
特殊効果・テクニック
初心者も簡単!サイバーイラストの描き方
サイバーイラストの魅力や特徴 サイバー感とは? サイバー感とは、コンピュータやインターネットが作り出す仮想空間、テクノロジー、近未来を連想させる雰囲気や表現のことです。SFの世界観の中でも、機械と光、デジタルの情報が入りまじったイメージです。 サイバーらしく描きたいときに大切なのは、見た人が一目で未…
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レイヤーとは、イラストを描くときに使う透明なフィルムのようなものです。デジタルでイラストを描くときは、この透明なフィルムを何枚も重ねて一枚の作品を作ります。
レイヤーは下から上へと順番に重なっていく仕組みになっています。なぜ透明なフィルムを何枚も重ねる必要があるのかというと、あとから修正をしやすくするためです。
たとえば、人物と背景を同じ紙に描いてしまうと、人物の形を直したいときに背景まで一緒に消えてしまいます。フィルムを分けておけば、人物の形だけを直すことができます。これがデジタルイラストにおいてレイヤーを使う最大の理由です。
参考記事:【アイビスペイント】レイヤーの使い方

レイヤーには大きく分けて、ラスターレイヤーとベクターレイヤーの2種類があります。
ラスターレイヤーは、色がついた小さな四角い点であるピクセルがたくさん集まってできているレイヤーです。絵の具で描くように色を塗ったり、複雑な色の変化を作ったりするのに向いています。ただし、小さな点の集まりなので、絵を大きく引き伸ばすと点が目立ってしまい、線がぼやけたりガタガタになったりする性質があります。
ベクターレイヤーは、点と点を結ぶ線や位置をコンピューターの計算によって作っているレイヤーです。計算で形を保っているため、どれだけ絵を大きく引き伸ばしても線がぼやけず、きれいな形を保つことができます。そのかわり、絵の具のように色を塗りつぶしたり、色をぼかしたりする作業には向いていません。
そのため、くっきりとした線を引くときはベクターレイヤーを使い、色を塗るときはラスターレイヤーを使うというように、それぞれの特徴にあわせて使い分けることが大切です。
イラストを描き始める前に、レイヤーを新しく作る、いらなくなったレイヤーを消す、複数のレイヤーをまとめるフォルダを追加する、といった基本の動きを確認しておく必要があります。使うソフトによってボタンの場所は異なります。

アイビスペイントというソフトを使う場合、プラスの形をしたボタンを押すと新しいレイヤーを作ることができます。その隣にあるボタンを押すと、フォルダを追加したり、レイヤーを複製したり、ベクターレイヤーを追加したりできます。ゴミ箱の形をしたボタンを押すと、選んでいるレイヤーを消すことができます。
参考記事:【アイビスペイント】レイヤーの使い方
パーツごとにレイヤーを分けて描くことで、イラストの一部だけを直す作業がとても楽になります。髪の毛の色だけを変えたいときや、線からはみ出した色だけを消したいとき、すべてのパーツが同じレイヤーにあると、ほかの部分まで色が混ざったり消えたりして不自然になってしまいます。
レイヤーを分けていれば、直したい部分だけを安全に修正できます。また、色を塗るときも、下塗りをしたレイヤーの形に合わせて上のレイヤーを制限するクリッピング機能を使うことで、色がはみ出さなくなります。

レイヤーの重なる順番を入れ替えることで、絵の中で手前にあるものと奥にあるものを正しく表現できます。上のレイヤーに描いたものは手前に、下のレイヤーに描いたものは奥に見えます。
アイビスペイントでは、レイヤーの右端にある三本線のマークを押しながら上下に動かすことで、重なる順番を変えることができます。

レイヤーの左端にある目の形をしたアイコンを押すと、そのレイヤーを見えなくしたり、再び見えるようにしたりできます。
人の体を描くときの骨組みであるアタリを描いたレイヤーは、線画が完成したあとには必要ありません。このとき、アタリのレイヤーを非表示にすることで、完成した線画だけをきれいに確認できます。また、色を調整するために合成モードを使ったときも、その効果がある場合とない場合を見比べるためにもこの機能を使います。

色が濃すぎたり、線が目立ちすぎたりするときは、レイヤーの不透明度を変えることで自然な仕上がりに近づけることができます。不透明度の数値を下げていくと、そのレイヤーは少しずつ透明になり、下にあるレイヤーが透けて見えるようになります。
たとえば、アタリの線を薄くしてその上からきれいな線をなぞりたいときや、影の色が濃すぎるときに透明度を下げて周囲の色となじませるときに役立ちます。

