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特殊効果・テクニック

初心者も簡単!ハイライトの描き方

  • 描き方

イラストのクオリティを大きく左右する要素のひとつが、光の表現であるハイライトです。仕上げにほんのひと筆の光を乗せるだけで、キャラクターの立体感や髪のツヤ、瞳の透明感が引き立ちます。

ハイライトはただ明るい色を適当に置くだけでは不十分です。光の当たる方向や描きたい素材の質感を少し意識し、説得力のある仕上がりを目指しましょう。この記事では、デジタルイラスト初心者の方でも実践できる、ハイライトの基本的な描き方と作品をより魅力的に見せるコツを詳しく解説します。

ハイライトの効果

ハイライトとは、設定した光源から最も強い光を受けている場所に置く、白や周囲のベースカラーよりも明るい色で表現された面や点のことです。現実の世界で物体に光が当たったときに起こる、正反射の現象をイラストの中で再現する役割を持っています。

イラストにハイライトを入れる目的は、主に立体の構造と素材の質感を正確に伝えることです。

人間の目は最も明るい部分と暗い部分の対比で物体の高低や膨らみを認識しています。そのため、ハイライトを物体の頂点や突出している部分の目印として配置することで、平坦な画面に奥行きと立体感が生まれます。

また、ハイライトの境界線の硬さや広がり方で、対象物が何でできているかを表現できます。境界線を鋭くはっきりと入れれば金属やガラスのような滑らかで硬いツヤ感を、周囲の色に柔らかく馴染ませれば肌や布のような光を吸収する素材の質感を表現できます。

ハイライトは単に画面を明るくする装飾ではなく、キャラクターや小物の構造と材質を視覚的に説明するための重要な要素となります。

ハイライトの基本ルール

ハイライトを描く上で重要なのが、光源の位置とハイライトの量です。

光源を意識する

ハイライトは、イラストの中で最も光が当たっている部分に入れます。まずは光源(どこから光が当たっているか)の位置を決め、ハイライトは、そこから強く光が当たる部分を意識して塗るのが基本です。

光の方向が統一されていないと、物体の凹凸が正しく伝わらず、立体の形が矛盾して見えてしまいます。光源の位置を固定し、キャラクターの丸みや体の凹凸など、立体感を意識すると、より効果的なハイライトが描けます。

体の立体的な凹凸を捉えるのが難しい場合は、光が当たる側の輪郭線(フチ)に沿ってハイライトを入れてみるのがオススメです。キャラクターと背景の間に明暗の差が生まれるため、シルエットが際立ち、画面内での存在感がアップします。

ハイライトの量を減らす

ハイライトはすべての輪郭や凸面に入れると逆効果になります。画面全体のあちこちが等しく光ってしまうと、どこが最も手前にあるのかという距離感が崩れ、立体の構造が不自然になります。

また、明るい部分は人間の視線を集めやすいため、光が多すぎると見る人の視線が分散してしまいます。顔や瞳など、イラストの中で最も見せたい部分に絞り、ピンポイントでハイライトを描き込むことが重要です。

髪のハイライトの入れ方とアイデア

髪のハイライトの入れ方

髪のハイライトは、頭部をひとつの球体として捉え、光源との位置を意識しながら描き込みます。髪の毛は頭蓋骨の丸みに沿って生えているため、光の反射も直線ではなく、三日月型(天使の輪)になります。

  • 頭の丸みを意識して塗る:まず、頭の丸みに沿って、ハイライトの全体の形を塗りましょう。球体に当たる光の回り込みを表現するため、三日月のような緩やかなカーブを意識して全体のシルエットを作ります。
  • 毛束の流れに合わせて消しゴムで削る:ベースとして塗った光の帯を、髪の毛の流れや束の境界線に沿って、消しゴムツールで縦に削り落としていきます。この手順によって、髪全体の球体としての立体感を維持したまま、毛束を自然に表現できます。
  • 奥側の光をなじませて奥行きを出す:手前にある髪のハイライトは輪郭をはっきり残し、後頭部など奥側にあるハイライトは、柔らかいブラシやぼかしツールで周囲になじませます。前後の情報量に差をつけることで、奥行きを表現します。

