
パース・背景の描き方
初心者も簡単!シンプルでおしゃれな背景の描き方
この記事では、イラスト初心者の方でもすぐに実践できる、シンプルでおしゃれな背景の作り方をご紹介します。 参考記事:初心者も簡単!背景のイラストの描き方 図形を配置するだけの背景の描き方 丸・三角・四角などの単純な図形を使うだけで、デザイン性の高い背景が作れます。 メンフィス柄風に図形を散らす 幾何学…
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ファンタジー風の背景とは、現実には存在しない、幻想的な風景のことです。魔法や剣が存在したり、古代遺跡や空中に浮かぶ都市があったりと、見る人を惹きつける不思議な世界観が大きな特徴です。

もしアイデアが思いつかない場合は、実在する風景や建物を参考に、少し大げさに表現するだけでも、ぐっとファンタジーらしい雰囲気を出すことができます。
ここでは、ファンタジーの世界でよく描かれる代表的なテーマを3つの系統に分けてご紹介します。
神秘的な自然や壮大な風景は、ファンタジーの王道です。代表的なテーマに、空に浮かぶ島、光が差し込む森、神秘的な泉などがあります。

空に浮かぶ島を描くときは、バランスを特に意識しましょう。大きな島は1〜3つ程度に抑えると、画面全体が安定します。

森や泉を描くときは、手前・メイン・奥の3つの層を意識すると、背景に立体感が生まれやすくなります。

木々の隙間から光が差し込むような表現を加えると、明暗のコントラストが生まれ、より雰囲気のある背景になります。
建築・都市系の背景イラストでは、独特なデザインの建物や街並みにより、ファンタジーな世界観を強く表現できます。代表的なテーマとしては、魔法学校、空中都市、水上都市などがあります。

魔法学校(西洋風の場合)を描く場合は、建物は左右対称を意識して描くと、荘厳な雰囲気が出ます。整いすぎていると感じたら、人物や小物などを配置して、少しバランスを崩してみましょう。

空中都市を描く場合、メインの建物を中央に大きく配置すると迫力が出ます。中心から外側へ街並みが広がるように描くと、全体のバランスが取りやすくなります。

水上都市を描く場合、建物と水面の境目がはっきりと分かる構図を心がけましょう。ゴンドラのような水上の乗り物を描き加えると、よりファンタジーの雰囲気になります。
魔法・異世界系のファンタジー風背景では、魔法の存在を象徴するモチーフを使うことで、一目でファンタジーだと伝えることができます。代表的なテーマには、魔法陣が描かれた広場、異世界への扉などがあります。

魔法陣を描く場合は、魔法陣を少し発光させるように描くと、神秘的な雰囲気が加わり、イラストの魅力がぐっと高まります。魔法陣の描き方は、初心者も簡単!ファンタジー衣装の描き方の記事も確認してください。

異世界への扉を描く場合は、どんな世界観に繋がる扉なのか、イメージを膨らませることが大切です。例えば、古代遺跡なら石造りで少し崩れた扉、近未来なら電子的なワープゲート、というように自由にデザインしてみましょう。
ここからは、ファンタジーな背景イラストの具体的な描き方を手順ごとに解説します。今回は「古代の遺跡にある異世界への扉」をテーマに、西洋風の世界観で描いていきましょう。
まず、イラストの骨格となる構図を描きます。

ファンタジー背景では、メインのモチーフを中央に配置する「日の丸構図」が力強く、テーマを伝えやすいので効果的です。今回は日の丸構図で、「古代の遺跡にある異世界への扉」というテーマを表現していきます。
構図が決まったら、アタリを描いていきます。

西洋風の遺跡をイメージし、扉の形は左右対称にしましょう。周りに生い茂る植物なども大体の位置を決めておきます。
アタリが描けたら、線画の工程に進みます。

まず、メインとなる扉から描いていきましょう。今回は古代遺跡のイメージなので、「左右対称ツール」などの便利な機能を使うと効率的です。柱やアーチ、石積みの質感を意識しながら、全体の形を描いていきます。

全体の形が描けたら、あえて左右非対称になるように部分的に欠けさせたり、ヒビや傷を描き加えたりしましょう。ヒビや傷を描き加えることで、長い年月を経て風化した建物らしいリアリティが生まれます。

次に、扉の装飾をデザインします。こちらも左右対称を基本とし、重厚感のある模様を描き込みましょう。扉を少し開けて向こう側を覗かせると、イラストに「この先はどうなっているんだろう?」という臨場感が生まれます。

最後に植物を描き足したら線画は完成です。植物は、後の着彩で色を塗りやすいように「レイヤー」を分けておきましょう。レイヤーとは、透明なシートを重ねるように描けるデジタルイラストの機能です。アイビスペイントのレイヤー機能については、こちらの記事も確認してください。
ここから、ファンタジーな背景イラストに色を塗っていきます。

まずは全体に基本となる色ベースカラーを置いていきます。今回は遺跡の雰囲気に合わせ、クリーム系の色を塗ります。

植物や空など、パーツごとにレイヤーを分けて色を置いておくと、後の作業が楽になります。

左上から光が当たっていると想定し、影になる部分を塗っていきます。石造りの建物なので、四角いブロックを意識してカクカクとした影を付けると、本物の遺跡らしく見えます。

黒い線画が背景から浮いて見える場合、線画の色を周りの色に馴染ませます。今回は、建物の色より少し暗い茶系の色に変更しました。

背景とキャラクターを馴染ませるため、全体にうっすらと影を描き込みます。奥にある空や木は少し白っぽく(彩度を低く)すると、空気感が表現でき、奥行きが出ます。

さらに、建物に苔を生やしたり、汚れたような質感を加えたりすると、より深みが増します。このとき、一番見てほしい「扉」から視線が逸れないよう、装飾はやりすぎないように注意しましょう。
最後に、イラスト全体の仕上げ作業を行います。

扉から異世界の空気が漏れ出しているような、幻想的な光を描き加えていきます。

幻想的な光を描くときは、エフェクトが描けるブラシも使ってみましょう。

光を描いたレイヤーを複製し、描画モードを「加算(発光)」などに変更してみましょう。
描画モードとは、レイヤーの重ね方を変えて様々な効果を生む機能です。詳細な使い方は、こちらの記事を参考にしてください。
不透明度を調整すると、周りがぼんやりと光る美しい効果が得られます。

最後に、線画がまだ目立つ部分をさらに馴染ませたり、画面の下の方を少し暗くして視線を中央に誘導したりと、全体のバランスを調整したら完成です。
アタムアカデミーでは、ファンタジーな背景イラストの描き方を学ぶことができます。


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