
特殊効果・テクニック
初心者も簡単!デジタル水彩イラストの描き方
この記事では、水彩らしさを引き出すブラシの使い分けから、ふんわりとした質感を高める塗り方のポイント、そしてアタリから仕上げまでの具体的な手順を分かりやすく解説します。デジタルならではの便利機能を活用して、魅力的な水彩イラストに挑戦してみましょう。 水彩イラストに使う機能 デジタルイラストで水彩らしさ…
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レイヤーとは、イラストを描くときに使う透明なフィルムのようなものです。デジタルでイラストを描くときは、この透明なフィルムを何枚も重ねて一枚の作品を作ります。
レイヤーは下から上へと順番に重なっていく仕組みになっています。なぜ透明なフィルムを何枚も重ねる必要があるのかというと、あとから修正をしやすくするためです。
たとえば、人物と背景を同じ紙に描いてしまうと、人物の形を直したいときに背景まで一緒に消えてしまいます。フィルムを分けておけば、人物の形だけを直すことができます。これがデジタルイラストにおいてレイヤーを使う最大の理由です。
参考記事:【アイビスペイント】レイヤーの使い方

レイヤーには大きく分けて、ラスターレイヤーとベクターレイヤーの2種類があります。
ラスターレイヤーは、色がついた小さな四角い点であるピクセルがたくさん集まってできているレイヤーです。絵の具で描くように色を塗ったり、複雑な色の変化を作ったりするのに向いています。ただし、小さな点の集まりなので、絵を大きく引き伸ばすと点が目立ってしまい、線がぼやけたりガタガタになったりする性質があります。
ベクターレイヤーは、点と点を結ぶ線や位置をコンピューターの計算によって作っているレイヤーです。計算で形を保っているため、どれだけ絵を大きく引き伸ばしても線がぼやけず、きれいな形を保つことができます。そのかわり、絵の具のように色を塗りつぶしたり、色をぼかしたりする作業には向いていません。
そのため、くっきりとした線を引くときはベクターレイヤーを使い、色を塗るときはラスターレイヤーを使うというように、それぞれの特徴にあわせて使い分けることが大切です。
イラストを描き始める前に、レイヤーを新しく作る、いらなくなったレイヤーを消す、複数のレイヤーをまとめるフォルダを追加する、といった基本の動きを確認しておく必要があります。使うソフトによってボタンの場所は異なります。

アイビスペイントというソフトを使う場合、プラスの形をしたボタンを押すと新しいレイヤーを作ることができます。その隣にあるボタンを押すと、フォルダを追加したり、レイヤーを複製したり、ベクターレイヤーを追加したりできます。ゴミ箱の形をしたボタンを押すと、選んでいるレイヤーを消すことができます。
参考記事:【アイビスペイント】レイヤーの使い方
パーツごとにレイヤーを分けて描くことで、イラストの一部だけを直す作業がとても楽になります。髪の毛の色だけを変えたいときや、線からはみ出した色だけを消したいとき、すべてのパーツが同じレイヤーにあると、ほかの部分まで色が混ざったり消えたりして不自然になってしまいます。
レイヤーを分けていれば、直したい部分だけを安全に修正できます。また、色を塗るときも、下塗りをしたレイヤーの形に合わせて上のレイヤーを制限するクリッピング機能を使うことで、色がはみ出さなくなります。

レイヤーの重なる順番を入れ替えることで、絵の中で手前にあるものと奥にあるものを正しく表現できます。上のレイヤーに描いたものは手前に、下のレイヤーに描いたものは奥に見えます。
アイビスペイントでは、レイヤーの右端にある三本線のマークを押しながら上下に動かすことで、重なる順番を変えることができます。

レイヤーの左端にある目の形をしたアイコンを押すと、そのレイヤーを見えなくしたり、再び見えるようにしたりできます。
人の体を描くときの骨組みであるアタリを描いたレイヤーは、線画が完成したあとには必要ありません。このとき、アタリのレイヤーを非表示にすることで、完成した線画だけをきれいに確認できます。また、色を調整するために合成モードを使ったときも、その効果がある場合とない場合を見比べるためにもこの機能を使います。