髪のイラストの描き方は、初心者も簡単!ウェーブ髪のイラストの描き方初心者も簡単!巻き髪のイラストの描き方の記事を参考にしてください。

髪のハイライトのアイデア

ハイライトの形状を変えることで、イラストの絵柄やキャラクターの印象をコントロールできます。作品の方向性に合わせたアイデアを紹介します。

  • ジグザグ(アニメ・マンガ風):頭部の丸みに沿ってギザギザとしたハイライトを引く方法です。毛束ごとのツヤが視覚的に分かりやすく伝わり、もっとも汎用性の高い表現になります。
  • 四角(デフォルメ・モダン風):ハイライトの帯を四角い形状に削って整える方法です。デフォルメの効いたイラストや、少しカチッとしたデジタルらしいデザインに適しています。
  • 丸(ポップ・ファンシー風):大小の真円を組み合わせてハイライトを表現する方法です。キャラクターの可愛らしさを強調したいときや、レトロポップな世界観と相性が良いです。
  • ぼかし(リアル・厚塗り風):ハイライトの境界線を滑らかなグラデーションで周囲になじませる方法です。しっとりとした自然な髪の質感が表現でき、等身の高いイラストに向いています。
  • 線描き(繊細・少女マンガ風):髪の毛の流れに沿って細い線を何本も重ねていく方法です。画面の情報量が増えるため、繊細な印象を与えたい場合や、リアルな質感を追求したい場合にオススメです。

目のハイライトの入れ方とアイデア

目のハイライトの入れ方

瞳にハイライトを描き込むことで、キャラクターの表情がいきいきと輝きます。ここでも大切なのは、光がどこから来ているかという向きと、眼球が丸いボールのような形をしていると意識して立体感を持たせることです。

ハイライトの形や入れる場所を変えるだけで、キャラクターの雰囲気は大きく変わります。大人っぽくクールに見せたいときはハイライトを小さめに、あどけなくかわいらしい印象にしたいときはハイライトを大きめに描くなど、表現したいイメージに合わせて大きさを調整します。

ハイライトを入れた目の塗り方は、【スケッチブック】瞳にハイライトを入れる方法の記事も参考にしてください。

目のハイライトのアイデア

  • ノーマルのハイライト:もっとも基本的な、光の向きに合わせて丸い光をひとつだけ置く形です。どんな絵柄にもなじみやすく、自然な瞳に仕上がります。
  • 瞳孔の上のハイライト:黒目の中心に重なるようにハイライトを置く形があります。視線がはっきりと強調されるため、キャラクターの意志の強さや、独特の雰囲気を持たせることができます。
  • 下よりのハイライト:瞳の下のほうにハイライトを置くと、少し影のある落ち着いた雰囲気を表現できます。ふせ目がちな表情や、静かな印象を与えたいときにぴったりな描き方です。
  • 大きめのハイライト:瞳の上のほうに大きなハイライトを置くと、目がうるうるとしたかわいらしい印象になります。元気なキャラクターや、幼さを強調したいときによく使われる表現です。
  • 四角いハイライト:丸ではなく四角いハイライトを、眼球の丸みに沿うように置く描き方もあります。ガラスのようなツヤが生まれ、瞳全体がキラキラと輝いているような華やかさを持たせることができます。

鼻のハイライトの入れ方とアイデア

鼻のハイライトの入れ方

最近のイラストでよく見かけるのが、鼻筋にワンポイントだけ光を置く手法です。鼻は顔のなかでもっとも高さがあるパーツなので、ここに少し光を足すだけで顔全体の立体感が引き立ちます。

  1. 鼻の頭より少し上の位置に、ダイヤ形をイメージしてハイライトを乗せる。
  2. ダイヤ形の上部を、ぼかしツールなどで肌になじませれば完成。

手軽で目を引くテクニックですが、顔全体に当たっている光の向きと矛盾してしまうと、鼻だけが浮いて不自然に見えてしまいます。全体のバランスを引きで見ながら、なじませ具合を調整してみてください。

鼻のイラストの描き方は、初心者も簡単!鼻のイラストの描き方の記事を参考にしてください。

鼻のハイライトのアイデア

描きたい顔の向きやキャラクターの印象に合わせて、光の置き方を工夫するのも効果的です。

  • 鼻の上部のハイライト:鼻のてっぺん(鼻先)に小さく光を置く方法です。少しツヤのあるかわいらしい印象を引き立てることができます。
  • 鼻の片側だけのハイライト:鼻筋の真ん中ではなく、光が差し込んでいる片側半分にだけ縦に細く入れる方法です。鼻の高さがよりくっきりと際立ち、大人っぽくすっきりとした顔立ちになります。
  • 影で表現する:鼻の側面に落ちる影だけで鼻の高さを表現する方法です。無理に光を描き込まないことで、かえって骨格の自然な凹凸を的確に伝えることができます。顔が斜めや横を向いているときにオススメです。

アタムアカデミーのオンラインイラスト教室でハイライトの描き方を学べる

アタムアカデミーのオンラインイラスト教室では、ハイライトの描き方を学ぶことができます。

初心者の方でも簡単に描けるハイライトの描き方を、ハイライトの基本から髪・目・鼻などのパーツ別の入れ方やハイライトのアイデアなど、講師とやりとりしながら練習できます。

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