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初心者も簡単!似顔絵のイラストの描き方

  • 描き方

似顔絵は、イラストの仕事としても人気のジャンルです。「友達に『似てる!』と言われる似顔絵を描きたい」と感じたことはありませんか?この記事では、初心者でも簡単にマスターできる似顔絵の描き方を紹介します。さらに、個性的なキャラクターを描く技術を磨きたい方にも役立つ内容をお届けします。

目次

似顔絵イラストを描く前の準備

似顔絵イラストの目的を確認する

似顔絵を描く前に、まず「どんな目的で描くのか」を確認することが大切です。似顔絵イラストは、芸能人やスポーツ選手などの有名人を描く場合もあれば、家族や友達にプレゼントとして贈る場合もあります。目的次第で絵柄が変わるため、最初にゴールを定めるのがポイントです。

SNSアイコン用・自己紹介用

SNSで映える似顔絵を目指すなら、マンガやアニメ風のキャラクターがおすすめです。可愛さやカッコよさ、親しみやすさを意識して描くと注目を集めやすいです。

さらに、自分の似顔絵には自己紹介の役割もあるので、名刺や自己紹介カードなどでも使われています。自己紹介用で使う場合は、自分の性格や趣味などがわかるデフォルメや背景も表現してみましょう。

プレゼント用

贈る相手が喜ぶことを第一に考えましょう。特徴をしっかり捉えつつ、相手の好みや希望を反映したタッチで仕上げると感動を与えられます。

ウェルカムボード用

背景にその人のストーリーを感じさせる要素を加えるのが効果的です。見る人の記憶に残る、印象的な似顔絵に仕上げましょう。

卒アル・卒業文集用

卒業アルバムや卒業文集用に、ボールペンで似顔絵を描くときは、にじまないよう下書きをせずに一発勝負で描きます。相手の特徴を観察し整理し、落ち着いてシンプルに描きましょう。先生の似顔絵も描けるとクラスの人気者になれます。

警察捜査用

警察捜査では、捜査官が犯人の特徴を聞いて似顔絵を描くことがあります。この場合は、見本が無いため、絵の上手下手よりも、協力者(被害者や犯人を見た人)から特徴を上手く聞き出し、想像することが大事になります。

似顔絵イラストの参考写真を準備する

目の前にモデルがいない場合、似顔絵の参考となる写真が必要です。描き手としては、1枚だけでなく複数枚用意してもらえると似顔絵イラストも描きやすくなります。特に衣装や髪型にこだわりがあるなら、イメージ画像も一緒に提供してもらうと理想的です。

写真の選び方のコツ

  • 正面から顔の輪郭がはっきりわかる写真が基本。
  • 頭全体がしっかり写っているものがベスト。
  • 帽子、メガネ、ヒゲの有無なども確認しておきましょう。

特別な希望がある場合

全身や斜めの顔を描いてほしいときは、その角度の写真を用意してもらいましょう。背景にこだわりがある場合も、風景などのイメージ画像を参考にすると完成度が上がります。

これらの準備を整えることで、初心者でも簡単に似顔絵イラストを始められます。次のステップに進む前に、目的と素材をしっかり揃えておきましょう!

モデルの特徴を捉えるコツ

似顔絵イラストを描く際、まず最初にすべきことはモデルの顔をじっくり観察することです。目、鼻、口、眉などのパーツを一つずつチェックし、特徴を把握します。観察したら、頭の中でポイントを整理してみましょう。具体的なチェックポイントは以下を参考してください。

顔のパーツ別チェックリスト

目の特徴

  • 形:タレ目、つり目、丸い、黒目がち
  • まぶた:一重、二重、奥二重
  • その他:涙袋の有無、メガネの有無

鼻の特徴

  • 大きさ:大きい、小さい、小鼻が目立つ
  • 形:縦長、丸い、三角形など

口の特徴

  • 大きさ:大きい、おちょぼ口
  • 唇の形:厚い、薄い、たらこ唇、への字
  • 歯の形:歯が見える、歯が見えない
  • その他:えくぼの有無

眉毛の特徴

  • 角度:上がり眉、下がり眉
  • 特徴:濃い、薄い、太い、細い

輪郭の特徴

  • タイプ:面長、丸顔、細い、がっしり型

その他の特徴

  • 髭(ひげ)の形
  • 髪型
  • ほくろの有無
  • 年齢(幼児、子供、成人、高齢者)
  • 性別(男性、女性)

観察のポイント

モデルの特徴を理解するには、パーツごとに分解して見ることが大切です。例えば、「目はタレ目で二重」「鼻は小さくて丸い」など、具体的にイメージを固めていくと描きやすくなります。これを頭の中で整理しておけば、似顔絵イラストがぐっと「似てる!」に近づきます。

特徴の捉え方

自分の顔と比較してみる

似顔絵を描くとき、相手の特徴がわからなくなることはよくあります。そんなときは、鏡で自分の顔と見比べながら描いてみましょう。相手だけに集中していると見落としやすい細かな違いも、自分と比較することで「ここが違う」「ここが特徴だ」と気付きやすくなります。

