イラストノウハウ
人物・キャラクターの描き方

初心者も簡単!ショートヘアのイラストの描き方

  • 描き方

この記事では、初心者向けにショートヘアの基本的な描き方を、アタリの取り方から線画、色の塗り方まで手順を追って解説します。

上手に描くコツや、ヘアスタイル別のアレンジ方法も紹介するので、ぜひ参考にして魅力的なショートヘアのイラストを完成させてください。

参考記事:初心者も簡単!髪の毛のイラストの描き方

ショートヘアの特徴

ショートヘアは、スタイリッシュな印象を与えやすいヘアスタイルです。描き方次第で、女性らしさも男性らしさも表現できます。

また、顔周りがスッキリするため、キャラクターの表情や顔の特徴を目立たせたいときにオススメです。

ショートヘアの描き方

ショートヘアのアタリの取り方

まずはアタリをとります。ショートヘアを描くときは、つむじと生え際の位置を最初に決めましょう。どこから髪が生えているかを意識することで、自然な毛流れを描きやすくなります。

髪全体のシルエットは、ヘルメットのような大きなかたまりとして捉えます。さらに前髪・横髪・後ろ髪のようにブロック分けすると、より立体的に描き進められます。

ブロック分けしたそれぞれのかたまりごとに、髪の毛の流れを描き込みます。描きたい髪型が思いつかない場合は、実際のヘアスタイル画像を検索して参考にすると良いでしょう。

襟足は、首筋に沿わせるイメージで描くと、頭部に自然に収まります。

ショートヘアの線画の描き方

アタリが完成したら、線画を描き起こします。線画の工程でも、アタリで決めたつむじと髪の毛の流れを常に意識することが重要です。

線は、一本の滑らかなストロークで描くように心がけましょう。

さらに、手前にある髪の束は太く、奥にある髪は細く描くなど、線の太さに強弱(メリハリ)をつけると、立体感や前後感を表現しやすくなるためオススメです。

参考記事:初心者も簡単!キレイな線画の描き方

ショートヘアの色の塗り方

線画ができたら色を塗っていきます。まず、髪全体の基本となるベースカラーを塗ります。

次に、ベースカラーより濃い色で、全体の影(1影)を塗ります。このとき、頭の丸み(球体)を意識しながら塗るのがコツです。ツールは、境界がぼけやすい「柔らかいエアブラシ」を使うと、自然な影を表現できます。

このとき、顔周りの髪の毛先に、エアブラシなどで柔らかく肌色を乗せると、イラスト全体に透明感や馴染みやすさが出ます。雰囲気に合わせて試してみてください。

全体の影(1影)を塗ったら、さらに濃い色で、髪の毛の流れに沿って細かい影(2影)を描き込みます。

影が塗れたら、最後にハイライト(光が当たっている明るい部分)を入れます。

まず頭の丸みに沿って「天使の輪」のようにざっくりと明るい色を置き、その後、消しゴムツールや透明水彩ブラシなどで毛先に向かって削るように形を整えると、綺麗なハイライトが簡単に描けます。

最後に、好みで髪の縁にハイライトを足したり、奥側の髪にエアブラシで薄く色(白や薄い青など)を乗せて不透明度を調整したりすると、空気感や奥行きを出すことができます。これでショートヘアの塗りは完成です。

ショートヘアを上手に描くコツ

基本的な描き方をマスターしたら、次はさらに上手に描くためのコツを押さえましょう。

つむじと毛流れを意識して立体感を出す

ショートヘアを描くときに最も重要なコツは、つむじを起点とした毛流れを意識することです。つむじの位置を決めることで、髪をブロック分けしやすくなり、頭の丸みに沿った自然な立体感を描き出せます。

