イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!筋肉のイラストの描き方

  • 描き方

今回の記事は、イラスト初心者の方向けに、筋肉の基本的な構造から、各部位(首、胸、背中、腕、お尻、脚)の描き方のコツまで、分かりやすく解説します。

筋肉の基本的な部位と名称を理解し、アタリの取り方をマスターして、たくましいかっこいい男性の身体を描けるようになりましょう。

目次

筋肉の基本構造と名称

上半身の筋肉図・構造

上半身は、前面の大胸筋(胸)や腹直筋(お腹)、背面の広背筋(背中)や僧帽筋(首から背中)など、大きな筋肉がパズルのように組み合わさっています。図を見ると分かるように、肩の三角筋や脇腹の外腹斜筋などが体の前後・側面をぐるりと回り込むように繋がっており、男性らしい厚みと立体感を生み出しています。

下半身の筋肉図・構造

下半身は、体の土台となる大臀筋(お尻)から始まり、太もも前面の大腿四頭筋、裏側のハムストリングスへと大きく繋がっていきます。図の矢印が示すように、下半身の筋肉は鍛えられるとキュッと引き締まり、膝の輪郭やふくらはぎ(腓腹筋)、アキレス腱の周りにくっきりとしたハリやスジができるのが特徴です。

首周りの筋肉(胸鎖乳突筋・僧帽筋など)の描き方

首周りの筋肉の構造

首周りの主な筋肉は、「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と「僧帽筋(そうぼうきん)の上部」です。

胸鎖乳突筋が鍛えられることにより、首が太くなります。 首が太くなると、首と上半身をつなぐ僧帽筋も連動してたくましくなります。これら2つの筋肉の位置や動きに注目して首周りを描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!首のイラストの描き方 

首周りの筋肉を描く手順

  • 首のアタリを取る:まずは首の形を四角や円柱の形で捉え、肩のラインを決めていきましょう。
  • 胸鎖乳突筋のラインを描く:肩のラインに繋ぐように胸鎖乳突筋のラインを描いていきます。首のアタリの形に逆三角形を描くようなイメージです。この胸鎖乳突筋のラインと肩のラインをつなげたところが鎖骨になります。
  • 胸筋のアタリを描く:次に首に引っかかるような楕円を描いていきます。この部分が胸筋(大胸筋)の部分になります。
  • 首と肩をつなげる(僧帽筋):最後に首と肩となる部分をつなげていきましょう。この部分は僧帽筋の部分になり、胸鎖乳突筋・肩・鎖骨までのラインの形が三角形になっていればOKです。
  • 線画を描き込む:アタリに沿って線画を描いていきます。鎖骨のラインをしっかりと描いておくと、首と胴体の自然な繋がりが表現できます。

首周りの筋肉を描くポイント

首周りの細かい筋肉は、キャラクターの筋肉量や首の動き方に合わせて線を描き込むか決めましょう。描きたいイメージに合わせて、線ではなく塗り(影)で表現するのも方法の一つです。

前面の胴体の筋肉(大胸筋・腹直筋など)の描き方

前面の胴体の筋肉の構造

前面の胴体は、「大胸筋(だいきょうきん)」、「腹直筋(ふくちょくきん)」、「三角筋(さんかくきん)」が主な筋肉です。 さらに、腹直筋や大胸筋につながるように「外腹斜筋(がいふくしゃきん)」や「前鋸筋(ぜんきょきん)」などがあります。

大胸筋や三角筋、腹直筋は、鍛えることで筋肉量が増え、見た目が大きく変化していきやすいです。 筋肉量が増えるにつれて、横に広がり、厚みが出るイメージで描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!お腹のイラストの描き方

前面の胴体の筋肉の描き方の手順

  • 胴体のアタリを取る:胴体のアタリは楕円や台形などで取ってみてください。中心線(正中線)も一緒に描いておくと、他の部分を描く時にもバランスが捉えやすくなります。
  • 胸筋と腹筋のアタリを取る:胸筋の部分を台形、腹筋の部分を長方形にとります。
  • 腹直筋(腹筋)を割る:長方形のアタリを8等分にすることで、腹直筋のアタリになります。合わせて、腹筋につながる周辺の筋肉のアタリも追加します。
  • 線画を描き込む:アタリが描けたら線画に起こします。筋肉のデコボコを意識して描いていきましょう。

