
人物・キャラクターの描き方
初心者も簡単!動きのあるポーズのイラストの描き方
動きのあるポーズを描くポイント コントラポストを取り入れる コントラポストとは、古代の彫刻を作るときから使われてきた考え方で、体重をどちらかの足に偏らせることで、美しい姿勢やポーズを作る手法です。 ポイントは2つあります。体の重心を片足に寄せること、そして肩と腰の傾きを逆向きにすることです。人の体は…
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セーラー服は、学生服のイラストの中でも特に人気のあるモチーフです。描くときにいちばん意識したいのは、セーラーカラーと呼ばれる大きな襟です。この襟は、体に密着した服の一部というより、肩の上に載せられた一枚の布に近い作りをしています。首まわりの決まった位置だけで縫い留められているため、体の丸みにぴったり沿うのではなく、背中側では平らな四角形、前側では胸元へ向かう深いV字として、比較的まっすぐな線で構成されています。
この構造を知っておくと、襟の縁を体の曲線に合わせて丸めすぎず、肩や背中からわずかに浮くような線で描けるようになり、襟の下に細い影を落とすだけで、布が一枚乗っているという説得力が生まれます。

また、セーラー服は胸元が大きく開いたデザインのため、そこを覆う胸当てや、スカーフ、リボンといった装飾が顔のすぐ近くに集まります。顔まわりに視線を集めやすいパーツが多いということは、見る人の目が自然とキャラクターの表情に向かうということでもあり、イラストとしての見せ場を作りやすい部分だといえます。
さらに、大きな襟やリボンは、限られた位置でしか体に固定されていない分、風や体の動きにあわせて縁が自由に動きます。そのため、動きのあるポーズを描くときは、襟先やリボンの先端に動きを持たせるだけで、画面全体に躍動感を出しやすくなります。
セーラー服は、いくつかのパーツが組み合わさってできています。首まわりを覆うセーラーカラー、その縁を彩るセーラーテープと呼ばれるライン、胸元を隠す胸当て、そして胸元で結ばれるスカーフやリボンとその留め具、後ろ側のファスナーです。
これらのパーツが首元に集まっているため、色や本数を少し変えるだけで、キャラクターの印象を大きく描き分けることができます。スカーフの結び方やリボンの形、セーラーテープの本数を工夫するだけで個性を出しやすいのは、パーツが顔の近くに集中しているからこそです。
ただし、学校や設定によって襟の深さやパーツのバランスは細かく異なります。実物の写真や資料をよく観察し、布の重なり方やシワの入り方も確認しておくと、描くときに迷いにくくなります。
他の制服を表現するときは、制服のイラストの描き方の記事もあわせて参考にしてください。
参考記事:初心者も簡単!制服のイラストの描き方
セーラー服のアタリを取るときは、まず体の向きに合わせた中心線を引くことから始めます。服は平らな紙に貼りついているのではなく、立体的な体を包んでいるものだからです。この中心線がないと、左右の襟の幅がそろわなかったり、胸元の位置がずれたりして、不自然な見た目になってしまいます。
中心線を基準にして、襟は三角、胴体は四角い箱というように、大まかな立体としてシルエットを捉えていきます。セーラー服を四角柱や円柱のような単純な形の集まりとして考えると、肩の傾きや体の奥行きをつかみやすくなります。このとき、襟の下に隠れているスカーフなどもアタリとして描いておくと、あとで線画にするときに迷わずにすみます。
服の仕組みが分かりにくいと感じるときは、正面や横、後ろなど、いろいろな向きから見た図を一度描いてみましょう。布がどのように体を覆っているのかという構造が、見比べることでつかみやすくなります。

アタリをもとに、線画を描いていきます。まずは大きな襟から描き始めるのがおすすめです。襟は首の付け根や肩の骨の上に乗っているため、上半身全体の基準になり、骨格の位置をつかみやすいからです。襟の位置がずれると、その下にある胸当てやスカーフの位置もすべて崩れてしまいます。
襟は、両方の肩先と胸元の中心を結ぶ大きな三角形をイメージして、その中に左右の線を収めていきます。肩の幅に対して襟が小さすぎると首が詰まって見え、大きすぎると肩から落ちそうな違和感が出てしまうため、体とのバランスを見ながら調整してください。