相手のチャームポイントを理解する

相手の魅力を捉えるには、まずチャームポイントをしっかりと把握するのが大切です。たとえば「鼻筋がきれい」「目が大きい」という第一印象や、相手を見てパッと感じた良い部分をイラストに反映させましょう。こうしたポイントを意識するだけで、似顔絵が一気に“本人らしく”なります。

顔だけでなく性格も表現する

よりその人らしい似顔絵に仕上げるには、相手の性格をイラストに盛り込むこともおすすめです。たとえば、吊り目や猫目の人でも優しい性格なら、色使いや表情を柔らかく描くなどの工夫ができます。また、趣味や好きなアイテムをイラストに添えると、その人の個性がより強調されるでしょう。

こうしたポイントを押さえると、初心者でも手軽に「似ている」だけでなく「魅力を伝える」似顔絵が描けるようになります。

似顔絵イラストの基本的な描き方

輪郭から描き始める

似顔絵を描くなら、まず輪郭からスタートするのがおすすめです。初心者でも簡単に始められるよう、輪郭を単純な図形として捉えてみましょう。

  • デフォルメする場合
    「五角形」「丸型」「楕円型」「四角形」「逆三角形」などをイメージしましょう。
  • リアルに寄せる場合
    最初から細かく描き込まず、図形として簡略化すると特徴が引き出しやすくなります。

このアプローチなら、モデルの個性を自然に表現しながら描き進められます。

目・鼻・口の特徴を捉える

目、鼻、口は似顔絵の印象を左右する重要なパーツです。それぞれの特徴を丁寧に観察しましょう。

目の特徴を捉えるポイント

  • 形:タレ目、つり目、丸い
  • まぶた:一重、二重、奥二重
  • その他のポイント:
    • 年齢による目尻のシワ
    • 左右の目の間隔(近い?離れている?)
    • 黒目の大きさ(大きめ、小さめ)
    • まつげの量や長さ
    • メイク(アイラインの太さなど)

鼻の特徴を捉えるポイント

  • 大きさ:大きい、小さい、小鼻が目立つ
  • 形:縦長、丸い、三角形

口の特徴を捉えるポイント

  • 大きさ:大きい、おちょぼ口
  • 唇の形:厚い、薄い、たらこ唇、への字
  • その他
    • 唇の色
    • 唇の位置
    • 表情(笑顔で見える歯、食いしばった時の顎のシワ)

これらの細かい特徴を意識すると、似顔絵に「その人らしさ」がぐっと表れます。

顔全体のバランスを整える

似顔絵を描く際は、パーツごとの描写と同時に顔全体のバランスを取ることが大切です。

マンガ風にデフォルメする場合もあればリアルに寄せる場合もありますが、中心線(アタリ線)を基準にパーツの位置を決めましょう。中心線を基準に各パーツを配置すれば、モデルの特徴を強調しつつ、バランスの良い仕上がりになります。

初心者でもこの3ステップを押さえれば、簡単に「似てる!」と言われる似顔絵イラストが描けます。ぜひ試してみてください!

似顔絵イラストのメイキング

では実際にモデルさんをもとに似顔絵を描いてみます。

モデルの特徴を理解する

似顔絵を描く前に、モデルさんの特徴をしっかり観察しましょう。全体の雰囲気から個別の顔のパーツまで、順番に見ていくのがポイントです。

今回のモデルさんの特徴としては、下記のようなことが挙げられます。

  • 全体:女性らしい丸い輪郭、明るい雰囲気
  • 目:丸くて標準的な形、まつ毛が一本ずつ際立つ、二重
  • 眉:斜め上がりの濃い眉、元気な印象
  • 鼻:縦長で目立つ
  • 口:大きく開いた笑顔、白い歯、上唇が薄い
  • その他:口元と頬の笑いジワ、薄い涙袋

このように、モデルさんの特徴をメモしておくと、後で描く際に役立ちます。

輪郭を描く

輪郭は似顔絵の土台です。モデルさんの顔をデフォルメのパターン(丸型、楕円型、五角形など)に当てはめて考えましょう。

このモデルさんは「楕円形」をベースに、少し「五角形」の要素を加えて顎を調整しました。顔の中心線を入れておくと、パーツ配置が整いやすくなります。

目・鼻・口を捉える

メモした特徴をもとに、目、鼻、口を描きます。写真を参考にしながら、位置と形を丁寧に再現しましょう。

特徴的な部分(例:丸い目、縦長の鼻、笑顔の口)を強調すると「似てる感」がアップします。

顔のバランスを整える

似顔絵の目的に応じて、デフォルメや誇張の度合いを調整します。

モデルさんの髪の毛は、おおまかなシルエットから描き始め、後で細かく描いていきましょう。また、目や鼻の位置を修正し、耳やほくろなど個性的な要素を忘れずに追加します。