つむじの位置は頭のてっぺんを基準に考えます。キャラクターの髪型に合わせてつむじの位置を考えていきましょう。

影やハイライトで「髪のツヤ」を表現する

髪の美しさはツヤで決まります。これは影とハイライトで表現可能です。

頭の形に沿ったツヤの「天使の輪」を描くと、髪らしいツヤが出ます。天使の輪は髪の毛のキューティクルが整っているときに光が当たると見える輝き方を表現しています。

人間の頭部は球体に近いため、上からの光が当たると、一番高い(出っ張っている)部分を中心に、髪の毛の束が帯状に光を反射します。

耳かけ・ヘアピンなどのアレンジで個性を出す

同じショートヘアでも、アレンジを加えることでキャラクターの個性を際立たせられます。

  • 耳かけ:髪が耳に向かって流れるように描き、耳の形で髪が少し持ち上がる様子を表現しましょう。
  • ヘアピン:髪を押さえるピンの厚みや、髪が留められて束になる様子を描きます。

他にも、おくれ毛や生え際を描き込むと、さらに説得力が増します。

角度別ショートヘアの描き分け方

次に、横顔と後ろ姿のショートヘアの描き方を説明します。どの角度でも頭の丸みを意識することが重要です。

横向きのショートカット

横向きのアングルでは、横髪の面積が広く見えます。

  • 耳にかける場合:生え際から耳後ろへ向かう髪の流れを意識して描きましょう。
  • 襟足(えりあし):首筋のラインに沿わせるように描くと、頭と首のつながりが自然になり、収まりの良い髪型になります。

参考記事:初心者も簡単!横顔のイラストの描き方

後ろ向き(後ろ姿)のショートカット

後ろ向きのアングルでは、後頭部の膨らみと襟足がメインになります。

  • ブロック分け:のっぺりしないように、上段・中段・下段と2〜3段に分けてアタリを取ります。
  • 立体感の出し方:段ごとに髪の重なりを描くことで、ショート特有の束感や奥行きが表現できます。

種類別ショートヘアの描き分け方

ショートカットと一口に言っても、シルエットによって印象は大きく変わります。キャラクターの性格に合わせた描き分けのポイントを紹介します。

ナチュラルなショートカット

自然な丸みと、柔らかい毛流れが特徴の王道スタイルです。

毛先を軽く流してエアリーにしたり、あえてブラントカット(切りっぱなし)にして重さを出したりと、アレンジの幅が広いです。

元気なベリーショート

ボーイッシュで活発な印象を与えるスタイルです。

  • 短い毛束感と、レイヤー(段差)をしっかり描くのがコツです。
  • 襟足を刈り上げるとスポーティに、少し長めに残すと中性的な雰囲気になります。前髪を短く切り揃える(オン眉)のもオススメです。

流行りのマッシュショート

全体的に丸み(マッシュルームシルエット)を強調し、横から見たときに丸いラインから襟足へ急カーブでキュッと締まるシルエットにします。

  • トップ(頭頂部):髪を長めに残し、ふんわりとしたボリュームを出します。
  • 襟足:タイトに短く描いて「くびれ」を作ると、頭の形が綺麗に見えるバランスの良いヘアスタイルになります。

大人っぽい前下がりショート

マッシュベースの中でも、横顔が美しく見えるクールなスタイルです。丸みのあるマッシュベースを基本にしつつ、前へ向かって下がるラインを加えます。

  • 後ろから前に向かって、徐々に髪が長くなるラインを描きます。
  • 横髪をフェイスライン(顎のライン)に沿わせるように描くと、小顔効果があり全体が綺麗に収まります。

ウルフカット

トップに丸みを持たせつつ、襟足にレイヤーを入れて長く残した、トレンド感のあるスタイルです。

マッシュほどの全体的な丸みよりも、トップのふんわり感と、高めの位置から襟足にかけてストンと直線的に落ちるシャープな軽さのギャップでくびれを作ります。

  • シルエット:トップのボリュームと、襟足の軽さでくびれを作るイメージです。
  • アレンジ:襟足の長さをイラストに合わせて調整するだけで、ワイルドにもキュートにもなります。

