
色の塗り方
初心者も簡単!金属の光沢の塗り方
この記事では、デジタルイラスト初心者に向けて、金属の基本的な塗り方から、円柱や球体などの形状別、傷やサビといった質感別、さらにアイテム別のメイキングまで詳しく解説します。 アイビスペイントを使った金属の塗り方については、下記の記事を参考にしてください。 参考記事:【アイビスペイント】金属・宝石の光沢…
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デジタルイラストにおいて、キャラクターの顔や体に塗る肌の色は、見る人に与える印象を大きく左右する大切な要素です。今回は、デジタルイラストにおける基本的な肌の塗り方と、肌に透明感を出す方法の2つを紹介します。それぞれの作業の手順や、表現としての違いを比べながら、絵をより生き生きと魅力的に仕上げる仕組みを学んでいきましょう。
まずは、基本となる肌の塗りの手順から説明します。形に合わせて色を境界線ではっきり分けるアニメ塗りという方法は、色の境目が明確であるため、どこにどの色を塗るべきかが分かりやすく、初めてデジタルで描く場合にも取り組みやすい手法です。
肌の下塗りのレイヤーは、線画レイヤーの下に新しく作成します。このとき、線画の境界線にぴったり合わせて塗るのではなく、少し外側にはみ出すように広めに塗るのがコツです。デジタルの画面に描かれた線画は、線の端の部分が少し薄くなって透けていることが多いため、境界線に合わせすぎると、塗り残しや塗り忘れなど、色の塗られていない隙間ができてしまうことがあります。
今回はカラーサークルで選んだ標準的な肌の色を使用していますが、表現したいキャラクターの個性を考えて色を選んでください。

次に、顔全体の下塗りをします。
イラストの前後関係を正しく表現するために、パーツごとにレイヤーを分けて重ねていきます。今回は一番下になる肌のレイヤーから始めて、その上に白目、瞳、服、服の白いライン、髪という順番でレイヤーを重ねています。
これは、手前にあるものが奥にあるものを隠すという自然の仕組みに基づいています。ここからの作業は、この下塗りレイヤーの上に新しいレイヤーを重ねて、下のレイヤーの形からはみ出さないように設定するクリッピング機能を使って進めていきます。
参考記事:初心者も簡単!レイヤーの使い方

顔の立体感を表現するために、肌にグラデーションを描きます。新しく乗算に設定したレイヤーを作り、エアブラシを使って薄く色を重ねていきます。光が当たっている場所から遠くなるにつれて、形が回り込んで光が届きにくくなるため、少しずつ暗くなっていく様子を表現します。
また、影は光を遮っている物と影が落ちている場所との距離によって見え方が変わります。距離が近い場所の影は境界線がはっきりと濃くなり、距離が離れるほど光が回り込むため、影の境界線は薄くぼやけていきます。この光の性質を意識して描くことがポイントです。
参考記事:初心者も簡単!顔の影の付け方

次に、肌の血色を良くし、生き生きした肌の赤みを加えていきます。
肌の下塗りレイヤーの上にクリッピングした通常のレイヤーを用意し、エアブラシでオレンジやピンクに似た色を柔らかくのせていきます。人間の皮膚の下にはたくさんの細かい血管が通っており、特に皮膚が薄い場所や、血の流れが盛んな場所は外側から赤みが強く見えます。
ただし、顔全体に色を強くのせすぎると不自然になってしまうので注意が必要です。また、顔のすべての部分を赤くするのではなく、あごや口のまわりなどはあえて彩度を抑えたままにし、エアブラシの不透明度は10〜20%くらいに設定しています。これにより、顔の中での色の変化が生まれ、より自然な立体感を作ることができます。

光がどこから当たっているかという光源の位置や、光の反射を考えながら、通常のレイヤーでハイライトを肌に描き込みます。
肌の表面には水分やわずかな油分があるため、光が強く反射する部分は境界線がはっきりとした明るい点になります。そのため、ハイライトはあまりぼかさないように描くのが自然に見せるポイントです。
最後に、水分が多くて光を強く反射する唇のツヤを描き込んで、基本の塗りは完成です。
参考記事:初心者も簡単!クオリティを上げるハイライトの入れ方