色が濃すぎたり、線が目立ちすぎたりするときは、レイヤーの不透明度を変えることで自然な仕上がりに近づけることができます。不透明度の数値を下げていくと、そのレイヤーは少しずつ透明になり、下にあるレイヤーが透けて見えるようになります。
たとえば、アタリの線を薄くしてその上からきれいな線をなぞりたいときや、影の色が濃すぎるときに透明度を下げて周囲の色となじませるときに役立ちます。

レイヤーは大きく分けて、アタリ、線画、色塗りの三つの段階で分けるのが基本です。さらにその中で細かく分けることで、あとの調整がやりやすくなります。なぜ細かく分けるかというと、光の当たり方や物の重なりを正確に表現するためです。
線画のレイヤーは、パーツが重なる部分や、あとから形を直したい部分ごとに分けます。手前にあるものと奥にあるもののレイヤーを分けておくと、重なっている部分の線を消すときに、残したい線まで消してしまう失敗を防ぐことができます。これにより、物と物の前後の関係がはっきりとし、立体感のある自然な絵になります。
色塗りのレイヤーは、肌、髪、服など、色や素材が違うパーツごとに分けます。布と金属では光の反射のし方が違うため、同じレイヤーで塗ってしまうと質感の違いを表現するのが難しくなります。パーツごとにレイヤーを分けることで、それぞれに合った光や影の描き方ができ、よりリアルな立体感を作ることができます。
影を塗るときは、新しくレイヤーを作り、合成モードという機能から乗算を選びます。乗算を使うと、下にある本来の色を生かしたまま自然な暗い色を重ねることができます。影が濃すぎると不自然な立体感になるため、不透明度を調整してちょうどいい濃さを探ります。
ハイライトを塗るときも新しいレイヤーを作ります。合成モードからスクリーンやオーバーレイ、ソフトライトなどを選ぶことで、光が当たって輝いている様子を表現できます。光の強さも不透明度で調整し、物の形に沿って自然な光が入るようにします。
レイヤーの合成モードを使うと、下にあるレイヤーの色と上のレイヤーの色を計算して混ぜ合わせることができ、思い通りの色合いを作り出すことができます。

通常モードは、選んだ色がそのまま出ます。 乗算モードは、下にある色よりも暗い色になります。光が遮られてできる影を塗るときによく使います。

スクリーンモードは、下にある色よりも明るい色になります。光が強く当たっている部分を描くときに向いています。
参考記事:

加算や発光のモードは、下の色をさらに強く光らせる効果があります。魔法の光や宝石など、自ら光を放っているような表現を作るときに使います。
参考記事:【アイビスペイント】ブレンドモードの使い方(乗算・加算発光・オーバーレイ)

オーバーレイモードは、明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くする効果があります。絵全体の色合いを整えたり、鮮やかさを足したりするときに使います。
参考記事:【アイビスペイント】ブレンドモードの使い方(乗算・加算発光・オーバーレイ)

クリッピングは、一つ下にあるレイヤーに描かれている範囲にだけ色を表示させる機能です。はみ出した部分は見えなくなるため、ベースの色を塗ったあと、その形から絶対にはみ出さずに影や模様を描き込みたいときにとても便利です。線画の色を部分的に変えて周りとなじませたいときにも使えます。

マスク機能は、レイヤーに描いたものを消しゴムで消すのではなく、一時的に見えなくする機能です。消しゴムで消してしまうと元に戻すのが大変ですが、マスクを使えば見えなくしているだけなので、あとから何度でもやり直すことができます。細かい部分を微調整して自然な形を作りたいときに欠かせない機能です。ただし、使っているソフトによってはマスク機能がない場合もあります。現在のアイビスペイントにはこの機能は備わっていません。
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