを出したいときには、重心のある三角形構図を意識することで、構図にダイナミズムが加わります。
静止した立ち姿には、中央に堂々と配置する構図がよく合います。一方で動きのあるポーズでは、三角形構図を使うと自然な流れが生まれます。ポーズにS字ラインを取り入れると、よりしなやかで魅力的な印象になります。
動きのあるポーズを描くときは、足の動きを加えることで全体の動きが引き立ち、視線を誘導しやすくなります。俯瞰やあおりの視点を取り入れると、奥行きのあるダイナミックな構図に仕上がります。
広い背景の中にキャラクターを小さく配置する点構図は、人物の存在感を引き立てるのに効果的です。背景との対比が強調されるため、主役がより印象深く映ります。
また、立ち絵風の構図では、キャラクターの後ろにシンプルな丸や四角のワンポイント背景を加えると、画面が引き締まり、キャラクターの魅力が際立ちます。
上半身を描くときも、円形構図や三角形構図が有効です。ただし、画面の余白の使い方に注意しましょう。キャラクターの周囲に空間が生まれることで、イラストに呼吸するような余裕が生まれます。この“抜け感”があると、自然で魅力的な構図になります。
身体を斜めに配置することで、画面に奥行きが生まれ、臨場感のある構図になります。あえて腕や髪などを画面の外に切ることで、余白との対比が強まり、空間を意識させる構成になります。大胆に画面を使うことで、視線を引きつけやすくなります。
顔のアップでは、どこで身体を切り取るかや視線の方向が特に重要です。構図に空間を感じさせるように切り取り方を工夫し、視線の誘導を意識しましょう。また、表情をしっかり描き込むことで、キャラクターの感情が伝わりやすくなります。特に目の表現は印象を大きく左右するので丁寧に描写しましょう。
顔と身体の向きをあえてずらすことで、目を引く構図が生まれます。アオリ構図を取り入れることで、視線の流れに変化が生まれ、ドラマチックな印象を演出することもできます。
顔の近くで手を使ったポーズを加えると、自然と目元に視線が集中します。また、口元を隠して目元だけを強調することで、視覚的なインパクトを高めることができます。このように視線誘導を意識するだけで、印象的な構図が完成します。
横顔を描くときは、顔のパーツだけでなく首の角度にも気を配りましょう。首は頭から真っ直ぐ下に描くよりも、やや斜め後ろ方向に描くと自然に見えます。また、耳は頭の真横に位置するため、目の高さと頭頂部を結ぶ線の中央に描くことでバランスよく仕上がります。横顔の顔パーツの描き方は、横顔の描き方の記事も参考にしてください。
斜め顔を描くときは、顔に描く十字のアタリ線だけでなく、鼻のラインを最初に意識すると顔のバランスが取りやすくなります。目は手前と奥で形が異なるため注意しましょう。奥の目は縦長になり、瞳は手前に寄せて描くと自然で立体的な表情になります。斜め顔の顔パーツの描き方は、斜め顔の描き方の記事も参考にしてください。
煽り構図で顔のアップを描くと、キャラクターに迫力や堂々とした印象を与えることができます。特に顔のパーツを上方向に描く場合は、耳の位置を通常より下げて描くと自然です。また、男性キャラクターの場合は、あごの下部分まで描くことで立体感や力強さが増します。
俯瞰の構図では、顔をうつむいたイメージで描きます。女性キャラクターなら、目を上目遣い気味に描くと可愛らしさが際立ちます。煽り構図とは逆に、耳の位置を通常よりも高めに描くのがポイントです。また、頭頂部(つむじ)の位置を最初に決めておくと、髪の流れが自然になり描きやすくなります。
足を主役にした構図では、視線を足元に集める工夫が必要です。アオリ構図や一点透視法を活用して、足を画面の手前に大きく見せると、自然と注目が集まります。空間の奥行きを意識することで、より足が引き立ちます。
足を大胆に手前に出すと、画面に遠近感が生まれ、ダイナミックな印象になります。特にアオリ構図を活かし、足裏まで丁寧に描き込むことで、画面に立体感が加わり、視覚的な迫力が生まれます。少し難易度は上がりますが、魅力的な足の構図を目指すなら挑戦する価値があります。
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課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
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