
パース・背景の描き方
初心者も簡単!地面のイラストの描き方
地面はイラストの中で目立たない部分に見えますが、実は画面全体の説得力を左右する大事な要素です。地面がしっかり描けていると、そこに立つ人物や建物も自然に「その場に存在している」と感じられます。 この記事では、土の地面、草の生えた地面、砂場の地面という三つのパターンを、なぜそう描くとよいのかという理由も…
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ノベルゲームの背景は、キャラクターと共に物語の世界観を伝え、プレイヤーを深く没入させるための重要な要素です。ノベルゲームの背景の描き方をマスターすることで、ゲームのクオリティが上がります。
今回は、ゲームの背景イラストを描く上での基本的な考え方から、実践的な作画フローまでを分かりやすく解説します。他の背景の描き方やテクニックについては、初心者も簡単!背景のイラストの描き方の記事を参考にしてください。
ノベルゲームの背景は、ノベルゲームの画面中でキャラクターたちが会話しているときの背景です。ノベルゲームにおいては、物語の世界観や状況を視覚的に表現する重要な要素です。
キャラクターの立ち絵やテキストメッセージと並び、プレイヤーを物語に没入させるための役割を担っています。

通常の背景との違いは、主役の有無です。
通常の背景の場合は一枚のイラストとして成り立ちます。一方で、ノベルゲームの背景の場合は必ず会話しているキャラクターが主役になります。
ゲーム背景はキャラクターを目立たせる、またはキャラクターが会話している舞台装置です。そのため、ノベルゲームの背景はキャラよりも主張が控えめに描く必要があります。

ノベルゲームの背景では、キャラクターが引き立つように見せ方を工夫しましょう。
例えば、ノベルゲーム背景の線画は周りの色に馴染ませて、背景の線画を主張させないようにします。
線画以外にも、背景の色味なども彩度や明度を調整し、背景が悪目立ちしないようにします。基本的には、ノベルゲームの背景では、キャラクターよりも彩度が抑えめ、または明度が高めで白っぽくして、キャラクターを目立たせます。
また、ノベルゲームの背景そのものだけではなく、キャラクターには白フチをつけて、ノベルゲーム背景とキャラの境界を分離させることで、キャラクターを引き立てやすくする方法もあります。

ノベルゲームの背景イラストで最も重要なのが、視点の安定性です。カメラの目線の高さであるアイレベルを意識しましょう。
アイレベルがシーンごとに大きく変動すると、プレイヤーは違和感を覚えてしまいます。基本的には、画面の中央付近にアイレベルを設定することで、自然で安定した構図になります。

ノベルゲーム特有のメッセージウィンドウなどが入る前提で、ゲームの雰囲気に合わせて、ノベルゲーム背景を考えてみましょう。
メッセージウィンドウには次のようなタイプがあります。
なにを見せたいか、伝えたいか、メッセージウィンドウでどの部分が隠れるのか、など、全体の配置バランスに気をつけて構図を考えてみてください。

ノベルゲームの背景イラストには、物語の舞台となる様々なシチュエーションがあります。ここでは代表的なシーンごとに、押さえておきたい要素を紹介します。
教室の背景イラストでは、「窓」「廊下」「黒板」「机と椅子」が必須の要素になります。教室の背景イラストを描く際は、これらの要素を画面に入れると、見る人に教室であることが伝わりやすくなります。
また、机や椅子のように同じ形状のものを多数配置する場合は、ペイントアプリの3D素材などを活用すると、パースを正確に保ちながら効率的に描けます。
教室の背景イラストを描く際、アイレベルは立っている学生の目線に合わせるのがおすすめです。

キャラクターの部屋の背景イラストでは、部屋の模様やアイテムの配置で住んでいるキャラクターの個性を反映させましょう。
几帳面な性格なら整理整頓されたシンプルな部屋、可愛いものが好きならぬいぐるみや小物を配置する、など、キャラクター設定をデザインに落とし込むことで、物語に深みが生まれます。
アイテムを配置する際は、メッセージウィンドウの位置を考えて、画面の奥に配置しましょう。手前部分はメッセージウィンドウに隠れてしまうので、見る人がキャラクターの設定に気づかない可能性があります。

街並みの背景イラストは、作品全体の時代設定や世界観を表現するのに最適です。現代が舞台なら見慣れた日本の風景、ファンタジーなら西洋風の石畳の街、といったように、ノベルゲームの物語のトーンに合わせた街並みを描きましょう。
街並みを描き込む際は、手前・真ん中・奥とジグザグに建物を配置します。ジグザグに配置することで、街並み全体を1枚のイラストで表現することができます。

ここからは、部屋の背景イラストを例に、メイキング形式でノベルゲームの背景イラストの描き方を解説していきます。基本的な考え方は同じなので、教室や街並みの背景イラストを描く際も参考にしてください。
まず、描きたい部屋のイメージを、大きな窓が欲しい、家具はベッドと机だけ、のように具体的に固めます。

次に、そのイメージを元に、大まかな配置図となるアタリを描きます。

パース(遠近法)を意識し、まず部屋全体を大きな箱として捉え、その中に家具を小さな箱として配置していくと、構図が決めやすくなります。
参考記事:初心者も簡単!パースの考え方

