
パース・背景の描き方
初心者も簡単!地面のイラストの描き方
地面はイラストの中で目立たない部分に見えますが、実は画面全体の説得力を左右する大事な要素です。地面がしっかり描けていると、そこに立つ人物や建物も自然に「その場に存在している」と感じられます。 この記事では、土の地面、草の生えた地面、砂場の地面という三つのパターンを、なぜそう描くとよいのかという理由も…
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この記事では、イラスト初心者の方でもすぐに実践できる、シンプルでおしゃれな背景の作り方をご紹介します。背景はキャラクターがそこに存在するための空間を作り、イラスト全体の雰囲気を決定づける大切な役割を持っています。
参考記事:初心者も簡単!背景のイラストの描き方
丸や三角、四角といった基本の図形は、もっとも簡単に形を理解できる要素です。これらを背景に置くだけで、画面に明確な情報が加わり、デザインとしての完成度が高まります。
メンフィス柄と呼ばれるような幾何学もようの背景を作る場合、丸や三角、四角といった図形と、直線や波線を組み合わせて配置していきます。
角のある三角や四角は画面に緊張感や鋭さを与える一方で、丸みのある図形は安心感ややわらかさを与えます。これらを混ぜて置くことで画面の中にコントラストが生まれ、見る人の目を楽しませるにぎやかな背景ができあがります。

メンフィス柄風の背景を描く際は、まずメインとなる大きな図形を置き、そのあとに小さな図形を散らしていきます。そして、図形と図形のあいだの空いた空間に、直線や波線を引いてつなぐようにします。線があることで、バラバラに置かれた図形のあいだに視線の通り道ができ、画面全体にまとまりが出ます。
図形の色は明るく鮮やかなものがよく合いますが、キャラクターの服や髪の色から一色か二色をスポイトで取って使うとより自然な雰囲気がでます。背景とキャラクターに同じ色が使われていると、同じ空間の光を浴びているように見えるため、絵全体がなじんで見えます。
参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本

キャラクターの背後に、あえて大きな円をひとつだけ置く方法もあります。
これは、人間の目が無意識に円の中心を探す性質を利用しています。キャラクターの顔や上半身のうしろに大きな円を配置すると、スポットライトが当たっているかのように、見る人の目が自然とキャラクターへと向かう仕組みになっています。
円の大きさは、キャラクターよりも少し小さめにすると、自然と視線誘導ができます。

また、円という外側に広がらない閉じた図形を背負わせることで、散らかりがちな画面全体をひとつのまとまりとして見せる効果もあります。
ただ色を塗るだけでなく、円の中にグラデーションをかけたり、ざらざらとした質感を足したりするのも効果的です。グラデーションを入れると、平面の図形の中に奥行きや光の方向が生まれ、キャラクターの立体感を引き立てることができます。

背景に風景を描くのではなく、文字を配置して雑誌の表紙やCDジャケットのような画面に仕上げる方法です。ここでは文字を言葉としてではなく、ひとつの形や黒いかたまりとしてあつかいます。
キャラクターの名前や印象的なセリフを背景に置くとき、もっとも重要なのは書体選びです。文字の太さや形は、そのままイラストの重さや空気に影響します。
元気で動きのあるキャラクターであれば、ゴシック体などの線の太い文字が合います。太い文字は画面の中で塗りつぶされる面積が大きくなるため、重さや力強さを感じさせ、キャラクターの存在感に負けない背景になります。
反対に、静かで落ち着いたキャラクターの場合は、明朝体のような細くて線の強弱がある書体が合います。細い文字は画面のなかにすき間や余白を多く残すため、風が通るような涼しさや、上品な空気感を作ることができます。
参考記事:初心者も簡単!タイトルロゴの作り方

画面の全体を英単語で埋め尽くす手法もあります。
「LOVE」や「HAPPY」などの英単語を、海外のストリートアートのように敷き詰めることで、画面の奥へと続く空間がなくなり、キャラクターと背景が同じ平面にいるようなポスターらしいかっこよさが生まれます。
キャラクターの性格や設定にまつわる単語を混ぜておくと、絵を見た人がその意味に気づく面白さを足すこともできます。

キャラクターのまわりをあえて塗らず、白いフチを残してポラロイド写真のように見せる方法もあります。
この白いフチには、見る人の目を休ませる役割があります。画面の端まで色が塗られていると、外側の世界と絵の世界の境界が曖昧になりますが、白い枠を作ることでここはひとつの完成された作品であるという枠組みが強調され、意図してデザインされた画面に見えます。

単純な白いフチ以外にも、枠の内側に少しだけグラデーションをかけたり、トーン・テクスチャを貼ったり、さらに細い線を一本内側に引いたりするだけで、より引き締まった印象になります。