レイヤーは大きく分けて、アタリ、線画、色塗りの三つの段階で分けるのが基本です。さらにその中で細かく分けることで、あとの調整がやりやすくなります。なぜ細かく分けるかというと、光の当たり方や物の重なりを正確に表現するためです。
線画のレイヤーは、パーツが重なる部分や、あとから形を直したい部分ごとに分けます。手前にあるものと奥にあるもののレイヤーを分けておくと、重なっている部分の線を消すときに、残したい線まで消してしまう失敗を防ぐことができます。これにより、物と物の前後の関係がはっきりとし、立体感のある自然な絵になります。
色塗りのレイヤーは、肌、髪、服など、色や素材が違うパーツごとに分けます。布と金属では光の反射のし方が違うため、同じレイヤーで塗ってしまうと質感の違いを表現するのが難しくなります。パーツごとにレイヤーを分けることで、それぞれに合った光や影の描き方ができ、よりリアルな立体感を作ることができます。
影を塗るときは、新しくレイヤーを作り、合成モードという機能から乗算を選びます。乗算を使うと、下にある本来の色を生かしたまま自然な暗い色を重ねることができます。影が濃すぎると不自然な立体感になるため、不透明度を調整してちょうどいい濃さを探ります。
ハイライトを塗るときも新しいレイヤーを作ります。合成モードからスクリーンやオーバーレイ、ソフトライトなどを選ぶことで、光が当たって輝いている様子を表現できます。光の強さも不透明度で調整し、物の形に沿って自然な光が入るようにします。
レイヤーの合成モードを使うと、下にあるレイヤーの色と上のレイヤーの色を計算して混ぜ合わせることができ、思い通りの色合いを作り出せます。

ポイントは、同じ色を乗せても、選ぶモードによって結果がまったく変わることです。画像は、同じイラストに同じ水色をそれぞれのモードで重ねた比較です。暗くなるもの、白く飛ぶもの、あざやかになるものと、これほど差が出ます。それぞれのモードが色をどう計算しているのかを知っておくと、目的に合わせて迷わず選べるようになります。

通常モードは、選んだ色がそのまま出ます。下の色とは混ざらず、上から絵の具を置くのと同じ状態です。
乗算モードは、下の色と上の色を掛け合わせるため、必ず下の色より暗くなります。色のついたセロハンをイラストに重ねたような状態と考えると分かりやすいです。

乗算モードは影を塗るときによく使われます。光が遮られてできる影を塗るときによく使うのは、ただ暗くなるだけでなく、下に塗った肌や髪の色味を残したまま暗くなるからです。グレーで直接影を塗ると色がにごりますが、乗算なら元の色の関係を保ったまま自然な影色が作れます。
水色を乗算で重ねると全体が青みがかった影の中にあるような色になり、影色の表現にそのまま使えます。

スクリーンモードは乗算の逆で、必ず下の色より明るくなります。暗い部屋でスライドを重ねて映すように、光を足し算していくイメージです。

スクリーンモードでは、光が強く当たっている部分や、ハイライトの表現に向いています。下記の画像の例では、水色をスクリーンで重ねたあと、レイヤーの不透明度を100%から70%に下げて効果の強さを調整しています。
合成モードは不透明度とセットで使うのが基本で、モードで効果の種類を決め、不透明度で効果の量を決めると考えると扱いやすくなります。

加算発光モードは、下の色に上の色の明るさをそのまま足すため、スクリーンよりさらに強く光ります。明るい部分は白に近く飛ぶほどの効果があるので、魔法の光や宝石、金属のきらめきなど、自ら光を放っているものの表現に向いています。

画像のように白く飛びすぎたときは、不透明度を60%前後まで下げて光の強さを整えます。また、不透明度を40%ほどまで大きく下げて全体にうっすら乗せると、画面全体の色味を明るい方向へ調整する使い方もできます。

参考記事:【アイビスペイント】ブレンドモードの使い方(乗算・加算発光・オーバーレイ)
オーバーレイモードは、下の色が明るい場所にはスクリーンのように働いてより明るく、暗い場所には乗算のように働いてより暗くする、2つの性質を併せ持ったモードです。明暗の差が広がることで画面が引き締まり、色もあざやかに見えるようになります。

画像の比較でも、他のモードとちがって明るさを保ったまま色だけが鮮明に変化しているのが分かります。仕上げの段階で絵全体の色合いを整えたり、鮮やかさを足したりするときに使うと効果的です。

参考記事:【アイビスペイント】ブレンドモードの使い方(乗算・加算発光・オーバーレイ)
クリッピングは、一つ下にあるレイヤーに描かれている範囲にだけ色を表示させる機能です。はみ出した部分は見えなくなるため、ベースの色を塗ったあと、その形から絶対にはみ出さずに影や模様を描き込みたいときにとても便利です。線画の色を部分的に変えて周りとなじませたいときにも使えます。

マスク機能は、レイヤーに描いたものを消しゴムで消すのではなく、一時的に見えなくする機能です。消しゴムで消してしまうと元に戻すのが大変ですが、マスクを使えば見えなくしているだけなので、あとから何度でもやり直すことができます。細かい部分を微調整して自然な形を作りたいときに欠かせない機能です。ただし、使っているソフトによってはマスク機能がない場合もあります。現在のアイビスペイントにはこの機能は備わっていません。
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レイヤーの基本やレイヤー機能の基本操作、活用方法など、レイヤーの使い方を基本から応用まで講師とやりとりしながら練習できます。

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