襟の形が決まったら、胴体の部分を描き進めます。セーラー服の多くは厚みのあるしっかりとした生地でできているため、Tシャツのように体の凹凸に沿ってぴったりと密着することはありません。胸の頂点で押し出された布は、ウエストを絞ることなく、そのまま真下へまっすぐ落ちていきます。この、体の丸みを追いかけずにまっすぐ落ちる線こそが、セーラー服らしいシルエットを作っています。
このとき、胸から落ちる前側の線だけでなく、背中側の線もあわせて描くと、体に厚みがあることが伝わり、イラストに立体感が生まれます。

最後にスカーフを描き加えます。スカーフは首の後ろをぐるりと回って胸元で結ばれているため、首に隠れて見えない部分のつながりも頭の中で想像しながら描くことが大切です。見えない部分までつながっていることを意識すると、布が実際に首に巻きついているという説得力が生まれます。また、結んだスカーフの左右の形や長さを、あえて少しだけ非対称に崩してみましょう。重力や体の動きによって布は左右均等には落ちないため、わずかな崩れを加えることで、より自然な仕上がりになります。

線画が完成したら、色を塗っていきます。ここでは、白と紺を組み合わせた昔ながらの配色で進めます。
このとき、絵の具をそのまま塗ったような鮮やかすぎる色ではなく、彩度を少し抑えた落ち着いた色を選びましょう。実際の布は、光を吸収したり、繊維の向きによっていろいろな方向へ反射したりしているため、はっきりとした原色に見えることはほとんどありません。彩度を少し抑えることで、布らしいしっとりとした質感が出て、画面全体にもなじみやすくなります。

襟にセーラーテープを描き込むと、全体の印象が引き締まります。形をしっかり決めておきたい場合は、線画の段階で描いておいても構いません。

セーラー服の色数は、白や黒、紺といった落ち着いた色を中心に、3色程度に抑えるとまとまりやすくなります。色数が増えすぎると、キャラクターの顔よりも服のほうへ目が向いてしまうため、配色のバランスに注意しながら進めてください。

正面は、体の厚みが分かりにくく、平面的になりやすい向きです。三角の襟と四角い胴体という基本の形を意識しながら、首の後ろへ回り込む襟の厚みを描き入れましょう。胸当ても、平らな板のように描くのではなく、胸のゆるやかなカーブに沿ってわずかに浮いているように見せると、立体感が出ます。
スカーフも、首という円柱に巻きついていることを意識して、胸元に軽い影を落とすように塗ると、正面からでも奥行きが感じられる仕上がりになります。

横から見ると、服が体の厚みをどう包んでいるかがはっきりと分かります。襟の前側は、胸のふくらみに沿って胸元へ向かって斜めに下がり、後ろ側は、背中の比較的平らな面に沿ってまっすぐ下に垂れるように描きます。
スカーフは、結び目に厚みがあるぶん、少し前に突き出します。見える部分がひし形に近い立体になることをイメージすると描きやすくなります。
胴体を描くときは、胸の頂点から真下に落ちる前側の線と、肩甲骨の丸みを拾ってわずかに膨らんだ背中側の線を意識してください。この前後の線の違いが、体と服のあいだにできるすき間を表現し、体の厚みを伝えてくれます。

後ろ姿では、背中を大きく覆う四角い襟のシルエットが主役になります。このシルエットを歪みなく描くために、まずは図形でアタリを取りましょう。
両肩を結ぶラインと、襟の裾のラインをつなげて、きれいな台形をイメージします。この二本のラインが平行からずれてしまうと、服が片方にねじれて着崩れたような印象になってしまうため、まずは台形で全体のバランスを固定するのがポイントです。
さらに、首の付け根から両肩の先、そして襟の裾の中心へと向かう三角形を意識して、肩まわりを描いていきます。人の背中はゆるやかに丸みを帯びているため、この三角形にもわずかな傾斜をつけると、平面的にならず、布が背中の丸みに沿って自然に垂れ下がっているような後ろ姿になります。