これで全体のバランスが整い、モデルさんらしい似顔絵に仕上がります。

似顔絵に色を塗る

最後に色を加えて、似顔絵を生き生きとさせましょう。

肌や髪は、モデルさんに合わせた自然な色を選びつつ、明るいトーンで仕上げると好印象になります。特別なリクエスト(例:クールな雰囲気)がなければ、明るさを優先させましょう。

エアブラシなどで頬をピンクにし、髪にツヤを入れ、目や唇に光を入れて仕上げれば、似顔絵イラストの完成になります。

絵柄別の似顔絵イラストの描き方

かわいい似顔絵の描き方

かわいい似顔絵を描きたいという初心者の方におすすめなのが、まず写真をトレースしてからマンガ風にアレンジする方法です。

トレースしたベースをもとに、①目を大きめに描く、②チャームポイント以外は線を控えめにしてスッキリ仕上げる、といった工夫を加えることで、自然とかわいらしさが際立ちます。

マンガ風アレンジは練習にも適しているので、初心者でも試しやすいのが魅力です。

簡単な似顔絵の描き方

簡単な似顔絵を描くコツは、顔のパーツをシンプルな図形や線で表現することです。リアルに描こうとせず、まずは基本の形を捉えましょう。

縦長の丸顔だなと思ったら楕円形に、鼻筋が高いなと思ったら縦長の線を引くなど、最初からリアルに描こうとせずに、顔のパーツを図形や線であらわしてみましょう。

余計な線を減らして、すっきりしたデザインにすると描きやすくなります。

ゆるい似顔絵の描き方

ゆるいタッチの似顔絵を描くコツは、細かい質感や色味を省略してシンプルに仕上げることです。緩いタッチであれば初心者でも描きやすく、おしゃれな雰囲気を出せます。

特に注意すべきポイントは、下記の3点です。

髪や輪郭はシルエットで表現する
細かい線を描きすぎず、シンプルな形でまとめるとやわらかい印象になります。

鼻の線は下側だけ描く
鼻全体を描かず、下のラインだけを軽く入れると、スッキリとした可愛らしい仕上がりになります。

色味は控えめに、水彩風やワンポイントで色を塗る
色を使いすぎず、頬や唇にほんのり色をのせると、ナチュラルで優しい雰囲気になります。

デフォルメの似顔絵の描き方

デフォルメを強調した似顔絵を描くポイントは、モデルの特徴をシンプルにしつつ、オーバーに強調することです。

今回のイラストのように、目や口に特徴がある場合は、猫目ならより猫目に、大きく開いた口はより元気に見えるように描いてみてください。デフォルメ似顔絵は、シンプルな線と大胆な特徴づけがポイントです。

アニメ風の似顔絵の描き方

アニメ風の似顔絵を描くには、目を大きくデフォルメし、顔のパーツをシンプルにすることがポイントです。アニメのキャラクターのような可愛らしい印象になります。

アニメの場合、目や口は単純化し、線で描くことが多いです。首を細くするなど、現実には無いアレンジを加えてもかまいません。基本の3点を意識してみましょう。

目を大きく描く

  • デフォルメを強調し、大きめの目を描くと一気にアニメ風に!
  • 瞳にハイライトを入れると、より魅力的に見えます。

鼻や口はシンプルに

  • 鼻は小さな線や点で表現し、口も簡単な形にするのがコツです。
  • シンプルにすることで、目の存在感が引き立ちます。

首を細めにアレンジ

  • アニメキャラのように、現実にはないスリムな首や輪郭のアレンジもOK!
  • スタイリッシュな印象になります。

似顔絵イラストを上手に描くためのポイント

モデルへの配慮を大切にする

似顔絵を描く際は、モデルさんの気持ちを考えることが重要です。例えば、シワや鼻の形など、強調されたくない部分があるかもしれません。そこで、事前にヒアリングしておくと、スムーズに進められるだけでなく、相手に喜ばれる似顔絵に仕上がります。

モデルさんが描かれたくないパーツは省略したり、筆やエアブラシで軽くぼかして自然に仕上げましょう。

最初はトレスから始めてもOK

「似顔絵が初めて」「苦手意識がある」という方は、最初にトレースを試してみましょう。

トレスであれば、顔のパーツの位置やバランスを簡単に把握できます。トレスを参考にしながら、自分の線で描く練習をしていきましょう。慣れるまではトレスで感覚をつかむと、似顔絵イラストの上達が早まります。

正確すぎる似顔絵にこだわらない

「写真みたいに正確に描く」ことが目標なら、写真だけで十分かもしれません。似顔絵イラストの魅力は、デフォルメ個性の表現にあります。

せっかく似顔絵で描くなら、パーツの大きさを少し変えてみたり、色をアレンジして印象を強調してみましょう。モデルの内面や魅力を引き出すイメージで描くと、正確さよりも「その人らしさ」を表現することで、写真を超えた魅力的な似顔絵イラストを描くことができます。

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