イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!筋肉のイラストの描き方

  • 描き方

今回の記事は、イラスト初心者の方向けに、筋肉の基本的な構造から、各部位(首、胸、背中、腕、お尻、脚)の描き方のコツまで、分かりやすく解説します。

筋肉の基本的な部位と名称を理解し、アタリの取り方をマスターして、たくましいかっこいい男性の身体を描けるようになりましょう。

筋肉の基本構造と名称

筋肉は、上半身と下半身でそれぞれ大まかに図のようになっています。

前と後ろで同じ色を使っている上腕三頭筋など、身体を回り込んで繋がっている筋肉もあります。筋肉の繋がりや全体のバランスを意識することが、自然なイラストを描く第一歩です。

部位別の筋肉の描き方

それでは、主要な筋肉の部位別に、イラストでの描き方を説明していきます。

首周りの筋肉(胸鎖乳突筋・僧帽筋など)の描き方

◾️首周りの筋肉の構造

首周りの主な筋肉は、「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と「僧帽筋(そうぼうきん)の上部」です。

胸鎖乳突筋が鍛えられることにより、首が太くなります。 首が太くなると、首と上半身をつなぐ僧帽筋も連動してたくましくなります。これら2つの筋肉の位置や動きに注目して首周りを描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!首のイラストの描き方 

◾️首周りの筋肉を描く手順

  • 首のアタリを取る:まずは首の形を四角や円柱の形で捉え、肩のラインを決めていきましょう。
  • 胸鎖乳突筋のラインを描く:肩のラインに繋ぐように胸鎖乳突筋のラインを描いていきます。首のアタリの形に逆三角形を描くようなイメージです。この胸鎖乳突筋のラインと肩のラインをつなげたところが鎖骨になります。
  • 胸筋のアタリを描く:次に首に引っかかるような楕円を描いていきます。この部分が胸筋(大胸筋)の部分になります。
  • 首と肩をつなげる(僧帽筋):最後に首と肩となる部分をつなげていきましょう。この部分は僧帽筋の部分になり、胸鎖乳突筋・肩・鎖骨までのラインの形が三角形になっていればOKです。
  • 線画を描き込む:アタリに沿って線画を描いていきます。鎖骨のラインをしっかりと描いておくと、首と胴体の自然な繋がりが表現できます。

◾️首周りの筋肉を描くポイント

首周りの細かい筋肉は、キャラクターの筋肉量や首の動き方に合わせて線を描き込むか決めましょう。描きたいイメージに合わせて、線ではなく塗り(影)で表現するのも方法の一つです。

前面の胴体の筋肉(大胸筋・腹直筋など)の描き方

◾️前面の胴体の筋肉の構造

前面の胴体は、「大胸筋(だいきょうきん)」、「腹直筋(ふくちょくきん)」、「三角筋(さんかくきん)」が主な筋肉です。 さらに、腹直筋や大胸筋につながるように「外腹斜筋(がいふくしゃきん)」や「前鋸筋(ぜんきょきん)」などがあります。

大胸筋や三角筋、腹直筋は、鍛えることで筋肉量が増え、見た目が大きく変化していきやすいです。 筋肉量が増えるにつれて、横に広がり、厚みが出るイメージで描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!お腹のイラストの描き方

■ 前面の胴体の筋肉の描き方の手順

  • 胴体のアタリを取る:胴体のアタリは楕円や台形などで取ってみてください。中心線(正中線)も一緒に描いておくと、他の部分を描く時にもバランスが捉えやすくなります。
  • 胸筋と腹筋のアタリを取る:胸筋の部分を台形、腹筋の部分を長方形にとります。
  • 腹直筋(腹筋)を割る:長方形のアタリを8等分にすることで、腹直筋のアタリになります。合わせて、腹筋につながる周辺の筋肉のアタリも追加します。
  • 線画を描き込む:アタリが描けたら線画に起こします。筋肉のデコボコを意識して描いていきましょう。

