
人物・キャラクターの描き方
初心者も簡単!動きのあるポーズのイラストの描き方
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キャラクターの表情は、眉や目、口、輪郭、シワなど、顔のパーツをどのように組み合わせるかによって相手に与える印象が大きく変わります。キャラクターの表情が豊かになると、イラスト全体の説得力やキャラクターの魅力がより深く伝わるようになります。
この記事では、表情の描き方を分かりやすく解説し、描き方のコツや具体的なアイデアを紹介します。
キャラクターの表情は、眉、目、口、輪郭、シワなど、顔にあるパーツの組み合わせで決まります。いきなり複雑な感情を描く前に、まずはすべての筋肉が緩んでいるベースの状態である「無表情」を描いてみましょう。
パーツの位置が正しい基準点にあることで、そこから動かしたときにどれくらい感情が変化したかを正確に捉えることができるため、まずは基本の配置をしっかり覚えることが大切です。
参考記事:初心者も簡単!正面顔のイラストの描き方

無表情の顔を基準として、それぞれのパーツを少しずつ動かすことで、表情の変化や仕組みを観察できます。顔の筋肉はそれぞれ繋がっているため、1つのパーツが動くと周りの皮膚も連動して引っ張られます。この仕組みを意識すると、表情の描き方のコツがつかみやすくなります。
眉の動きは、額の筋肉が収縮することで生まれます。眉毛の内側を上に引き上げたり、外側を下げたりするだけで、キャラクターの性格やそのときの気分が変化します。
イラストを描く際には、この筋肉の収縮方向と感情を結びつけて描きましょう。例えば、眉をハの字(眉尻を下げる)にすれば悲しみ、眉間にシワを寄せて中央に寄せれば怒り、逆に眉全体を上に跳ね上げれば驚きといったように、筋肉がどの方向に引っ張られた結果その形になるかをイメージすることがコツです。
参考記事:初心者も簡単!眉毛のイラストの描き方

目は、まぶたの開閉によって印象が変わります。目を細めるときは上下のまぶたが近づき、見開くときは目の周りの筋肉が働いて黒目の見える面積が広がります。これにより、強い感情や何かを考えている様子を表現できます。
また、白目の面積の広がりや、瞳の描写(ハイライトを消す、瞳孔を小さくするなど)を組み合わせることで、焦り・恐怖・絶望といった強烈な感情をよりドラマチックに表現できます。また、下まぶたのラインが上向きのカーブを描けば自然な笑顔に、下向きのカーブを描けば悲しい目元になるといったように、まぶたの形状自体が感情を伝える観点も重要です。
参考記事:初心者も簡単!目のイラストの描き方

口は、あごの骨の開閉と口の周りの筋肉の伸縮によって形が作られます。 形を変えたり、口の端である口角を上下させたりするだけで、顔全体の印象が大きく変わります。
さらに、口角の動きは頬の筋肉とも連動しているため、口角を上げれば頬が持ち上がり、目元も緩やかになるなど、顔全体の立体感を保ったまま連動する様子を描くことが、自然な表情を生むポイントとなります。また、歯の見せ方や舌の形を組み合わせることで、さらにバリエーション豊かな口元を表現できるようになります。
参考記事:初心者も簡単!口のイラストの描き方

基本となる無表情に、こうしたパーツの変化を組み合わせることで、バリエーション豊かな表情を表現できるようになります。
さらに、感情をよりわかりやすくするために、効果線や漫符とよばれる記号を追加する方法もオススメです。これらはキャラクターの周囲の空気感や心理状態を直接的に伝える役割を持ちます。
楽しい場面や笑い顔では、周囲に賑やかな効果線やきらきらとした光を描くことで、弾む心を表現できます。怒り顔では、額のあたりに血管が浮き出たような怒りマークを描き加えることで、血流が激しくなっている状態を表現します。落ち込んでいる顔のときには、眉間に縦方向の線を多く入れることで、ショックを受けた張り詰めた空気を伝えることができます。これらを取り入れると、視覚的に感情が伝わりやすくなります。

キャラクターの魅力を引き出す笑顔の描き方を解説します。
笑顔の基本は、目、口、頬の3つの変化を意識することです。

目は、口元が上がることで頬の肉が押し上げられ、下まぶたが上に持ち上がる形になります。そのため、目が細くなったり、下側が緩やかな弧を描いたりします。下まぶたの位置が変わらないままだと、作り笑いのような不自然な印象になってしまいます。
口は、口元を耳の方へ引っ張る筋肉が働くことで口角が斜め上に上がります。口を開ける場合は、上あごは固定されているため、下あごが下がりつつ口の端が広がることで、三日月のような形になります。
頬は、気持ちが高ぶると顔の血流が良くなるため、薄い斜線を入れて照れや高揚感を表現します。

口角の上げ方は、感情の強さに比例します。穏やかな微笑みであれば少しだけ口角を上げ、元気な笑顔であれば口を大きく開けて横に広げます。迷ったときは、自分の顔を鏡で確認するのも、筋肉の動きを理解するのにオススメです。