ハンサムショート

前髪や横髪に重さを残し、襟足をスッキリさせた、中性的で洗練されたスタイルです。

  • 印象操作:全体は丸みを残しつつ、前髪の分け目や流し方で印象をコントロールします。
  • キャラクター性:クールでかっこいい女性や、上品で知的なキャラクターに最適です。

ショートボブ

ボブの丸みとショートの軽さを合わせたスタイルです。

  • 長さの目安:肩にはつかず、顎ラインくらいの長さ。
  • ボブとの違い:後ろ髪に段(レイヤー)が入っているため、通常のボブよりも軽い印象になります。

コロッとした丸いシルエットで、可愛らしさや柔らかさを表現したいときにぴったりのショートヘアです。

ベリーショートのイラストの描き方

ベリーショートは髪のボリュームが少なく、頭の形や生え際がそのまま見えるヘアスタイルです。ここでは、ベリーショートならではの描き方のポイントを手順に沿って解説します。

ベリーショートの長さの目安

ベリーショートはトップに丸みや高さを残し、耳周りや襟足を短く切り揃える、または刈り上げたメリハリのあるシルエットが特徴的な髪型です。

ブロックごとの髪の長さの目安は以下の通りです。

  • 前髪:眉上かおでこがしっかりと見える長さ
  • 横髪:耳が出る長さ
  • 襟足:ギリギリまで短く切り揃える、1mm〜数mmで刈り上げた長さ

ベリーショートを描く流れ

ベリーショートは頭の形をしっかりと描き、つむじと髪の分け目・生え際を最初に決めておくと描きやすくなります。

髪を描いていく段階では、ざっくりと2〜3段くらいの髪のレイヤーを作るイメージで描いていきましょう。

トップにはボリュームを作るように描いていきます。後ろ髪は襟足が首筋に沿うように描きます。

角度別ベリーショートの描き方

いろんな角度でベリーショートを描く場合は、長さの目安やトップのボリュームの作りを意識して描いていきましょう。

ベリーショートのトップは丸みや高さ、ボリュームのあるシルエットにしてください。横髪は耳がしっかりと見えるようにし、襟足はスッキリとさせ、刈り上げる場合は下に向いた台形のイメージで描いてみてください。

男女別のショートヘアの描き分け

ショートヘアは、同じ長さでもシルエットや毛先の描き方で印象が大きく変わります。キャラクターの性別や雰囲気に合わせて描き分けましょう。

女性のショートヘアの描き方

女性のショートヘアは丸く、柔らかくを意識して描きます。

丸みを持たせたトップや前髪で女性らしい柔らかさを表現することができます。また髪の柔らかさはおくれ毛などを足すことで表現しやすくなります。

男性のショートヘアの描き方

男性のショートヘアは四角く、固いシルエットを意識して描いてみましょう。

髪型のシルエットや毛先のはね方に角ばったような固さを意識して描いていくことで、男性らしい直線的なラインを表現することができます。

参考記事:初心者も簡単!男性の髪型イラストの描き方

ショートヘアを描くときのよくある悩みと改善策

ヘルメットのように一体化して見える

ショートヘアのシルエットにメリハリがないと、平坦でよりヘルメットらしくなってしまいます。つむじからの髪の流れ方を意識して描いていきましょう。

まずは前髪・サイド・後ろ髪で分けて、そこからまたさらに細かくブロック分けをして考えてみてください。

髪がぺたんこ、または大きすぎる

髪がぺたんこ、または大きすぎるときは、頭のアタリに髪の毛がピッタリすぎるか離れすぎている場合があります。

もし、頭のアタリと髪の毛の距離感を取るのが難しいときは、髪だけ別のレイヤーに描いて、後から大きさを調整する方法もオススメです。

髪が頭に乗っているだけに見える

つむじの位置や生え際がチグハグになっていると、髪が頭に乗っているように見えます。

まずは顔の向きに合わせて中心線をとるなど、基準となるアタリをしっかり取ってからショートヘアを描いていってみてください。

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