◾️前面の胴体の筋肉を描くポイント

しっかり筋肉が盛り上がる部分は線を太く、他の筋肉とつながる部分は線を細く描いてみてください。立体感のある筋肉が表現できます。

背面の胴体の筋肉(広背筋・僧帽筋など)の描き方

◾️背面の胴体の筋肉の構造

背面の胴体の主な筋肉は、「僧帽筋(そうぼうきん)」と「広背筋(こうはいきん)」です。さらに、肩を支える筋肉として「棘下筋(きょくかきん)」、背中を支える筋肉として「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)」などもあります。

僧帽筋は首と上半身をつなぐ筋肉で、鍛えられるにつれがっちりと描いていきます。 広背筋は、鍛えられると背中が横に広がり、いわゆる男らしい逆三角形の体型を強調するイメージで描いてみましょう。

参考記事:初心者も簡単!背中のイラストの描き方

◾️背面の胴体の描き方の手順

  • 胴体のアタリを取る:前面を描くときと同じく、まずは胴体全体の簡単なアタリをとります。
  • 背中のラインを描く:背面の筋肉は、肩甲骨や脊柱起立筋のラインを描いておくと背中らしい説得力が出ます。
  • 筋肉を盛り上げる:筋肉質なキャラクターであれば、僧帽筋や広背筋を大きく盛り上げるようなイメージで描いてみましょう。

腕の筋肉(上腕二頭筋・上腕三頭筋など)の描き方

◾️腕の筋肉の構造

腕を描く際は、肩の「三角筋(さんかくきん)」から、力こぶにあたる「上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)」、前腕の「腕橈骨筋(わんとうこつきん)」へと繋がる筋肉の流れを意識していきましょう。この筋肉の流れを理解すると、腕の軸の流れとしても捉えやすくなります。

また、上腕二頭筋の反対側には「上腕筋(じょうわんきん)」、腕橈骨筋の反対側には「尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)」という筋肉があります。腕の筋肉は、それぞれ鍛えられると引き締まりつつ盛り上がるイメージで描いてみてください。

参考記事:初心者も簡単!腕のイラストの描き方

◾️腕の筋肉の描き方の手順

  • アタリを取る:まず基本となる腕全体のアタリを取り、そこに筋肉のアタリをとっていきましょう。筋肉のアタリは楕円形で取ると、筋肉の盛り上がりを緩やかな曲線で描きやすくなります。
  • 線画を描き込む:筋肉の膨らみを意識して線画を描いていきましょう。

曲げた腕の筋肉を描くポイント

腕を曲げたときの描き方も大体は同じです。ポイントとして、腕を曲げた内側は筋肉や肉の膨らみが押しつぶされてキュッと盛り上がるように描くとそれらしくなります。逆に外側は肉が引っ張られているので、緩やかな曲線を描くように描いていきましょう。

お尻の筋肉(臀筋群)の描き方

◾️お尻の筋肉の構造

お尻の形を作る主な筋肉は、「大臀筋(だいでんきん)」です。鍛えることで引き締まったお尻になります。

大臀筋の周りには、腰をつなぐ「中臀筋(ちゅうでんきん)」、骨盤から膝までをつなぐ「腸脛靱帯(ちょうけいじんたい)」、太ももの裏側にある「大腿二頭筋(だいたいにとうきん)」「半腱様筋(はんけんようきん)」「大内転筋(だいないてんきん)」などがあります。お尻単体ではなく、周りの筋肉とのメリハリをつけて描いていきましょう。

参考記事:初心者も簡単!お尻のイラストの描き方

◾️お尻の筋肉の描き方の手順

  • 男性のお尻の筋肉は、全体的に四角いイメージで描いていきましょう。
  • まずはお尻のアタリを四角形や三角形で取り、その後周りの太ももや腰の筋肉のアタリを描いていきます。
  • 他の筋肉を描くときと比べても、どちらかといえば、直線的なラインを意識して描くと、男性らしい引き締まったお尻になります。