頬の盛り上がりも大切な要素です。口角を上げると皮膚が中央に寄って持ち上がります。これをあえて片側だけ上げてニヒルな笑みにするなど、左右非対称にするのも表情に変化をつけるテクニックの一つです。

目の形については、無表情のときよりも下まぶたのラインを上向きのカーブにすることで、優しく笑っている目元になります。

歯の見せ方にも注意が必要です。常にすべての歯を描き出すと、顔の立体感が損なわれたり、不自然な威圧感を与えたりすることがあります。食いしばる笑顔以外は、上下の歯の隙間を少し見せる程度にとどめるほうが自然です。
参考記事:初心者も簡単!歯のイラストの描き方


迫力のある怒りの表現方法を解説します。
怒り顔は、顔の中心に向かって強い力が加わるイメージで描きます。

まず、眉毛は、眉間の筋肉が収縮することで、左右の眉が中央に引き寄せられ、同時に下側に強く押し下げられます。これにより、眉間に縦のシワが生まれます。このシワを描かないと、顔の力が抜けて見えてしまい、強い怒りが伝わりにくくなります。
目は、まゆに押し下げられる一方で、相手をしっかりと見据えるために目尻が釣り上がるような形になります。
口は、不満を表すときは口角を下に向かって引っ張るようにし、大声を出すときは口の筋肉を四角く開くように描きます。
その他として、顔全体に濃い影を落としたり、額に怒りマークを付け足したりすると、血圧が上がって興奮している状態がより強調され、激しい感情が伝わります。


感情移入を誘う悲しみの表現について解説します。
ネガティブな感情表現として、眉尻、目尻、口角をそれぞれ下げるのが基本となります。
眉は、眉間の上部が引き上げられることで、眉尻が下がった八の字の形になります。これにより、困惑や悲痛な状態が表現されます。目は、涙が溜まることで潤みを持たせ、目尻を下げるように描きます。口元は、口角を下げる筋肉が働くため、への字の形に変形します。

また、目から零れ落ちる涙の軌道や、ほおを伝う様子を描くことで、悲しみの感情が視覚的にきわだちます。涙は重力に従って流れるため、直線的に描いてしまうと、顔の凹凸が無視されて平坦な印象になってしまいます。輪郭の立体感に沿って線を描くことが自然に見せるコツです。
参考記事:初心者も簡単!涙のイラストの描き方


リアクションとして重要な驚きの表現をご紹介します。
驚きの表情は、予期せぬ出来事に対して心身が瞬間的に反応する様子を表します。
目は、周囲の状況を瞬時に把握しようとして大きく見開かれます。このとき、まぶたが上下に大きく開くため、黒目の周りの白目が多く見えるようになり、場合によっては瞳孔を小さく収縮したように描くことで、ショックの大きさを強調できます。
眉は、額の筋肉が一気に引き上げられるため、通常の位置よりも高い位置へと大きく跳ね上がります。
口は、あごの関節の力が抜けるか、あるいは声が出ない状態を表現するために、ポカンと丸く開けたり、あんぐりと大きく縦に開いたりします。

その他として、体に急激な汗が吹き出る冷や汗の様子や、顔の下半分に縦に走る効果線を加えると、血の気が引いていく焦りの状態が伝わります。
参考記事:初心者も簡単!汗のイラストの描き方


基本の表情以外にも、よく使うキャラクターの表情をご紹介します。
恥ずかしさや恋愛感情によって顔が赤くなる現象は、皮膚の下にある毛細血管が広がることで起こります。イラストで表現する際は、両頬から鼻筋にかけて薄い斜線を多めに入れ、恋愛や恥ずかしい失敗を表現します。
ただし、線を多く入れすぎると、顔の立体感が崩れて影のように見えてしまうことがあるため、線の密度や長さを調節して、顔の透明感を損なわないようにバランスに注意しましょう。

困惑した状態からさらに事態が逼迫しているときは、眉を中央に寄せながらも位置を少し下げ、大量の汗や縦線を入れます。困り顔に切迫感をプラスするイメージです。顔の一部に縦の線を薄く入れることで、冷や汗が流れるような切迫した空気を作ることができます。この表現は、シリアスな場面からギャグまで幅広く使えます。

強いショックによって心が傷ついてしまった状態を描くときは、目に生気がないことを示すために、瞳の中にあるハイライトの光を消し去ります。
顔の上半分には、前髪や影を濃く落とすことで、光が当たらない暗い心情を視覚化します。口を半開きにして脱力させ、あごが少し下がることで、全身の力が抜けて呆然と立ち尽くしているような絶望感が表現できます。

アタムアカデミーのオンラインイラスト教室では、キャラクターの表情の描き方を学ぶことができます。
基本の喜怒哀楽の表情から、焦り顔・絶望顔などのよく使う表情の描き方、口・眉・目の描き分けなど、バリエーション豊かなキャラクターの表情の描き方を基礎から応用まで、講師とやりとりしながら練習できます。


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