基本を理解したところで、次は肌の透明感をより引き出すための塗り方について解説します。
透明感を表現するための重要なポイントは、最初の下塗りの段階ではあえて彩度を下げた、少し灰色が混ざったような落ち着いた色から始めることです。
人間の目は、周りの色との比較によって明るさや鮮やかさを感じ取る仕組みを持っています。最初から鮮やかな色を広く塗ってしまうと、目がその鮮やかさに慣れてしまい、透明感を感じにくくなります。
あえて最初に少しくすんだ色を置いておくことで、後から重ねる鮮やかな色が引き立ち、透き通るような肌の印象を作ることができます。

基本的な塗り方と同じように、肌の血色を表現していきます。
肌の下塗りレイヤーにクリッピングした通常のレイヤーに、エアブラシを使ってオレンジやピンク系の色をふんわりとのせます。ここでも、皮膚の下の血管が透けて見えているようなイメージを持つことが大切です。
色が濃くなりすぎないように気をつけながら、口のまわりなどは最初の彩度の低い色を残しておくことで、色の鮮やかな部分とくすんだ部分の対比が生まれ、肌の奥から光が透けているような表現になります。

新しく乗算レイヤーを作り、髪の毛が影を作っている部分や、頭の重なりによって首にできる影をつけていきます。
基本的な塗り方ではこの段階で影を滑らかにぼかしましたが、今回は透明感を出すために、あらかじめ用意した彩度の低い肌の色を面として残したいので、グラデーションはつけずに境界線をはっきりと描きます。
影を描いた後は、レイヤー全体の不透明度を少し下げて全体のバランスを整え、光が少し回り込んでいる影の端の部分だけを部分的に優しくぼかして肌に馴染ませます。

顔の立体感を補うために、さらにグラデーションを描き加えます。新しく作った乗算レイヤーに、エアブラシで薄く色を重ねていきます。基本的な塗り方と同様に、光源から距離が遠くなり、光が遮られやすい奥まった場所に向かって少しずつ暗くなっていくように塗ることで、透明感を保ったまま奥行きを表現することができます。

新しく加算・発光という光を強く表現するレイヤーを作り、鼻の頭や頬など、光が最も強く当たる場所にハイライトを描いてしていきます。エアブラシを使って柔らかく色を乗せた後、消しゴムツールを使って余分な部分を削ることで、光が当たっている境界線の形を整えたり、部分的にぼかしたりして光の強弱を表現します。
今回は説明のために肌以外のパーツが下塗りの状態でハイライトを描いていますが、本来は髪や服など他のすべてのパーツを塗り終えてから、画面全体の光のバランスを見てハイライトを描くのが自然な仕上げ方です。
参考記事:初心者も簡単!ハイライトの描き方

最後に、基本の塗り方をしたイラストと、透明感を意識したイラストを見比べてみます。肌の透明感は、ただ明るい色を塗るのではなく、彩度を落とした色を土台にすることと、影のグラデーションによる色の対比を利用することで引き出すことができます。

肌の影は、光がどの方向から当たっているかという光源の位置によって形や位置が変わりますが、顔の印象を立体的にするためには、髪の毛が額に落とす影と、頭の重みによって顎が首に落とす影の2つを確実に捉えることが重要です。
最低限この2つの影を塗っておくだけでも、平らな画面の中にしっかりとした前後の奥行きが生まれます。
また、影の色を選ぶときは、単に元の肌色を黒くした色を使うのではなく、少し紫色やピンク色に寄せた色を使うと、冷たい影の色と温かい肌の色の差が強調され、空気感のある綺麗な影になりやすいです。

生き生きとした健康的な肌に見せたいときは、体の中で特に皮膚が薄く、骨や関節が近い場所に赤みを足すと効果的です。具体的には、頬の膨らみや指の先、そして肘や膝などの関節が挙げられます。
赤みを足すときは、元になる肌のベースの色味に合わせて選ぶ必要があります。黄色みが強いイエローベースの肌であれば黄みやオレンジ色に近い赤、ピンクみが強いピンクベースの肌であれば鮮やかな赤やピンク色、健康的な褐色肌であれば少し濃いめのオレンジ色を重ねることで、周囲の肌の色と分離せず、自然に皮膚の下から湧き出るような血色を表現できます。

