
パース・背景の描き方
初心者も簡単!地面のイラストの描き方
地面はイラストの中で目立たない部分に見えますが、実は画面全体の説得力を左右する大事な要素です。地面がしっかり描けていると、そこに立つ人物や建物も自然に「その場に存在している」と感じられます。 この記事では、土の地面、草の生えた地面、砂場の地面という三つのパターンを、なぜそう描くとよいのかという理由も…
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今回は、イラスト初心者の方に向けて、アオリ構図の基本の考え方や描き方のコツ、よくある失敗例とその改善策をわかりやすく解説します。
構図の基本を体系的に学びたい方は、以下のまとめ記事もあわせてご覧ください。
▶ 初心者も簡単!構図の基本
アオリ構図とは、カメラ(視点)を低い位置に置き、対象を下から上へと見上げるように描く構図のことです。シンプルな立ちポーズでも、視点を下げるだけでイラストに迫力や臨場感を簡単に与えることができます。

アオリ構図を取り入れると、以下のような効果が得られます。

似た場面でも、カメラを置く高さによってイラストの印象は大きく変わります。
俯瞰構図の場合は、カメラの高さを示すアイレベルが頭より上にあります。そのため、頭の頂点や肩の上の面がよく見え、足元に向かって物体が小さくすぼまっていくため、全体の状況を把握しやすくなります。
アオリ構図の場合は、アイレベルが足元など低い位置にあります。下から見上げるため、足元が大きく頭に向かって小さくなり、見上げるような威圧感や強さ、迫力を出すことができます。
参考記事:初心者も簡単!俯瞰(ふかん)構図の描き方

アオリ構図を描くポイントは、アイレベル(視点・カメラの高さ)をキャラクターの足元付近、少なくとも顔よりも低く設定することです。視点が地面に近ければ近いほど見上げる角度が強くなり、パース(遠近感)や迫力が強調されます。

アイレベルを決めたら、立方体(箱)をイメージしながらアタリを描いていきます。消失点を設定し、手前のものは大きく、奥のものは小さく描くことで、自然なパースを表現できます。
参考記事:初心者も簡単!パースの考え方

立方体のアタリを参考に、人物のシルエットを落とし込んでいきます。胴体は立方体、腕や足は円柱として捉えると、複雑なパースもつかみやすくなります。角度がきつくなるほどパースは強調されるので、全体のバランスを丁寧に調整しましょう。
参考記事:初心者も簡単!人物パースの描き方

ここでは、下から見上げた人物の具体的な描き方を手順に沿って解説します。
下から見た人を描くときは、アイレベルが画面のかなり下になるため、強いパースの意識が必要です。
一点透視図法や二点透視図法などを活用し、まずは空間全体を覆うような大きな立方体を描いてパースを確認するのがオススメです。

パースの基準が決まったら、キャラクターのアタリを描いていきます。
例えば、イスに座っているキャラクターを描く場合、イスの座面とキャラクターのお尻や足の設置面がしっかり合うように注意しましょう。線画を描く際、先にイス(基準となるモチーフ)から描くことで、後からキャラクターのサイズ感や位置関係を調整しやすくなります。

線画は立体感を強調するために、「手前の線は太く」「奥の線は細く」強弱をつけることを意識して描きます。
さらに、画面の最も手前に来る靴の裏などのディテールをしっかり描き込むことで、足がぐっと前に出ているような迫力が生まれます。
参考記事:初心者も簡単!キレイな線画の描き方

基本的な塗りは、ベース色→影→ハイライトの順番で行います。
アオリ構図で大切なのは光源の意識です。下からの視点になるため、あごの下や服の重なりの下側など、普段とは影の落ち方が異なります。光源の位置に合わせて正確に塗り分けられると、説得力のある立体的なイラストになります。
参考記事:初心者も簡単!イラストの影の付け方

最後に色に合わせて線画を馴染ませたら完成です。
これだけでも十分迫力は出ますが、キャンバス全体を少し斜めに傾けて切り取る(トリミングする)と、さらに躍動感のあるイラストになります。切り取るときはキャラクターの頭の上部が見切れないように余白を残すと、下から上へ抜けていく空間の広がりが作りやすくてオススメです。

アオリ構図の顔を描く際は、顔のパーツ全体をやや上に寄せ、球体を意識した十字のガイドラインに沿って描きましょう。
【参考記事】
斜め顔の描き方:初心者も簡単!斜め顔のイラストの描き方
煽り顔の描き方:初心者も簡単!煽り顔のイラストの描き方

アオリ構図の体は、手前ほど長く・大きく見えるのが特徴です。
パースを強調するため、手前にある足などのパーツは大胆に大きく太く描き、奥にある胴体はぎゅっと狭く(短く)圧縮されて見えるように描くことを意識しましょう。
参考記事:初心者も簡単!人物パースの描き方

足を組むポーズの場合は、下からの視線の誘導を意識してみましょう。
読者の視線が地面 → 足 → 顔へと自然に流れるように意識して描くのがコツです。足を描く際は、足の裏が大きく露出するため、ディテールまで丁寧に描き込むとクオリティが上がります。椅子や空間のパースラインを使って、空へ広がる流れをさらに強調するのもオススメです。

キャラクターがこちらを見下ろすポーズの場合、あえて少しだけ足を見せることで、地面からの低いアングルを強調できます。
また、頭上のスペースを少し空けておくことで、背景の空や空間の広がりを演出できます。顔をしっかり見せたいという場合は、膝・太ももあたり、あるいは腰のラインでトリミングするのがオススメです。

カメラの広角レンズで撮影したような歪みを加えると、非日常的な迫力と臨場感が出ます。手足と顔の大小差を極端につけ、背景の直線にも少し丸みを帯びるようにカーブ(歪み)を加えることで、よりインパクトのあるイラストに仕上がります。

背景の建物と一緒に描く場合や、巨大なキャラクターを描く場合は、三点透視図法を取り入れましょう。左右の広がりに加え、縦方向(高さ)のパースを明確に描くことで、圧倒的なスケール感が強調されます。
参考記事:初心者も簡単!パースの考え方

一枚のイラストの中に複数のキャラクターをアオリ構図で配置すると、画面に奥行きが生まれ、ストーリー性を感じさせるイラストになります。キャラクターごとの立ち位置に合わせて、それぞれのパースを正確に取ることがポイントです。

頭の大きさを基準にして、手前の足を意図的に長く、大きく描きましょう。頭を1とした場合、足は4〜5程度の長さが目安です。「手前を極端に大きく、奥を小さく」というパースを思い切って大胆に適用してください。

顔を平面ではなく「球体」として捉え、立体的なガイドラインを引くことが重要です。目が描きにくい場合は、目の高さにカーブを描いた「帯状のガイドライン(アイマスクのような形)」を引くと左右のバランスが取りやすくなります。また、耳の位置をしっかり下げることも忘れないでください。
参考記事:初心者も簡単!斜め顔のイラストの描き方

キャンバスの枠内に全身をきれいに収めようとすると、こぢんまりとした印象になりがちです。キャラクターのポーズや小物が、画面からはみ出すくらい大胆に拡大・配置してみましょう。体の一部を切り取る(トリミングする)ことで、画面に強い勢いが生まれます。


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