
特殊効果・テクニック
初心者も簡単!ホログラム風イラストの描き方
今回は初心者でも簡単に描けるホログラム風イラストの描き方をご紹介します。ホログラム特有のキラキラとした幻想的な表現を使いたい方、SNSやアイコンを目立たせたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。 ホログラム風イラストの魅力・特徴 ホログラムとは、光の反射や見る角度によって色や模様が変わる表現…
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イラストを描くうえで、時代ごとの雰囲気を表現できると世界観がぐっと広がります。そこで今回は、明治モダン・大正ロマン・昭和レトロ・平成ポップそれぞれの特徴を押さえたイラストの魅力を紹介します。
明治時代は、西洋文化と日本文化が大きく交錯し始めた時代です。着物と洋服のミックススタイルや、当時導入されたばかりの西洋の道具・建築物などを取り入れることで、“和”と“洋”の魅力が融合した明治モダンらしさが表現できます。
明治モダンのイラストの特徴は、着物や帯といった伝統的な和装に、西洋式の帽子やレースの襟、ブーツなどを組み合わせる点です。明治時代では洋装の要素はまだ完全には定着していないため、あくまで和服がメインでありながら、部分的に西洋文化を感じさせる衣装や家具、アイテムが存在すると、明治時代らしい“はしり”のモダン感が強調されます。建築物や室内インテリアでも、欄間や障子など和風の構造に、西洋風の窓枠や扉が加わるなど、両方の文化が交じり合っているのが特徴です。
明治モダンの配色では、落ち着いた色味の中に少しだけ華やかさを添えましょう。パステルトーンや淡い色をベースにワンポイントの差し色を入れると、当時のレトロで優雅な印象が表現しやすくなります。たとえば、くすんだ紫や藤色のような上品な色合いを着物に使いつつ、差し色で赤い花飾りやアクセサリーを入れると、イラスト全体に明治の新しさと伝統の重みが同居した雰囲気が生まれます。
明治モダンのモチーフには、和洋折衷のファッションや建築だけでなく、当時の西洋由来の道具を上手に取り入れましょう。たとえば、明治モダンのイラスト例のように蓄音機を配置することで、ちょうど西洋文化が盛んに取り入れられていた時代を象徴できます。洋書や椅子なども、西洋の香りを漂わせる重要なアイテムです。
一方で、背景には和風の建具や障子を残すことで、あえて「和」と「洋」の対比を強調し、“明治ならでは”の魅力を引き立てることができます。さらに、着物姿の人物に洋風の髪飾りやレース襟といった小物を合わせるなど、細部のアレンジによって作品の時代感を深めることができます。
大正時代は、わずか15年ほどの短い期間ながら、西洋の影響がさらに強まる一方で、日本独自の情緒や浪漫(ロマン)を色濃く残している時代です。大正ロマンのイラストを描くときは、当時の華やかさと新しさを取り入れつつ、どこか懐かしく優雅な雰囲気を演出するのがポイントです。
大正時代は、モダン化が進んだ明治期をさらに発展させたかたちで、西洋文化の取り入れ方がより大胆かつ洗練されていきました。一方で、日本文化の根強い風情や情緒を残しており、この“和洋折衷”のバランスが大正ロマンの特徴です。たとえば、洋館風の建築や大きな窓にレースカーテンを合わせつつ、人物は和服を着用しているような構図が典型的なイメージをつくり出します。さらに、新聞や雑誌、ポスターなどで鮮やかな印刷物が普及し始め、当時のカフェ文化や大衆音楽、ジャズなどの娯楽が花開いた時代でもあります。
印刷技術が向上したことで、明治時代よりも明るい色や大胆な配色が目立つようになりました。濃い赤や深い緑、紫など強めのカラーを要所で使いながら、背景や小物に薄めのパステル調を合わせると、当時の華やかさとレトロさが同時に表現できます。着物と洋装がミックスされる場合は、和服部分を落ち着いた色にしておきつつ、エプロンやリボン、カーテンなどにアクセントカラーを取り入れると、“和”と“洋”のコントラストがより引き立ちます。
大正ロマンの世界観を演出するには、カフェやサロンのような空間に和服姿の人物が集い、紅茶や洋菓子を楽しむシーンが象徴的です。大正ロマンのイラスト例のように、洋風のティーカップや椅子、レースカーテンなどを背景に配置しながら、人物の着物や帯に大正らしい色柄を加えるとよいでしょう。