前面の胴体の筋肉を描くポイント

しっかり筋肉が盛り上がる部分は線を太く、他の筋肉とつながる部分は線を細く描いてみてください。立体感のある筋肉が表現できます。

背面の胴体の筋肉(広背筋・僧帽筋など)の描き方

背面の胴体の筋肉の構造

背面の胴体の主な筋肉は、「僧帽筋(そうぼうきん)」と「広背筋(こうはいきん)」です。さらに、肩を支える筋肉として「棘下筋(きょくかきん)」、背中を支える筋肉として「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」などもあります。

僧帽筋は首と上半身をつなぐ筋肉で、鍛えられるにつれがっちりとしたシルエットになります。 広背筋は、鍛えられると背中が横に広がり、力強い逆三角形の体型を強調するイメージで描いてみましょう。

参考記事:初心者も簡単!背中のイラストの描き方

背面の胴体の描き方の手順

  • 胴体のアタリを取る:前面を描くときと同じく、まずは胴体全体の簡単なアタリをとります。
  • 背中のラインを描く:背面の筋肉は、肩甲骨や脊柱起立筋のラインを描いておくと背中らしい説得力が出ます。
  • 筋肉を盛り上げる:筋肉質なキャラクターであれば、僧帽筋や広背筋を大きく盛り上げるようなイメージで描いてみましょう。

側面の胴体の描き方

側面の筋肉の構造

側面の筋肉は前面の「大胸筋」、「腹直筋」、「外腹斜筋」や背面につながる「広背筋」などがあります。また、見えづらくはなりますが首から肩にかけての筋肉(僧帽筋、三角筋など)も側面から見た時に見える筋肉です。

鍛えることで、僧帽筋や広背筋、大胸筋などが膨らみます。筋肉量が増えるにつれて厚みが増すイメージで描いていきましょう。

側面の筋肉の描き方の手順

  • 側面の胴体のアタリを取る: まずは胴体を楕円など簡単な形でアタリを取ります。首の胸鎖乳突筋から鎖骨までの流れや肩の位置、背骨の流れをポイントに描いていきましょう。
  • 腹筋周りの筋肉のアタリを取る: 胸筋は肩の付け根からつながるように、腹筋は胴体のバランスを見ながら描いていきましょう。
  • 線画を描く: 線画を描くときは少し角張りつつ描くと男性らしいシルエットになりやすいです。筋肉の膨らみが大きいところは丸く、それ以外のところは角張るイメージで描いてみてください。
  • 着彩: 色を塗ったら完成です。

側面の筋肉を描くポイント

側面の筋肉を描くときは、前面と背面の筋肉のつながりを意識して描いていきましょう。また、側面の筋肉は膨らみ方で筋肉量が伝わりやすい部分です。キャラクターに設定した筋肉量が、前面・背面を見たときと違和感のないように注意してみましょう。

腕の筋肉(上腕二頭筋・上腕三頭筋など)の描き方

腕の筋肉の構造

腕を描く際は、肩の「三角筋(さんかくきん)」から、力こぶにあたる「上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)」、前腕の「腕橈骨筋(わんとうこつきん)」へと繋がる筋肉の流れを意識していきましょう。この筋肉の流れを理解すると、腕の軸の流れとしても捉えやすくなります。

また、上腕二頭筋の反対側には「上腕筋(じょうわんきん)」、腕橈骨筋の反対側には「尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)」という筋肉があります。腕の筋肉は、それぞれ鍛えられると引き締まりつつ盛り上がるイメージで描いてみてください。

参考記事:初心者も簡単!腕のイラストの描き方

腕の筋肉の描き方の手順

  • アタリを取る:まず基本となる腕全体のアタリを取り、そこに筋肉のアタリをとっていきましょう。筋肉のアタリは楕円形で取ると、筋肉の盛り上がりを緩やかな曲線で描きやすくなります。
  • 線画を描き込む:筋肉の膨らみを意識して線画を描いていきましょう。

横から見た腕の筋肉の描き方

横から見たときの腕は肩の位置に気をつけて描いていきましょう。描き方は大体同じですが、肩の位置によって三角筋から上腕筋までの流れや肘の見え方が変わってきます。筋肉の膨らみに加えて、筋肉の流れも意識して描いてみてください。

腕の筋肉を描くポイント

腕を曲げたときの描き方も大体は同じです。ポイントとして、腕を曲げた内側は筋肉や肉の膨らみが押しつぶされてキュッと盛り上がるように描くとそれらしくなります。逆に外側は肉が引っ張られているので、緩やかな曲線を描くように描いていきましょう。

