ATAMブログ

2022.04.12

講師インタビュー ヨウ先生アート編② ‐ オンラインイラスト教室|ATAM ACADEMY

ヨウ先生の簡単な自己紹介をお願いします。(HN、お仕事内容等)

現代アートの制作やイラスト・漫画のお仕事をしています。
1つのものを完成させるには、完成のイメージとそれを遂行する知識と設計力が大切です。
知識と美感、計画性をみにつける勉強を共にできたらよいと思います。

ヨウ先生が創作をする上でのテーマを教えてください。

資本主義、法や人間社会、自他、街などです。
イラストに関しては、むしろポリシーはなくクライアントファーストを徹底しています。

ヨウ先生が最近描いた作品の解説をお願いします。

 

上記イラストは、Vtuberr(ブイチューバー)さんからのリクエストです。
Vtuberというのは、自分自身ではなくアバターを使って動画を配信するアーティストやパフォーマーのことです。

このイラストは動画の「STARTING SOON」に使うためのもので、キャラクター性がひと目で伝わるキャッチーな絵にしようと考えました。

画面構成の説明をします。
キャラクターは中心に大きく描き、魚眼で背景を見せることで画面を大きく使っています
手前にはキャラクターのイメージカラーに近いオレンジや赤を配置し、背景は青みやブラウンで統一。
奥の空には高層ビルを配置することで、世界観をつくっています。

キャラクターの背後の壁には、キャラの名前が入ったグラフィティを描くなど、待ち時間にもいろいろなところを見て楽しめるように工夫しました。
キャラクターの中心付近に目がいきやすいように、壁の上ラインやガードレールで集中線のような効果を作っています。

また、このイラストはアニメーションになる予定だったので、動いて楽しい部分があるように服と体の間に空間を作ったり、髪の毛に前後感を出しました

ヨウ先生は絵が上手くなるためにどのような勉強をしましたか?

とにかく良いものをたくさん見ることを心掛けました。目を養わなければどんな技術も役には立たないと思ったからです。
よく物を観察して描くことも、心掛けています。見えるものだけじゃなく構造も理解することで、説得力が出るので、物の構造をよく調べています。

また、伝わる絵を描くために、視線誘導や視覚効果などのロジカルな面も勉強しました。
映画などの映像作品を観るときも、伝え方や映し方を観察するようにしています。

ヨウ先生は制作をする際に必ずやることはありますか?

計画を立てることです。最後にどんな見せ方をするのかを考えてから制作をはじめます。よりきちんと制作する必要がある場合は、計画書や設計図を作ります。

立体作品では、作品自体の重量の想定やそれを危険なく支えるための構造体の設計・素材の検討・設置空間の検討を行います。
制作は長期間に及ぶことも多いですから、ブレていいところと揺らいではいけないところを明確にするために要素を書き出したり、運搬や設置の方法もその時点で考えます。

イラストの場合は、まずクライアントから提示されたリファレンスをよく読み込みます。文字だけではなくどういう物を求めているのかを熟考してから制作に入ります。
色のついたラフを用意して画面構成を考えたり、要望やリファレンス内の重要要素や必ず入れたい要素を文字に起こして画面内に書き込んでから作画に入ったりもします。

説得力のある作品を制作するために対象の下調べもよく行います。
とくに工業機械や橋などの大型建築の場合、部材や物理法則を加味して描くとかっこいいですから、そういうものの資料を用意したりします。
上手く描けるかどうかは置いといても、考えるのと考えないのでは大きな差があると感じています。

ヨウ先生はどんな時に作品のアイディアが浮かびますか?

歩いているときです。脚の筋肉を動かすと脳に血液が回って頭が回るようになる気がするので、アイデアが思い浮かばない時はずっとぐるぐると歩いています。目的を持たず歩くのが最も良いです。

インプットも多くしています。ニュースや新聞社のコラム、話題の書籍、社会情勢などからもアイデアが出ます。すぐに表現できるものばかりではないので、その都度メモを取るようにしています。

日々良いな、と思ったものを集めることも心掛けています。自分の分野じゃないものでも、デザイン、写真、レタリング、映像も良いなと思ったら手元に保存するようにしています。
そういうものも時にアイデアの元になったり、制作の手助けになるからです。

また仕事の場合は、クライアントとよく話すと浮かびやすいです。その場合は答えに近いものが既にクライアントの中に存在するので、それを引き出す作業となります。
依頼主は第一言語が英語の方ばかりではありません。自分も英語力が高くはないので、スケッチややりとりをたくさんして齟齬がないよう努めます。その過程で思いつくことが多いです。

絵が上手くなりたい!思っている方へヨウ先生からアドバイスなどがあればお願いします

まずは目を鍛えることが大切だと思います。自分が素敵だなと思うものをたくさん集めたノートを作るのもいいですし、美術館へ行くのも良いです。

また気になったものを徹底的に調べて、それをスケッチしてみてください。車でも、動物でも、服でもなんでもいいので構造や素材など調べてまとめてみると、いろんな世界の見方ができます。

自分がどんなものをカッコいいと思うか、何が好きなのかというのは、最初はわからなくても大丈夫です。素敵なもの集めをするうちに身に染みていきます。
それが素敵な絵に繋がるかなと思います。

 

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