手を塗るときは、皮膚の下にある血管の見え方を意識すると色に説得力が出ます。皮膚は場所によって厚みが違い、その厚みの差が透けて見える血管の色を左右するためです。
指先は皮膚が薄く、細かい感覚をとらえるために血管が表面近くまで来ています。そのため赤みが出やすく、暖かい色で塗ると自然です。手のひらは握る動作に耐えられるよう皮膚が厚くできていて、血管の赤みが表面まで届きにくく、白っぽく見えます。日光も当たりにくい場所なので、赤みを含んだ白として塗ると質感が出ます。手の甲は皮膚が薄く静脈が浅い位置を通っているため、青みがかって見えます。この青みを意識して塗ると、血の通った立体感が生まれます。
指先は赤み、手のひらは赤みを含んだ白、手の甲は青みという違いを押さえるだけで、手の中に自然な色の変化をつけられます。
参考記事:初心者も簡単!手のイラストの描き方

腕や膝は、血管の見えやすさと日焼けのしやすさという2つの視点で塗り分けると差がつきます。
手首は皮膚が薄く静脈が浅いため、手の甲と同じように青みがかって見えます。内側にうっすら青みを乗せると自然になります。肩や肘、膝のお皿は骨が出っ張り、よく曲げ伸ばしする関節でもあるため、摩擦で皮膚が厚くなりやすく、茶色や赤茶色に近づきます。少し暗めの茶色で塗ると、使い込まれた関節らしい質感が出ます。
また、紫外線を浴びる場所ほど肌は茶色くなり、服に隠れる場所はもとの白さに近いままです。露出する腕や膝は茶色っぽく、二の腕の内側や太ももの内側は白っぽく塗ると、服を着て過ごしてきた跡が自然に表れます。

足は、体重がかかる場所と静脈が見えやすい場所を意識すると塗り分けやすくなります。
足の指先から足の裏、かかとは歩くたびに体重の負荷を受け続ける場所で、皮膚が厚くなりやすく、赤みと茶色みが混ざった色合いになります。赤茶色を意識して塗ると、地面を踏みしめてきた足らしさが出ます。特にかかとは体重が集中するので、やや濃いめにすると立体感が増します。
一方、足の甲は皮膚が薄く静脈が浅い位置にあるため、青みや白みが強く出ます。青みがかった白で塗ると、足の裏側との色の差がはっきりし、足全体の立体感が伝わりやすくなります。
参考記事:初心者も簡単!足のイラストの描き方

厚塗りとは、線画と着色の境界をなくし、絵の具を何度も重ねるように描く技法です。このときは、厚塗りブラシなど筆のタッチや質感が画面に残りやすいブラシを使って、最初に全体の形を意識しながらざっくりと影色を塗り込んでいきます。
塗り込んだら、影の境界線が完全に消えてしまわない程度に、ぼかしツールや不透明度を下げた筆を使って、周囲の肌色と優しく馴染ませます。馴染ませたら、その上からもう一段階暗い影や、明るいハイライトを重ねてさらに塗り込んでいきましょう。
この新しく塗り込んだ部分を、再び周囲と馴染ませます。このように、色を塗る作業と馴染ませる作業を交互に繰り返すことで、皮膚の厚みや光の複雑な反射が画面の中に蓄積され、立体的でリアルな雰囲気のある肌を表現していくことができます。
参考記事:初心者も簡単!厚塗りの描き方

ブラシ塗りをするときは、形がはっきりとしたアニメ塗りを土台にしながら、滑らかなグラデーションや部分的なぼかしを追加していくイメージで塗っていきましょう。
まずはアニメ塗りの要領で、光と影の境界線をはっきりとした影面として塗り分けていきます。その後、光がなだらかに回り込む部分の境界線だけを、ぼかしツールを使って部分的に溶かすように広げ、エアブラシなどを使って血色の赤みを足していきます。
ハイライトを入れるときも、線をくっきりと残す場所だけでなく、周囲の水分に馴染んで消えていく場所を意識し、少しぼかしつつ入れることで、ブラシ塗りらしい柔らかさとツヤ感が両立した、リアル感のある肌になります。

キャラクターの肌の色には様々な種類がありますが、どのような肌の色であっても透明感を表現したいときは、全体の彩度を下げた色を土台に選ぶことが基本となります。肌の大部分や影の色が落ち着いた色であるからこそ、光が当たっている明るいハイライトが際立ち、みずみずしい質感が生まれます。
もし表現した肌の透明感が足りないと感じる場合は、影の色に少しだけ青みを含んだ色を混ぜるのが効果的です。青みのような冷たい色と、肌の赤みのような温かい色が隣り合うことで、空気の澄んだ印象や光のきらめきがよりはっきりと表現できるようになります。
参考記事:初心者も簡単!配色・色選びの基本


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