お尻の筋肉(臀筋群)の描き方

お尻の筋肉の構造

お尻の形を作る主な筋肉は、「大臀筋(だいでんきん)」です。鍛えることで引き締まったお尻になります。

大臀筋の周りには、腰をつなぐ「中臀筋(ちゅうでんきん)」、骨盤から膝までをつなぐ「腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)」、太ももの裏側にある「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「大内転筋(だいないてんきん)」などがあります。お尻単体ではなく、周りの筋肉とのメリハリをつけて描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!お尻のイラストの描き方

お尻の筋肉の描き方の手順

男性のお尻の筋肉は、全体的に四角いイメージで描いていきましょう。

まずはお尻のアタリを四角形や三角形で取り、その後周りの太ももや腰の筋肉のアタリを描いていきます。他の筋肉を描くときと比べても、どちらかといえば、直線的なラインを意識して描くと、男性らしい引き締まったお尻になります。

    脚の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングスなど)の描き方

    脚の筋肉の構造

    脚の前面の筋肉は、「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」とスネにある「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」が主な筋肉です。大腿四頭筋は、外側広筋、内側広筋、中間広筋、大腿直筋の4つの筋肉で構成されています。これらの筋肉が鍛えられると筋肉が盛り上がり、膝の輪郭などもはっきりと出てきます。

    脚の背面の筋肉は、太もも裏の「ハムストリングス」(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の総称)と、ふくらはぎの「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」(腓腹筋、ヒラメ筋の総称)が主な筋肉です。

    脚の筋肉の描き方の手順

    • アタリを取る:簡単な図形で脚の軸となるアタリを取った後に、筋肉のアタリを描いていきましょう。
    • 太ももを描く:大腿四頭筋を意識して脚の線を描いてみてください。筋肉は膨らむほど横に広がり、太ももの筋肉は膝の関節の上に乗っていくイメージです。それぞれの筋肉の輪郭などメリハリをつけて描きましょう。
    • ふくらはぎを描く:背面の筋肉を描く時は、筋肉の盛り上がりやハリを意識して描いてみてください。特につま先立ちなどふくらはぎに力が入っているときは、筋肉のハリとアキレス腱の筋をハッキリ描くと、より動きに説得力が出ます。

    体型別の男性キャラクターの筋肉の描き分け方

    キャラクターの体型(マッチョ・細身など)によって、筋肉の表現を変えるのがポイントです。

    上半身の筋肉の描き分け

    筋肉量が増えるほど横に太く、広がるイメージで描いていきましょう。

    • マッチョ(筋肉質)な体型:マッチョになるほど首は太く、筋肉も大きく盛り上がるように描いてみてください。
    • 細マッチョな体型:筋肉の筋(スジ)は見えつつも、過度に膨らませすぎないのがコツです。引き締まったしなやかなラインを意識し、適度な陰影で筋肉を表現しましょう。
    • スリム(細身)な体型:逆にスリムになるほど、筋肉のボリュームを減らし、骨が浮き出てくるイメージで描いてみてください。鎖骨や肋骨の骨、骨盤の骨が浮き出てくるように描くと、よりスリムで華奢な印象になります。

    下半身の筋肉の描き分け

    筋肉量が増えるほど、太ももやふくらはぎが横に太く、外側に広がるように描いていきましょう。

    • マッチョ(筋肉質)な体型:マッチョの場合は、膝のお皿の上にも筋肉が乗るように描くとそれらしくなります。
    • 細マッチョな体型:太もものボリュームは抑えつつ、ふくらはぎやアキレス腱のシャープなラインを強調すると、引き締まった足回りが表現できます。
    • スリム(細身)な体型:スリムな場合は、膝の関節の骨や太もも周りの骨のラインが浮き出るように描くと細身な印象になります。

    筋肉を描くときのミスと改善点

    筋肉のイラストが不自然になってしまう場合、以下のような描き方をしていないか確認してみましょう。

    輪郭を一本の線で繋げて引いてしまう

    輪郭を一本の長い線で引いてしまうと、筋肉特有の凹凸や立体感が伝わりづらくなってしまいます。例えば二の腕なら、一本の棒に筋肉が付いたものとして捉えるのではなく、三角筋と上腕二頭筋などの別のパーツがくっついて出来た物として捉え、線に強弱をつけましょう。