脚の筋肉(大腿四頭筋・ハムストリングスなど)の描き方

◾️脚の筋肉の構造

脚の前面の筋肉は、「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」とスネにある「前脛骨筋(ぜんけいこつきん)」が主な筋肉です。大腿四頭筋は、外側広筋、内側広筋、中間広筋、大腿直筋の4つの筋肉で構成されています。これらの筋肉が鍛えられると筋肉が盛り上がり、膝の輪郭などもはっきりと出てきます。

脚の背面の筋肉は、太もも裏の「ハムストリングス」(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の総称)と、ふくらはぎの「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」(腓腹筋、ヒラメ筋の総称)が主な筋肉です。

◾️脚の筋肉の描き方の手順

  • アタリを取る:簡単な図形で脚の軸となるアタリを取った後に、筋肉のアタリを描いていきましょう。
  • 太ももを描く:大腿四頭筋を意識して脚の線を描いてみてください。筋肉は膨らむほど横に広がり、太ももの筋肉は膝の関節の上に乗っていくイメージです。それぞれの筋肉の輪郭などメリハリをつけて描きましょう。
  • ふくらはぎを描く:背面の筋肉を描く時は、筋肉の盛り上がりやハリを意識して描いてみてください。特につま先立ちなどふくらはぎに力が入っているときは、筋肉のハリとアキレス腱の筋をハッキリ描くと、より動きに説得力が出ます。

体型別の男性キャラクターの筋肉の描き分け方

キャラクターの体型(マッチョ・細身など)によって、筋肉の表現を変えるのがポイントです。

上半身の筋肉の描き分け

  • マッチョ(筋肉質)な体型:筋肉量が増えるほど横に太く、広がるイメージで描いていきましょう。マッチョになるほど首は太く、筋肉も大きく盛り上がるように描いてみてください。
  • スリム(細身)な体型:逆にスリムになるほど、筋肉のボリュームを減らし、骨が浮き出てくるイメージで描いてみてください。鎖骨や肋骨の骨、骨盤の骨が浮き出てくるように描くと、よりスリムで華奢な印象になります。

下半身の筋肉の描き分け

  • マッチョ(筋肉質)な体型:筋肉量が増えるほど、太ももやふくらはぎが横に太く、外側に広がるように描いていきましょう。マッチョの場合は、膝のお皿の上にも筋肉が乗るように描くとそれらしくなります。
  • スリム(細身)な体型:スリムな場合は、膝の関節の骨や太もも周りの骨のラインが浮き出るように描くと細身な印象になります。

筋肉を描くときのミスと改善点

筋肉のイラストが不自然になってしまう場合、以下のような描き方をしていないか確認してみましょう。

輪郭を一本の線で繋げて引いてしまう

輪郭を一本の長い線で引いてしまうと、筋肉特有の凹凸や立体感が伝わりづらくなってしまいます。

例えば二の腕なら、一本の棒に筋肉が付いたものとして捉えるのではなく、三角筋と上腕二頭筋などの別のパーツがくっついて出来た物として捉え、線に強弱をつけましょう。

構造を理解せずになんとなく線を引いてしまう

細かい筋肉のパーツを描くときも何となく線を引いてしまいがちです。

お手本(写真や図解など)を見ながら、その線がどの筋肉の境目を表現しているのかをよく観察して描きましょう。

筋肉を描くおすすめの練習方法

棒立ち(直立)のときと比べて、動きのあるポーズでは関節に合わせて筋肉が伸縮するため、筋肉の形がより複雑に変化します。

まずは自分の描きたいポーズを考えてみて、参考になりそうな実写の写真やプロの作品を見ながら、どんどん模写(真似)をして練習してみましょう。

参考記事:初心者も簡単!棒立ちポーズから動きのあるポーズにする方法

筋肉がよく見えるポーズの作例

筋肉の連動や形の変化がわかりやすいポーズをいくつかご用意しましたので、ぜひ練習の参考にしてみて下さい!

アタムアカデミーで筋肉の描き方を学べる

アタムアカデミーでは、筋肉の描き方を学ぶことができます。

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