さらに、ベッドの上や壁などに小物などを追加すると、生活感を演出できます。
ベッドの上や壁などの小物は、画面の上側に配置します。ノベルゲーム背景を前提とした場合、画面の下側にメッセージウィンドウが配置されるので、画面の下側に小物を配置するとメッセージウィンドウに隠されてしまうためです。

次に、アタリを元に、線画をきれいに整えていきます。
ノベルゲームの背景は、キャラクターを引き立てる役割もあるため、線を多用しすぎず、シンプルで見やすい線画を心がけるのがポイントです。

パーツごとにレイヤーを分けながら、基本的な色を置いていきます。
この段階では影や光は意識せず、それぞれの固有のベース色を塗ることに集中します。今回は、木製の家具の茶色をベース色として、カーテンやカーペット、椅子などを緑や黄色の差し色に選びました。部屋や部屋の主人公キャラクターのコンセプトに合わせた配色を選びます。
参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本

木製の家具には、テクスチャを貼り付けることで質感を簡単に表現することができます。レイヤー効果をオーバーレイにして不透明度を調整して質感を表現しましょう。詳しい使い方は、オーバーレイの使い方の記事をご参照ください。

ここから、光と影で立体感を表現していきます。まず、光源(今回は窓)を意識し、部屋全体に落ちる大まかな影を描き込みます。
家具と床の接地面に濃い影を入れると、存在感がぐっと増します。

次に、家具一つひとつに落ちる影を描きます。物体をシンプルな箱として捉え、光が当たらない面に影を乗せると、簡単に立体感を出せます。
例えば、ベッドは、窓に近い部分は光が強く当たっているので明るく、窓から遠い部分は少し暗くなります。また、光が当たっていない面はより暗くなります。このように、同じ家具でも光の当たる面や強さを考えて影を入れると、イラストに説得力が出てきます。

部屋全体をみてさらに影の描き込みや、色を線画に馴染ませましょう。

全体の描き込みが大体終わったら、部屋の空気感を出していきましょう。
まずは、さらに部屋全体にざっくりと影を入れていきます。明暗がくっきりしているとより空気感が出しやすくなるので、先に影の部分を描き込んでいます。

次に、窓の明るさを表現していきます。窓枠の周りに黄色やオレンジ系の明るい色を置き、レイヤー効果を「加算(発光)」などにすると、昼間の強い日差しを表現できます。

光が当たっている床や壁にも、ふんわりと暖かい色を乗せると、よりリアルな雰囲気になります。

空気感を出すために影の部分や床面に薄い水色を載せて、レイヤー効果をソフトライトにします。最後に不透明度を調整すれば、ノベルゲームの背景イラストの完成です。

同じ部屋の背景でも、色使いや描き込みを調整するだけで、異なる時間帯や天候を表現でき、物語の演出に幅が生まれます。
ノベルゲームの背景イラストで時間帯を表現するには、窓からの光の色を変えるのが最も効果的です。
朝の時間帯を表現する場合には、全体的に影を薄めにし、黄色や水色を使った爽やかな光で表現します。
朝は、清々しく澄んだ空気感が特徴なので、黄色や水色などで爽やかな光を使うのがポイントです。

昼の時間帯を表現する場合には、オレンジ系の暖かい光を強くし、影もくっきりと濃く描きます。
昼の時間帯はいちばん太陽が強いので、明暗のコントラストを強くつけ、日中の強い日差しを表現するのがおすすめです。


夕方の時間帯を表現する場合には、部屋全体に赤系の色を「オーバーレイ」で重ね、窓から差し込む光は強いオレンジ色で表現します。明暗のコントラストを強くすると夕暮れらしさが出ます。
夕方の時間帯は、赤系の光の色で、影が長く伸びるのが特徴です。カフェにも赤紫を設定すると、夕暮れ特有のエモーショナルな雰囲気を演出できます。
夜の時間帯を表現する場合には、全体を青系の暗い色で覆い、窓から差し込む月明かりをぼんやりと描くと、静かな夜の空気を表現できます。
夜の時間帯は太陽の光が入ってこないので、部屋全体を暗くし、窓からの光はぼんやりと小さく描きます。

ノベルゲームの背景は、窓の外の風景を変えるだけでも雰囲気を変えることができます。
雨の日なら、外を暗く描き、室内の照明が灯っている様子を描くと、物語の情景がより豊かになります。

また天気や風景だけでなく、部屋の明かりの調整をすることでより雰囲気のある背景になります。
部屋の様子を変えることで、ノベルゲームの展開が変わる雰囲気も表現できます。ゲームの雰囲気を変える場合は、部屋を散らかしてみるなどの表現も試してみましょう。

アタムアカデミーのオンラインイラスト教室では、ノベルゲームの背景イラストの描き方を学ぶことができます。
ノベルゲームの背景イラストの基本や上手に描くポイント、シーン別の背景やノベルゲームの背景イラストの描き方メイキング、時間帯別背景、雰囲気の変え方など、ノベルゲームの背景イラストの描き方について基本から応用まで、講師とやりとりをしながら練習できます。


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