縞模様(ストライプやボーダー)を背景に使うと、画面にリズムが生まれます。同じ幅の線が連続していると、目は自然とその線をたどって動きます。
縦のしまもようは、下から上へと視線を導くため、すっきりとした高さや安定感を感じさせます。一方、斜めのしまもようは、重力に対して不安定な角度になるため、脳が動いている状態だと錯覚を起こします。そのため、画面にスピード感や活発な印象を出したいときにとても有効です。

背景全体に入れても良いですし、ワンポイントとして一部に使ったり、前述の「白枠」と組み合わせるのもおすすめです。

クリップスタジオやアイビスペイントなどのペイントソフトには、背景を助けてくれる素材機能が備わっています。
デジタルの色塗りは、現実世界には存在しない完全に均一な色を出せるため、イラストによっては、つるつるとした不自然な印象を与えてしまうことがあります。そこで、ソフトに入っているトーンやテクスチャの素材を使います。
画用紙のざらざらとした質感や、細かい点が並んだトーンを背景に重ねることで、色の中に微細な光と影のばらつきが生まれます。これにより、平面的な塗りに手触りや空気感が加わり、情報量のある豊かな画面へと変化します。レイヤーの設定でトーンの目の細かさや色を変更し、キャラクターの塗りに合わせてなじませていきます。
参考記事:【アイビスペイント】素材ツールの使い方


光や花、星などを散らせる装飾ブラシも便利な機能です。スタンプのように配置したり、線に沿って描画したりするだけで、画面を華やかに飾ることができます。
ただし、使い方には注意が必要です。人間の目は、コントラストが強く、細かく描き込まれている部分に一番初めに引き寄せられます。そのため、背景のキラキラした装飾を目立たせすぎると、本来見てほしいはずのキャラクターの顔から視線が外れてしまいます。
装飾ブラシを使うときは、少し色を薄くしたり、キャラクターから離れた場所に置いたりして、主役を邪魔しないバランスを探ることが大切です。

背景の色は、イラスト全体の印象を大きく左右する重要な要素です。キャラクターをどのように見せたいかによって、選ぶべき背景の色は変わってきます。
ここでは、画面全体をなじませる方法と、キャラクターを主役として引き立てる方法の2つに分けて、色の選び方とその理由を解説します。
参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本
画面全体にまとまりを持たせたいときは、キャラクターに使われている色と似ている色(類似色)を背景に選ぶのが基本です。似た性質を持つ色同士を組み合わせることで、見る人の目に視覚的な負担をかけず、穏やかでなじんだ印象を与えることができます。
具体的には、キャラクターの服や髪の毛など、一番広い面積を占めているメインカラーから色を拾い、その色と近い色を背景に配置します。同じ種類の色合いで画面を満たすことで、キャラクターと背景が分離せず、イラスト全体がひとつの空間としてきれいにまとまります。
また、メインカラーだけでなく、キャラクターの小物や瞳などに使われているアクセントカラーから色を取って背景にする方法もあります。画面のなかで同じ色が繰り返されると、そこに視覚的なリズムが生まれます。キャラクターの小さなパーツの色と背景の広い面積の色が響き合うことで、画面に統一感を保ちながらも、単調にならない自然な変化をつけることができます。

キャラクターを主役として強く引き立てたいときは、色の対比という現象を利用します。代表的なのが、補色を使った背景です。補色とは、色相環という色の輪のなかで正反対に位置する色の組み合わせのことです。赤と緑、黄色と青紫などがこれにあたります。
正反対の性質を持つ色同士を隣り合わせると、お互いの色を強調し合う働きが生まれます。キャラクターが持つメインカラーの補色を背景に置くことで、キャラクターの色が単体で見るよりも鮮やかに見え、背景から手前に浮き上がるように目立たせることができます。

色合いの違いだけでなく、明るさの差を利用する明度対比も効果的です。人間の目は、暗い場所よりも明るい場所へ自然と引き寄せられる仕組みになっています。この性質を利用し、背景を暗い色にしてキャラクターを明るい色で塗ることで、まるでスポットライトが当たっているかのように、主役であるキャラクターへ視線を集めることができます。
さらに、色の鮮やかさの差を利用する彩度対比という方法もあります。背景を少し灰色がかったくすんだ色にして、キャラクターには濁りのない鮮やかな色を使います。くすんだ色は画面の奥に引っ込んで見え、鮮やかな色は手前に飛び出して見える性質があります。この見え方の違いを利用することで平面のイラストに奥行きが生まれ、鮮やかなキャラクターが手前にしっかりと存在しているように見せることができます。
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図形を使った背景や、文字を使った背景、ペイントソフトの機能を使った背景など、シンプルでおしゃれな背景の描き方を基本から応用まで講師とやりとりしながら練習できます。


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