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初心者も簡単!サイバーイラストの描き方

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サイバーイラストの魅力や特徴

サイバー感とは?

サイバー感とは、コンピュータやインターネットが作り出す仮想空間、テクノロジー、近未来を連想させる雰囲気や表現のことです。SFの世界観の中でも、機械と光、デジタルの情報が入りまじったイメージです。

サイバーらしく描きたいときに大切なのは、見た人が一目で未来っぽさやデジタル感がわかる要素を画面に入れることです。人はイラストを細かく読み取る前に、色・形・光といった大きな情報から印象を決めます。だからこそ、細部の描き込みよりも先に、配色・デザイン・加工という3つの土台を押さえておくと、サイバーな雰囲気が安定して出せるようになります。

サイバーイラストの配色

サイバーイラストの配色は、暗めの色をベースにして、そこに彩度の高いネオンカラーを合わせるのが基本です。これは単なる流行ではなく、光の見え方の仕組みにもとづいています。ネオンのような光は、周りが暗いほど強くかがやいて見えます。昼の街ではネオン看板が目立たないのに、夜になるととたんに目を引くのと同じで、明るさの差が大きいほど、光は光として認識されるのです。

そのためベースは暗くしぼり、明るいネオンカラーは1、2色にとどめます。明るい色が画面のあちこちにあると視線が分散し、どこを見ればいいのか分からなくなるうえ、光っている感じそのものも弱まってしまいます。さらにその中の1色を発光させると、画面の中に強い光源が生まれ、よりサイバーイラストらしくなります。

参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本

サイバー感のあるデザイン

デザインを考えるときは、配色だけではなく、近未来ファッションとメカ・ロボット感の2つを意識します。体のラインが出る服に機械のパーツやコード、発光するラインを組み合わせると、人と機械が混ざり合った印象を作れます。機械は直線や正確な曲線でできているため、人体のやわらかい曲線の中に硬い形を混ぜること自体が、人工的な雰囲気を生む効果を持っています。

シルエットは、上半身か下半身のどちらかを大きく作り、残りは体にぴったりそわせるのがおすすめです。全身が同じボリュームだとシルエットが単調になり、遠目で見たときの印象が弱くなります。大小の差をつけることで形にリズムが生まれ、黒く塗りつぶしても誰だか分かるような、強いキャラクターデザインに近づきます。

サイバー感のあるデジタル加工

サイバー感のある加工は、PC画面のような横線やホログラムといったテクスチャを貼り付けたり、エフェクトを追加していくのがおすすめです。横線はモニターに映った映像を思わせる表現で、これが入るだけで、画面ごしにデータを見ているような感覚が生まれます。

エフェクトの形は、四角形の組み合わせや、丸・五角形など、機械的で人工感のあるものを選びます。自然界には正確な四角形や五角形はほとんど存在しないため、こうした図形が浮かんでいるだけで、そこがデジタルの空間だと見る人に伝わるからです。

テクスチャやエフェクトを使うときは、オーバーレイや加算(発光)などのレイヤー効果も合わせて使います。加算は、下の色と上の色の明るさが足し算されて、実際に光が重なったときと同じように明るくなる効果です。ただ上から描くのではなく、光として重ねることで、画面そのものが発光しているような質感に加工できます。

参考記事:初心者も簡単!レイヤーの使い方

サイバーイラストを描く流れ

サイバーイラストの構図の作り方

構図を考えるとき、サイバーイラストには大きく分けて3つのパターンがあります。コンピュータやネットなどの仮想空間、体の一部の機械化・義体化、そして近未来的な都市背景です。まずこのどれを軸にするか決めてからアイデアを出すと、方向性がぶれずにまとまります。要素を決めずに描き始めると、途中で世界観がちぐはぐになりやすいためです。

サイバーイラストのアタリの取り方

構図のアイデアが決まったら、それを元にイメージを固めてアタリをとります。今回はインターネットから出てこようとしている場面を軸に、誰が、どんな風に、と連想を広げてイメージを固めました。アタリの段階で場面の物語まで決めておくと、ポーズや表情に迷いがなくなります。