    構造を理解せずになんとなく線を引いてしまう

    細かい筋肉のパーツを描くときも何となく線を引いてしまいがちです。お手本(写真や図解など)を見ながら、その線がどの筋肉の境目を表現しているのかをよく観察して描きましょう。

    筋肉を描くおすすめの練習方法

    棒立ち(直立)のときと比べて、動きのあるポーズでは関節に合わせて筋肉が伸縮するため、筋肉の形がより複雑に変化します。

    まずは自分の描きたいポーズを考えてみて、参考になりそうな実写の写真やプロの作品を見ながら、どんどん模写(真似)をして練習してみましょう。

    参考記事:初心者も簡単!棒立ちポーズから動きのあるポーズにする方法

    筋肉がよく見えるポーズの作例

    筋肉の連動や形の変化がわかりやすいポーズをいくつかご用意しましたので、ぜひ練習の参考にしてみて下さい!

    アタムアカデミーのオンラインイラスト教室で筋肉の描き方を学べる

    アタムアカデミーのオンラインイラスト教室では、筋肉の描き方を学ぶことができます。

    筋肉の描き方について、筋肉の構造や描き方の基本、パーツ別の筋肉の描き方など、筋肉の描き方を基本から応用まで、講師とやりとりしながら練習できます。

    関連記事

    人物・キャラクターの描き方

    初心者も簡単!キャラクターイラストの描き方

    キャラクターイラストの魅力や特徴 キャラクターイラストとは、漫画やアニメ、ゲーム、SNSなどで使われる、個性豊かな人物画全般を指します。 キャラクターを描く際は、個性やデザイン性、感情表現を重視し、そのキャラクターならではの魅力を前面に押し出したイラストを目指しましょう。 キャラクターイラストを描く…

    人物・キャラクターの描き方

    初心者も簡単!煽り顔のイラストの描き方

    この記事では、初心者の方でも簡単に描ける「煽り顔のイラストの描き方」を、アタリの取り方からパーツごとのポイント、仕上げのコツまで丁寧に解説します。 【参考記事】アオリ構図の描き方:初心者も簡単!アオリ構図の描き方顔の描き方:初心者も簡単!正面顔のイラストの描き方 煽り顔を描くポイント まずは、煽り顔…

    人物・キャラクターの描き方

    初心者も簡単!うさ耳(ウサミミ)の描き方

    今回は、うさ耳の描き方について、初心者にも分かりやすく解説していきます。うさ耳の構造や、感情表現のコツを掴んで、魅力的なキャラクターを描きましょう! 【参考記事】獣耳の描き方:初心者も簡単!獣耳(ケモミミ・けもみみ)の描き方うさぎの描き方:初心者も簡単!ウサギのイラストの描き方 うさ耳の特徴と性格イ…

    遷移する 記事一覧に戻る

    オンライン
    無料体験レッスン

     
    アタムアカデミーの
    カリキュラムを体験できる
    オンライン無料体験レッスンを毎週開催
    タブレットでイラストを書いている子供

    アタムアカデミーでは、入塾前にオンラインイラスト教室の授業を体験できる無料体験レッスンを行っています。講師とビデオ通話をしながら授業を体験していきます。
    オンライン無料体験レッスンはiPadに必要なソフトをインストールし、applepencilを使って授業を行っています。iPadをお持ちでない方は、紙とペンでの体験もできます。
    課題や制作した作品は講師とチャットやメールでやりとりをすることで共有を行います。兄弟でのご参加、お友達同士のご参加もOK。
    オンラインであっても、対面型の教室と同じように学ぶことができます。

    • 費用 無料
    • 時間 60
    • 人数 11
    • 場所 全国可
    無料体験申込みはコチラから

    受講に必要な機材

    通信用デジタル端末

    インターネット・カメラ機能のある端末1台

    インターネット・カメラ機能のある端末
    描画用デジタル端末

    タブレット&タッチペン

    タブレット&タッチペン
    紙とペン
    でも
    参加OK!

    現役のクリエイターが教えます!

    • 久遠
      久遠
      Kudou
    • あっちゅん
      あっちゅん
      Acchun
    • 甘味
      甘味
      Amami
    • 茉莉絵
      茉莉絵
      Marie
    iPad・Apple Pencil
    初月無料レンタル実施中!
    無料体験申込みはコチラから