襟の縁にあるセーラーテープは、一般的に1本から3本でデザインされます。この本数によって、見る人に与える印象は大きく変わります。線を3本に増やすと、胸元に視覚的な情報が集まるため、きっちりとした規律正しい印象になります。反対に、ラインを1本にしたり、あえてなくしたりすると、余白が増え、おっとりとした柔らかい印象や、すっきりとした現代的な雰囲気を出すことができます。
後ろ襟の形も、角を丸くして優しい印象にしたり、先端を尖らせてシャープな印象にしたりと、好みに合わせてアレンジできます。

胸元を飾るスカーフやリボンは、顔まわりの印象を大きく左右する重要なパーツです。種類によって立体感や影の出方が異なるため、それぞれの特徴を意識して描き分けると、キャラクターの個性がより伝わります。
正方形の布を折りたたんで使う三角タイは、結び目の下に布が重なり、空気を含んだ豊かなふくらみが生まれます。このボリュームが胸元に柔らかな影を作り、華やかな印象を与えます。一方、細い帯状のバータイは布の重なりが少ないため、ボリュームが出にくく、縦の直線的なラインが強調されます。知的で落ち着いた雰囲気を出したいときに向いていて、描くときはシワを少なめにし、影もシャープに入れるとまとまります。
最初から形が作られているリボンや、ストラップで留めるタイプのリボンを選ぶことでも、キャラクターの性格や学校の雰囲気を描き分けることができます。

冬服と夏服を描き分けるときは、袖の長さだけでなく、生地の厚みによってシワの出方が変わることを意識しましょう。
冬のセーラー服に使われる厚手のウールなどの生地は、重くて硬いため、体の動きに追従しにくく、シワは大きく、数も少なくなります。肩や袖のラインも、カッチリとした硬いシルエットになりやすいのが特徴です。
一方、夏服に使われる薄手の生地は軽いため、体の動きに合わせてよくたわみ、細かく複雑なシワが寄りやすくなります。また、軽い生地は風の影響も受けやすいため、裾や袖口を少し体から浮かせるように描くと、夏らしい軽やかな空気感が出せます。
参考記事:初心者も簡単!服のシワの描き方

セーラー服の上にセーターやカーディガンを重ねるときは、どちらの場合も、セーラー服の襟をニットの外側に出して描くのが基本です。襟を中に押し込んでしまうと、首まわりに布が溜まってゴワゴワし、首が太く短く見える原因になります。襟を外に出すことで、セーラー服の直線的な襟とニットの柔らかい質感が重なり、すっきりとした重ね着になります。
カーディガンの前を少し開けて、中の胸当てやスカーフをのぞかせると、衣服が重なっていることによる奥行きが感じられ、より魅力的な着こなしになります。

プリーツスカートでアレンジするときは、まずは基本のスカートの形を描き、そこにヒダを加えていきます。セーラー服のスカートは、中心にある一番大きなヒダ、前箱ヒダから、左右に向かって細かいヒダが流れていく形が多く見られます。
参考記事:初心者も簡単!スカートのイラストの描き方

ヒダは、山折りと谷折りが交互に並ぶことで立体的な形になります。谷折りの内側には光が届きにくいため影になり、山折りの面は光を受けて明るく見えます。この明暗を縦のストライプとして交互に並べていくことで、布が折りたたまれている厚みが自然に伝わります。裏地の色が表と違う場合は、めくれた部分だけ色を変えると、より立体的なスカートになります。

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セーラー服の構造から、基本の描き方、セーラー服のデザインのアレンジ方法、夏服・冬服の描き分けなど、セーラー服のイラストの描き方について基本から応用まで講師とやりとりしながら練習できます。


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