ほかにも、ポスター風の装飾、雑誌の表紙風のデザイン、ジャズやレコードなどをさりげなく取り入れると、当時芽生えた大衆文化を感じさせることができます。大胆な柄の着物や髪飾り、外出時にはハイカラな帽子やショールなど、洋風アレンジが随所に混ざるのが大正ロマンならではの魅力です。
昭和時代は、戦後から高度経済成長期を経て1980年代に至るまで、人々の暮らしや街並みに独特の温かみと活気が感じられる時代です。ノスタルジーあふれる昭和レトロでは、当時のファッションやインテリア、街並みなどを細かく再現することが大切です。
昭和レトロの特徴は、懐かしさと活気を同時に感じさせる点です。古き良き商店街や、柱時計、丸いポスト、ダイヤル式電話などのアナログなアイテムが象徴的なモチーフとして活躍します。当時はテレビや冷蔵庫などの家電が急速に普及していた時代でもあり、どこか手作り感や素朴さのある街並みや生活雑貨を取り入れることで、昭和独特のあたたかさが表現できます。
昭和レトロの配色では、メインカラーに赤や青などのはっきりした原色を選び、周囲をやわらかいパステルカラーやベージュ系でまとめるのが特徴です。鮮やかさと郷愁が程よく混ざり合う昭和レトロらしい色調が表現できます。実際に、昭和当時のポスターや看板、レコードジャケットなどを参考にすると、原色やパステルカラーが組み合わせられた、カラフルで目を引く配色が多く使われています。また、スクリーントーンのような質感を背景やイラストの一部に取り入れると、当時の漫画や雑誌を彷彿とさせるレトロ感が一層高まります。
昭和レトロを描く際には、丸ポストや「たばこ」「駄菓子屋」などの看板、古めかしい商店や家電製品がある街角を背景に入れると、時代の雰囲気が一目で伝わりやすくなります。ファッション面では、男性の角刈りや七三分け、女性のポニーテールやおかっぱ髪など、昔ながらの髪型を取り入れるだけでも昭和らしさがぐっと深まります。
また、女の子の制服やスカートは、丈がやや長めでシンプルなデザインにすることで、素朴かつかわいらしい印象を演出できます。街中や背景に映画のポスターや歌謡曲のチラシなどを貼るのも、昭和の大衆文化を感じさせる効果的なポイントです。
1990年代から2000年代にかけての平成時代は、バブル経済終焉後に急速に広まったデジタル文化や、ファッション・サブカルチャーの多様化が特徴的です。カラフルでポップな要素を取り入れながらも、どこか懐かしさを感じさせる「平成ポップ」は、ゲームや音楽、アイドル文化などの影響を受け、鮮やかで自由な表現が魅力です。
平成初期から中期にかけては、アナログとデジタルが混在した時代です。携帯電話(ガラケー)や初期のパソコン、ゲーム機などのデジタルアイテムが次々と登場し、若者文化や音楽・ファッションにも大きな影響を与えていました。ローラーブレードやヘッドフォン、ウォークマン(携帯型音楽プレーヤー)を持ち歩くなど、個性的でポップなスタイルが当時の若者像として定着しました。女子高生ファッションや派手なメイク・アクセサリーなど、キッチュでカラフルな雰囲気も「平成ポップ」を語る上で欠かせない要素です。
平成ポップな配色の大きな特徴は、淡いパステルカラーとビビッドカラーを組み合わせる点です。ピンクや水色、ラベンダーなどの柔らかい色をベースにしつつ、差し色として蛍光ピンクやネオンイエローなどを取り入れると、当時の明るく未来的なムードが再現できます。背景や星形のモチーフには大胆な配色を使い、全体的にポップで楽しげな印象を与えると平成らしさがアップします。
ローラースケートやウォークマン、CDプレーヤーといったデジタルアイテム、カラフルなお菓子、派手な色のアクセサリーやヘアスタイルなどが典型的な平成ポップのモチーフです。ファッション面では、ルーズソックスやサラサラの茶髪、高めのポニーテール、ヘッドフォンを首にかけるスタイルなど、当時人気だった要素を取り入れるだけで、一気に平成の空気感が高まります。さらに、雑誌やテレビ番組から生まれた流行語やアイドル文化も参考にすると、より懐かしくキュートな世界観を演出できるでしょう。
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オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
オンラインであっても、対面型の教室と同じように学ぶことができます。
インターネット・カメラ機能のある端末1台
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