今回は正面的なパースで描いていますが、サイバーイラストは魚眼レンズのような凝ったパースと相性のよいジャンルです。ゆがんだ空間はカメラやモニターを通して見ている印象を強め、それ自体がデジタルな演出として働くからです。

サイバーイラストの線画の描き方

線画は、メインとなるものから描き始めると考えやすくなります。主役の位置と大きさが先に決まれば、まわりの要素はそれに合わせて調整できるからです。

線の太さにも役割があります。手前に来るものや目立たせたいものを太めの線で描くと、見せたいポイントに自然と目が集まります。人の目は太く濃い線を、近くにあるものとして認識します。そのため線の強弱をつけるだけで、画面に前後の奥行きが生まれるのです。

参考記事:初心者も簡単!キレイな線画の描き方

メインを描いたら、背景の中でイラストの構成に欠かせないものを先に描いておきます。今回はウィンドウの枠を描き、枠の大きさや配置のバランスを確認しました。欠かせないものが早い段階で入っていると完成形のイメージがつかみやすく、あとから背景が入りきらないという失敗も防げます。

サイバーイラストの色の塗り方

塗りに入る前に、メイン・サブ・アクセントの三色を決めておくと、全体の色の設計が把握しやすくなります。まずはざっくりと色分けをして、色の配置バランスを確認します。この段階では細かさよりも、画面全体で色がどう散らばっているかを見ることが大切です。

参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本

色分けができたら、色味の調整とサイバーらしいデザインの調整を加えていきます。場所によって明度や彩度を変え、バランスを整えます。背景はキャラクターが引き立つよう、主役より目立たない明度・彩度を選ぶのが基本です。主役より背景があざやかだと、視線が背景に奪われてしまいます。

ベースの色ができたら陰影をつけます。今回はコントラストを強めに入れたいので、思いきって暗い影を落としています。影が暗いほど明るい部分との差が広がり、ネオンカラーがより光って見えます。光を描きたいなら、まず闇をしっかり作る、と考えると分かりやすいです。

参考記事:初心者も簡単!ネオンのイラストの描き方

ハイライトは素材によって入れ方を変えます。機械のような硬くなめらかな面は光を鋭くはね返すため、小さく強いハイライトを入れるとツヤのある金属らしさが出ます。あわせて、まわりの光が回りこむ反射光をふんわり入れると、キャラクターが空間の中に立っているような空気感が生まれます。

線画の色味も整えます。今回は塗りの色より明度を下げた色で線をなじませていますが、あえて彩度の高い色を線に入れると、線自体が発光しているような表現になり、サイバーな画面によく合います。

背景も描き込んでいきます。今回はWindowsのウィンドウをイメージして、青をメインに塗りました。キャラクターの色からネオンカラーを拾って背景にも使うと、別々に塗ったパーツでも同じ光の中にあるように見え、画面全体がなじみます。

ウィンドウらしく見せたいときは、枠の色味だけでなく、後ろに影を落とすことが大切です。影があることで、ウィンドウが空間に浮かんでいる立体感が伝わります。影のふちはぼかしツールでぼかすと、やわらかい光に照らされた自然な落ち影になります。

サイバーイラストの仕上げ方

背景がある程度描けたら、仕上げでサイバーらしさをさらに強めていきます。横線の入ったテクスチャや、四角・グリッターのような丸のエフェクトを画面に散らし、オーバーレイ、スクリーン、加算(発光)などのレイヤー効果で光として重ねます。仕上げの加工には、ここまで別々に描いてきた要素を、一枚の空気でつなぐ役割があります。

最後に全体の色味を調整して完成です。今回はキャラクターのグリーンのネオンカラーを、画面全体にオーバーレイでうすく重ねてなじませました。全体に同じ色をかけると、すべての要素がその色の光を浴びているように見え、統一感が生まれます。

さらに顔まわりに注目を集めるため、同じグリーンと背景の青を使い、乗算や覆い焼きカラーでコントラストを強めています。人の目は明暗の差が大きい場所に引き寄せられるため、いちばん見せたい顔の近くに、いちばん強いコントラストを置くのが仕上げの考え方です。

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